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ノルディーア北海道 vs. NGUラブリッジ名古屋、つくばFCレディースの試合を観に行った話

ひょんなことからノルディーア北海道の試合が厚別公園競技場で行われることを知ったので観戦に行ってみた。
ノルディーア北海道は北海道を拠点にした、チャレンジリース・イースト(日本女子サッカーの2部リーグ)に所属しているサッカーチームである。

ノルディーア北海道ホームページ
https://www.norddea.jp/

女子サッカーと言えば、なでしこリーグである。
現在はyoutubeで無料配信している。
https://www.youtube.com/user/nadeshikoleague1/featured
私はあまり見ていない。
J1、J2、J3を見て、女子サッカーまで網羅するにはパワーが足りない。

そんな私がノルディーア北海道の試合を観に行ったのは、生観戦できるからということがひとつの理由。
もうひとつの理由は、女子サッカー2部を見たことがないので、どの程度のレベルなのか――観戦に耐えうるものなのかどうか、見てみたかったから、というものだ。

NGUラブリッジ名古屋戦

そんなわけで初観戦のことを書いていこう。
9月20日11時キックオフの30分前に私は厚別公園競技場に着き、メインスタンドで受け付けを済ませた。
アマチュアなので入場は無料である。
入場時にスポンサー提供の商品(ペットボトル飲料とボックスティッシュ)を貰う。メインスポンサー提供の「白だし」も配っていたが、私は料理をしないので遠慮しておいた。

この日の対戦カードはノルディーア北海道 vs. NGUラブリッジ名古屋であった。
ピッチ上の選手を誰一人と知らないが、サッカーはポジション毎にタスクがある程度決まっているので、適当に見る分には困ることはない。
試合が始まってピッチ全体を眺めると、それぞれのチームのフォーメーションが大体わかる。
ノルディーアは4-4-2、ラブリッジは4-3-3の形だろう。
前半開始直後はノルディーアが押した。
中盤の真ん中のレーンの攻防で、2トップがサポートに入ったノルディーアがセカンドボールを拾っていった。
なかなか良い出足だと思ったが、12分にラブリッジが先制した。
(確かコーナーからのゴールだったと思うけれど忘れた)
ノルディーアも何度か良いシーンは作った記憶があるが、点には結びつかなかった。

ノルディーアとラブリッジの戦いは後半に移る。
ラブリッジは後半から4-4-2に配置を変更し、31番を右SHに据えると采配が大当たり。
スピードがある31番のドリブルをノルディーアは止められず、何度も良質なクロスを上げられてしまい、それが失点に繋がってしまった。
52分、60分とラブリッジは得点を重ね、試合終了間際にはPKでも得点した。
ちなみに70分前に雨が降って来ために私は屋根がある場所に避難しており、その辺りから試合を観ていない。
この日の天気予報では降水確率は10%だったのに……。

75分にノルディーアが1点返したが、1-4で負けた。

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つくばFCレディース戦

次の試合の話に移ろう。
10月17日13時半キックオフのつくばFCレディース戦である。
受付でプロテインミルクとプロテインゼリーを貰って観戦に臨む。

ホイッスルが鳴ったら、ぼへーっとピッチを眺める。
ノルディーアは今回も4-4-2、つくばFCレディース(以下つくば)は3-4-2-1のフォーメーションだった。

つくばはボール保持時にWBの14番がトップに張り付くのだが、戻りの判断が悪く、後ろがガラ空きになっており、そのスペースを埋めるためにボランチの7番と20番が真ん中を開けてしまい、スルーパスを何本も通してしまうというダダ洩れ状態になっていた。
ちなみに左サイドもスカスカで、何度もスルーパスで切り裂かれていた。
(さらに攻撃では中央の選手にロングパスが出すだけで、そこで詰まる)

12分にノルディーアの9番が先制。
その後もつくばの酷い守備は修正されず、ノルディーアは決定機を何度も迎えるのだが、得点には至らなかった。
ノルディーアの11番はポストもやれるし、パスも引き出せる選手だった。ラブリッジ戦ではただただ孤立していたが、つくば戦では機能していた。
1試合見るだけでは選手の評価は出来ないものだなあと思う。

つくばは後半から選手を交代。14番ではなく、DFの入れ替えであった。
どう考えても交代すべきなのは14番と思ったが、監督の判断はチームが14番を活かすことだった。

後半が始まると14番の前のスペースにパスが出るようになる。
すると、14番は健脚を見せ、サイドから攻撃できるようになった。
一つ攻撃の手掛かりが出来ると、つくばの攻撃は活性化した。
とは言え、守備面の課題は解決されないままだったので、ノルディーアのペースで試合は進んだ。
ノルディーアは追加点こそ奪えなかったが、1点を守り抜き、1-0で見事勝利を飾った。

つくばFCレディース戦がノルディーアの2020年ホーム最終戦ということで、今年のノルディーア生観戦は終わりである。
来年も厚別でやるなら観に行こうかなというのが感想だ。

良かった点

選手が監督の求めるタスクの遂行を試みていることが、見て取ることができた。
つまり、サッカーの戦術が成立しているわけで、それは見る価値がある。
加えて、無理なチャレンジや勝手な動きをしていないように思えた。

悪かった点

なでしこリーグの選手と比べるとフィジカルが低過ぎる。
基礎体力が低くボールを充分に蹴る力が無いのでパスの精度が上がらず、それに伴って止める技術も上がらないという悪循環があるのだろう。
逆サイドまで飛ばせなくても、20mぐらいの距離はビシバシとパスを出し入れして欲しいところだ。

結論

上記の良かった点、悪かった点をまとめるとチャレンジリーグのサッカーとは「身体は子供、頭脳は大人のサッカー」(※男子サッカーとの比較)ということになる。
男子サッカーを目指す必要はないものの、世界的に女子サッカーの潮流がフィジカル強化にあることは間違いなく(アメリカやドイツなどは強化済まで言っていい)、その流れに乗っていくことが必要であろう。
(男子のフィジカルエリートが稼げる野球に吸い取られるように、女子のフィジカルエリートは伝統的に強くて非接触スポーツのバレーボールに吸い取られているのだと思われるでお金で何とかしたい)

何とも平凡な結論である。

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