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歳をとるとはなんだろう

『大人になるとは、自分で責任を負うこと』と私は考えている。

 人のせいにしても何も解決しない。他人に責任を求めても現実は何も変わらない。自分が変わらなくては、見える世界は変わらない。

 子供の頃は、親や先生など周りの大人たちが何かあったら助けてくれる。特に親は何かあった時に、その責任を代わりに負ってくれる。

 大人になると、自分の道は自分で決める。そしてその責任は自分で負うことになる。会社という組織に入れば、部下の失敗は上司がその責任を取る。そしていつかは自分がその立場になり、新しくきた者の責任を被る。

 小学生の頃、下級生は上級生と班を組んで登校する決まりとなっていた。上級生の背中は大きく、頼もしかった。私が上級生の時、当時私の背中を見ていた下級生にはどう見えていたのだろうか。安心して登校できていたのだろうか、不安だっただろうか。中学生の時に見た高校生、高校生から見た大学生はいつも大人びて見えた。自分はこうなれるのか不安だった。

 そうこう考えているうちにいつの間にか大人になってしまった。

 大人になると就職し、企業に属することでその会社の看板を背負って立つことになる。看板を背負うと言うことは、何かあれば会社のイメージは損なわれてしまうかもしれない。結婚をすれば相手の人生を変えることになるし、子供ができれば無事に育てる責任が伴う。

 大人になった自分は、それらの責任を負える立場にいるのか。当時見た背中にどれだけ追いつけているのか。

 歳をとるとはなんだろう





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