【ムソルグスキー】今日行ったコンサートの感想:令和04年(2022年)06月26日(日)【ボロディン】

ヴァイオリン:マルク・ブシュコフ
指揮:三ツ橋敬子
演奏:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

ムソルグスキー『交響詩「禿山の一夜」』原典版
 原典版を初めて聴きましたが、馴染みが無いので面食らった。モソモソしている。そして長い。楽譜を演奏するという観点では素晴らしい演奏だったと思います。しかし、楽譜を作曲するという観点では、これ、良い曲なんですかね? リムスキー=コルサコフ版の方がまとまりもあるし、洗練されてて好きだな……。いや、それも「慣れ」の問題なのかも知れないけど。聴き込んで行けば、好きになるかも知れない。
 パーヴォ・ヤルヴィ指揮、エストニア祝祭管絃楽団の演奏 https://youtu.be/AFbEUto4Ocg?t=20
 
 ちなみに、リムスキー=コルサコフ版。マルクス・シュテンツ指揮、オランダ放送フィルハーモニー管絃楽団の演奏 https://youtu.be/52iOdAVU4C8?t=4
 ウィキペディア「禿山の一夜」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%BF%E5%B1%B1%E3%81%AE%E4%B8%80%E5%A4%9C

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調』Op. 35
 チャイコフスキーの協奏曲ってみんな初演者に拒否されてない? 『ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調』もそうでしたよね。それは良いとして、曲が始まって、ニ長調。「うわー! 長調だよ~!」と思いましたが、流石チャイコフスキー、聴かせて来る。ソリストの技巧も凄かった。フィナーレは本当、「チャイコフスキーってこういうの好きだよな」って音楽。爽快。『くるみ割り人形』にもトレパークってあったよね。
 ヴァイオリン:ジョシュア・ベル、ヴァレリー・ゲルギエフ指揮、アメリカ合衆国国立青年オーケストラの演奏 https://youtu.be/cbJZeNlrYKg
 ウィキペディア「ヴァイオリン協奏曲(チャイコフスキー)」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2_(%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC)

アンコール:イザイ『無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ト長調 第2楽章「田舎の踊り」』
 イザイでデビューしたソリストさんなので、アンコールはイザイの無伴奏から。田舎らしく、重音を聴かせて来る。本当に軽々と、サラッと弾いていました。スピッカートと左手ピッツィカートの嵐が凄かった。
 ヒラリー・ハーンの演奏 https://youtu.be/YQCtq-t0F8U
 ウィキペディア「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(イザイ)」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E4%BC%B4%E5%A5%8F%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%82%BF_(%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%82%A4)

ボロディン『交響曲 第2番 ロ短調』
 この曲が聴きたかったんだよ! 第1主題が絃の低いユニゾンから始まって、もう恰好良い。第2主題は爽やかでした。第1楽章の終わりが、第1主題による低音で締めくくられるのが本当に恰好良い。
 第2楽章はスケルツォ。私は最近作った曲でホルンのパルスを使ったのですが、ここに先輩がいました。こっちの方が細かったけどね。休符から始まるメロディがリズムに乗れて楽しい。
 第3楽章はハープが良い雰囲気を醸し出していました。ホルン・ソロが美しい!
 第4楽章はわくわくする始まり方をする。木管楽器群が上からカーテンのように折り重なって行って、効果的で画期的。タンブリンも入って、『韃靼人の踊り』を思い起こさせる祝祭の音楽。潑溂として、終わりました。素晴らしかった。
 ボロディンさんは本業は化学者でした。これで日曜作曲家とは恐れ入る。私も趣味の作曲で交響曲を書きたい!
 カレル・マーク・チチョン指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管絃楽団の演奏https://youtu.be/FmUsL6biVro
 ウィキペディア「交響曲 第2番(ボロディン)」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3)