2024/09/05更新
ビタミンDのカルシウム吸収促進を追加
参考文献※9-1追加
・ビタミン一覧早見表
※拡大推奨
参考までにサプリメントで摂取する際の目安量を付けています
・ビタミンの種類
ビタミンには2種類あり、
油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」と
水に溶けやすい「水溶性ビタミン」があります。
脂溶性ビタミンは、脂質の多い食品と一緒に摂ると吸収されやすいです。
【脂溶性ビタミン】
4種類存在し、ビタミンA、D,E、Kがあります。
<共通の特徴>
・脂質の多い食品と一緒に摂ると吸収されやすい
・体内に蓄積されやすいので、過剰摂取すると、何かしらの症状が発生する
♢ビタミンA
・ビタミンAの概要(※1,※2,※3,※4)
・ビタミンAの作用 (※5,※6)
体内に入ってからの作用は複雑の為、簡略したものが以下の図になります。
・ビタミンAの1日の摂取量
・ビタミンAが多く含まれる代表的な食品
・ビタミンAの補足(レチノール活性当量)
♢ビタミンD
・ビタミンDの概要(※7,※8)
・ビタミンDの作用(※9)
・ビタミンDのカルシウム吸収促進(※9-1)
用語説明
・チャネル・・・細胞膜に孔を開けて、特定のイオンだけを輸送するタンパク
質(輸送体)
・ポンプ・・・特定のイオンをイオン濃度の低いところから高いところへ輸送
する
・ナトリウムカルシウム交換輸送体
細胞内のカルシウムイオン1個と血管内のナトリウムイオン3個を入れ替え
る働きをする
・カルビディンD9K・・・細胞内のカルシウムイオンと結合し、カルシウムポン
プまで輸送するタンパク質
・ビタミンDの1日の摂取量
注:目安量となります
・ビタミンDが多く含まれる代表的な食品
・ビタミンDの補足(※10)
♢ビタミンE
・ビタミンEの概要(※11,※12,※13,※14,※15,※16,※17,※18)
・ビタミンEの作用(※19)
摂取したビタミンE群は、肝臓に運ばれるとα-TTPと呼ばれる
α-トコフェロールを優先的に輸送するタンパク質が働き、
α-トコフェロールを吸収、他のビタミンEは、主に排泄される
・ビタミンEの1日の摂取量
注:目安量となります
・ビタミンEが多く含まれる代表的な食品
・ビタミンEの補足(※20)
・ビタミンEの補足②
用語説明
VE・・・ビタミンE、VC・・・ビタミンC、
活性酸素・・・免疫機能などがある一方で、過剰に存在すると正常な細胞を
傷つける物質
・抗酸化について補足(※21)
抗酸化の仕組みについて、簡略図を用いて少し詳しく説明します。
特に興味が無ければ飛ばしてください。
♢ビタミンK
・ビタミンKの概要(※22,※23,※24,※25,※26)
・ビタミンKの作用(※27,※28,※29)
用語説明
・MK-4・・・メナキノン-4
・GGCX・・・γ-グルタミルカルボキシラーゼ。酵素の一種でビタミンKは、
この酵素の補酵素として働き、様々な反応を起こす。
主に肝臓に存在する
・UBIAD1・・・体の各組織細胞に存在する酵素でビタミンK類
(フィロキノンなど)をメナキノン-4に変換する
・MGP・・・マトリックスグラ蛋白。石灰化抑制作用を持ち、ビタミンKに
よって活性化する
・ビタミンKの1日の摂取量
注:目安量となります
・ビタミンKが多く含まれる代表的な食品
・ビタミンKの補足
【水溶性ビタミン】
9種類存在し、B1、B2、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、B6、
ビオチン(B7)、葉酸(B9)、B12、Cがあります。
<共通の特徴>
・過剰摂取しても排泄されるので、過剰症は心配はほぼ無い
♢ビタミンB1
・ビタミンB1の概要(※30)
・ビタミンB1の作用(※30,※31)
用語説明
・ピルビン酸・・・ブドウ糖の代謝物質。代謝のされ方により
乳酸とアセチルCoAに変換される
・乳酸・・・ピルビン酸から変換された物質。主に高強度運動(無酸素運動)
によって多量に変換され、骨格筋にて低強度運動(有酸素運動)時
にピルビン酸に戻され、再利用される
・アセチルCoA・・・アセチル補酵素Aの略。糖質、脂質、アミノ酸の代謝や
脂肪酸の合成に使用される
・TCA回路・・・クエン酸回路。人体において非常に重要であり、
クエン酸を始めとした様々な物質が順々に反応することにより
エネルギーを生み出す
・電子伝達系・・・TCA回路によって、生成された物質が反応して
ATPを作り出す反応
・ATP・・・アデノシン三リン酸。アデノシンという物質に3つのリン酸が
結合した物質で、リン酸が1つ分解される時に
エネルギーが発生する。これにより生命は活動できる
・ビタミンB1の1日の摂取量
・ビタミンB1が多く含まれる代表的な食品
♢ビタミンB2
・ビタミンB2の概要(※32,※33,※34)
・ビタミンB2の作用(※35,※36,※37)
下図では、省略していますが、ビタミンB2は、
70種類以上の酵素の補酵素としてと働いています(※35)
・ビタミンB2の1日の摂取量
・ビタミンB2が多く含まれる代表的な食品
♢ナイアシン
別名:ビタミンB3
・ナイアシンの概要(※33,※38)
ナイアシンは非常に多くの酵素の補酵素として働いており、
三大栄養素の代謝に関係します
・ナイアシンの作用(※36,※37,※39,※40,※41)
以下、作用している部分に関する酵素の一部を一例として紹介します
・ナイアシンの1日の摂取量
・ナイアシンが多く含まれる代表的な食品
♢パントテン酸
別名:ビタミンB5
・パントテン酸の概要(※33,※42)
ギリシャ語で「パントテン=どこにでもある」という意味で
食品中に広く存在します
・パントテン酸の作用(※39,※43,※44,※45)
以下、作用している部分に関する酵素の一部を一例として紹介します
・パントテン酸の1日の摂取量
・パントテン酸が多く含まれる代表的な食品
♢ビタミンB6
・ビタミンB6の概要(※46,※47)
・ビタミンB6の作用(※39,※48,※49)
・ビタミンB6の1日の摂取量
・ビタミンB6が多く含まれる代表的な食品
♢ビオチン
古くはビタミンB7やビタミンHと呼ばれていましたが、
今は単にビオチンと呼ばれています
・ビオチンの概要(※50,※51)
・ビオチンの作用(※50)
用語説明
・オキサロ酢酸・・・TCA回路を構成する物質のひとつ
以下、作用している部分に関する酵素の一部を一例として紹介します
・ビオチンの1日の摂取量
・ビオチンが多く含まれる代表的な食品
♢葉酸
別名:ビタミンB9
・葉酸の概要(※52)
・葉酸の作用(※53)
特筆すべき点は、
ホモシステインが酵素の作用で変換されずにいると、蓄積し、
動脈硬化の要因になります。
その為、シスタチオニンに変換する酵素に働くビタミンB6と
メチオニンに変換する酵素に働くビタミンB12が必要になります
用語説明(一部のみ)
・テトラヒドロ葉酸・・・葉酸が酵素で変換され、体内で利用される時の形
・メチオニン合成酵素・・・補酵素のビタミンB12が働くことで、
ホモシステインとメチルテトラヒドロ葉酸に
作用する
・SAH・・・S-アデノシルホモシステイン。
酵素によりホモシステインに変換される
・シスタチオニン・・・ホモシステインがビタミンB6が働く酵素の
作用により、変換された物質
・DNAメチル化・・・正常な体を形成する為に必要な反応
・葉酸の1日の摂取量
・葉酸が多く含まれる代表的な食品
♢ビタミンB12
・ビタミンB12の概要(※51,※54)
・ビタミンB12の作用(※55,※56,※57)
・ビタミンB12の作用の補足
神経障害について少し説明します。
神経細胞に存在する髄鞘は、脂質で造られています。
それがビタミンB12の欠乏などの原因により、下図のようになると
言われています。
ただし、ちゃんとした要因は、未だ未解明という点に注意して下さい(※56)
・ビタミンB12の1日の摂取量
・ビタミンB12が多く含まれる代表的な食品
♢ビタミンC
・ビタミンCの概要(※58)
大航海時代に流行し、多くの人が亡くなった壊血病を
予防するビタミンとして知られています
・ビタミンCの作用
<コラーゲンの生成>(※59,※60)
用語説明
・DNA・・・核の中に存在し、体を作る設計図の基となる
・mRNA・・・メッセンジャーRNA。DNAから情報を受け取り、タンパク質で
「体を作る物質」を合成するリボソームと呼ばれるものに
情報を伝える
・プロα鎖・・・ペプチド鎖と呼ばれるアミノ酸が鎖状に連なった物
連なっているアミノ酸には配列があり、幾つか種類が存在する
・水酸化酵素・・・プロα鎖を形成しているアミノ酸配列の一部 (プロリンなど) に水酸基を付与し、プロα鎖が三重らせん構造を形成できる
ようにする
<抗酸化>(※61,※62)
用語説明
・SOD・・・スーパーオキシドディスムターゼ。
スーパーオキシドを過酸化水素に変換する酵素
・カタラーゼ・・・過酸化水素を酸素と水に変換する酵素
・グルタチオン・・・グルタミン酸、グリシン、システインの3つのアミノ酸
から作られたトリペプチド
・GSSG・・・グルタチオンジスルフィド。酸化型グルタチオン
・グルタチオンペルオキシダーゼ・・・
過酸化水素とグルタチオンを水とGSSGに変換する酵素
・APX・・・アスコルビン酸ペルオキシダーゼ。過酸化水素を水に変換する酵素
この時、アスコルビン酸は、酸化型アスコルビン酸になる
・ヒドロキシルラジカル・・・過酸化水素が鉄or銅イオンと反応
(フェントン反応)して生成される活性酸素
・LOO・ ・・・脂質ペルオキシルラジカル。ヒドロキシルラジカルが脂質と
反応して生成される活性酸素
・一重項酸素・・・紫外線によって酸素から生成される活性酸素
除去能力は、カロテノイド類が強い
・NADP・・・ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸。
ナイアシンが体内で利用される時の形
<免疫力向上>(※63)
・ビタミンCの1日の摂取量
・ビタミンCが多く含まれる代表的な食品
【補足資料】
♢TCA回路
説明の中に何度も登場しますので、簡略図で紹介します
一部ですが、作用するビタミンも載せておきます
-終わりに-
このnoteが少しでも多くの方の参考になれば、幸いです。