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趣味人間万歳!【プロレス編】(16)FMW③

さてその他のFMWにまつわる思い出をいくつか書いてみようと思います。

どこの大会だったか忘れましたが、会場でトイレに入った時のこと。

混んでいて順番を待っていたら、僕の背中にドン!と何か固いものがぶつかりました。「なんだ?!」と思って振り返ったら・・・ザ・グラジエイターでした。(笑)
デカかった・・・

悪役女子レスラーとして暴れまくっていた「クラッシャー前泊」選手。
ヒールとはいえまだ若手だった彼女は、大会終了後せっせと撤収作業を手伝っていました。
そこへファン数人が「がんばってねー!」「応援してるぞー」と声をかけると「ありがとうございす☆」と満面の笑みで答えていました。これこれ、あなたヒールでしょ(笑)とてもいい人そうでした。

FMWに「レジー・ベネット」が参戦していたことがありました。
僕ら世代の人はご存知かと思いますが「ダンダーーーン!ボヨヨン♪ボヨヨン♪」のテレビCMで有名だった彼女です。

彼女もまたリングではモンスターキャラで、迫力満点の試合を見せていたのですが・・・
大会終了後に見た彼女は、もっのすごいシャイでした。(笑)
選手バスに乗り込もうとした彼女にファンが「サインくださーーーい!」「写真撮らせて~!」と声をかけると、「そこまで?!」と思うくらい、照れまくっていました。その様子はなんとも可愛らしかったです。

大仁田引退シリーズで奈良に来たことがありました。橿原市の屋外会場でした。
FMWでは、メイン終了後ファンがリングに群がるのが恒例でした。
僕はリング前にまでは行きませんでしたが、最前列ぐらいの位置にいました。
すると「リングに近づかないで下さーい!」と、若手選手にどーん!と突き飛ばされました。
その若手こそ、後の「五所川原吾作」でした。

1991年5月6日 万博お祭り広場大会を観に行きました。
この日のメインは、大仁田厚vsミスター・ポーゴの「有刺鉄線バリゲードマット地雷爆破デスマッチ」でした。

広場にビニールシートで仕切られた会場での大会でしたが、外では、小高い丘に家族連れがシートを広げてお弁当を食べてたりする「日常の公園の風景」がありました。

そんな中、
試合前に荒井リングアナがアナウンス。
「只今より、爆破テストを行います!」

どどーーーーーん☆☆☆

あの家族連れは、何と思ったでしょうか(笑)

ところで、この大会では悲しい事故が起きました。
メイン終了後、観客の1人がスタンド上段に設置されていたプラスチック製の採光窓の上に乗ったところ、窓が割れて階下に落下してしまいました。

やがて救急車がやってきましたが、ネットの情報によると彼はその後亡くなってしまったそうです。

あ、あと1つ衝撃的だったことが。

大阪府立体育館で大会があった際、ザ・シークとサブゥが参戦したことがありました。

シークはなんとナイフを持っていつものように大暴れ。
場外乱闘の中で、府立体育館の壁に思いっきりナイフを突き立てていました。
「あーあ弁償」とか思いながら見ていると、試合後2人は会場の外へ。もちろん追いかけていきました。

最初は会場のエントランスでファン相手に色々パフォーマンスをやっていたのですが、そのうちになんと、会場前の道路にまで出ていきました。

結構交通量の多い道路なのですが、2人は怪しい動きをしながらウロウロ。完全に交通を止めてしまいました(笑)先頭にいたタクシーなんかは、若干バックしてました(笑)

ご存知の方はご存知だと思うんですが、大阪府立体育会館の入り口前には交番があります。
ほどなくしておまわりさんがやってきました。

とにもかくにも、何かと事件の多い団体でした。

というわけで、
格闘技志向のUWFにハマる一方、FMWのデスマッチ路線にも惹かれた僕でして、なんとも矛盾に満ちた趣味をしていたわけですが、

ただUWFとFMWの両方に共通していたのは、どちらも「ハンパではなかった」ということです。
それぞれ独自の道を突っ走っていたUWFとFMWは、とても魅力的でした。

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