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趣味人間万歳!【鉄道編】(10)国鉄分割民営化

1987年、鉄道の大変革が起きました。「国鉄分割民営化」です。

鉄道ファンにとっては大トピックだと思うのですが、この年僕は高校を卒業する頃で、鉄熱は冷却期にありました(笑)

社会的ニュースとして関心はありましたが。それほど心躍ることはありませんでした。
情報によると特に利用者として何か変わるわけでなく、寝台列車も変わらず運行されるということで「ふーん」くらいにしか思っていませんでした。
ただ、いつも見慣れた列車の正面や側面に「JR」のロゴが入ったのには目新しさを感じていました。

ただ国鉄と労組の確執についてはちょっと興味がありました。
一部の組合員が新会社に就職できないというニュースが連日報じられました。

確かに実際僕は、駅で発車待ちをしている列車の運転席を覗いた時、運転士がサンダル履きの足を組んでマンガ週刊誌を読んでいるのを目撃したり、駅で切符を買う時に駅員に高圧的な態度を取られたりしたこともありました。
子供心に、これって会社としてええんか?とはなんとなく感じていました。

また、地域によって会社が変わる、ということに今一つピンときていませんでした。

で、ここからは今にして思う部分ですが、国鉄分割民営化は功罪たくさんあったと思います。

まず職員の態度、サービスが格段に良くなりました。これは郵便局にも言えることですが、何と言いますか「商売人らしい」態度になったと思います。

ただまぁ、これ自体にも良い点と悪い点(いわゆるカスハラを誘発するなど)はあるのですが。

鉄ヲタ的には、車両のバリエーションがイッキに増えたことです。
デザインもカッコイイ車両が増えました。
別の回で書こうと思いますが、関西在住の僕が名古屋や東京に行くと普段見られない列車なかりでワクワクしました。

マイナス面としましては「無くさない」と約束されていたハズの長距離列車が次々と廃止されていったことです。
特に寝台列車は風前の灯となってしまいました。

会社間での経営状況の差も問題になりました。JR北海道、JR四国の窮状が報道されています。

書き出せばキリがありませんが、問題点もたくさんあります。しかしやはり民営化というのは避けられなかった道なのかも知れません。
なんとか良い方向に進んでもらいたいと思います。

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