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小さな無人販売所の話−2 <盗難とかないんですか?>

「野菜とか現金とか、(無人で)大丈夫なんですか?」
無人販売所に都心部からのお客さまが増えてきて、テレビなどで無人販売所の盗難のニュースが流れると、よく聞かれる質問。
「たぶん、大丈夫・・・と思いますよ(笑)」
とりあえず、今まで野菜がごっそり盗まれたり、現金が全部持っていかれたことは、ない。
気づかない範囲の盗難はあるかもしれないけど、気づかないので仕方ない。
なぜ盗難が無い無人販売所なのか、その理由を3つ。

1 無人販売所は作業小屋のすぐ横にある

無人販売所のすぐ横が作業小屋、その隣は自宅。
無人販売を営業している日は、私は畑で収穫か作業小屋で袋詰めなどしている。誰か来たらすぐわかるので、「こんにちは〜」と声をかける。
無人販売は朝9時オープン。
収穫作業も夏だと朝5時から9時までに終わるし、秋冬でも畑に行って1時間くらいで行ったり来たりを繰り返す。
畑から帰ってきたり、お客さまが帰った後で、現金の缶の中を確認しているので、常に現金は¥1000くらいの小銭しか入っていない。
たまに畑から帰ってくると千円札が何枚も入っててびっくりすることもあるけれど。
そして私は1日のほとんどを作業小屋で過ごす。
声をかけたらお客さんの顔も確認する。知った顔なら、好きな野菜を出してあげたり、初めての方には無人販売所の支払い方法などを教えたりする。
無人であって、無人じゃない、みたいな(笑)
人は「見られている」とわかると、悪いことはしないものである。
買い物しているところに、畑から車で戻ってくることもある。
必ず声をかけて、何か欲しい野菜はあるか、質問あるかどうかなど確認することで、盗難防止になる。

2 リピーターのお客さまが平日は8割越え

無人販売所にくるお客さまは、地元の人でも遠方の人でもリピーターが断然多い。何度か話したことある人なら、顔と車、好きな野菜くらいは覚えている。
昔英語講師をしていた時に、受講生の名前と顔、部署や好きなことを早く覚えるコツを学んだ。3〜6ヶ月ごとに変わる受講生を最大100人くらい常に覚えていた。
まさかその技術が、農家になって活きるとは(笑)
リピーターのお客さまは、初無人販売所のお客さまに話しかけて、支払いかた(現金、Paypay, d払い)、野菜のおすすめの食べ方など、販売員となってくれるのもうれしい。
週末は観光のお客さまが多くなるけれど、人の出入りが多いため(無人販売所は小さいので1組くらいしか入れない)、後ろで待ってる人がいたりして、やはり人の目が一番の予防策である。

3 わかりずらい場所にある

強風でのぼりが無い日もあります

こたろうファームの無人販売所は、那須高原の裏道の道路からさらにちょっと奥まったところにある。とてもわかりずらい、とよく言われる。
だから、たまたま通りがかって見つけました、って人はほとんどいない。
来てくれる方々は、無人販売所を探して探して、野菜を買いにやってくる。
探してまで野菜を買いに来た人は、ちゃんと支払ってくれると思う。
たまに、「昨日値札を見間違って¥100少なかったから払いに来ました」とか「家に帰ったら、玉ねぎ1個分の値段を支払ってなかったんです。すみませんでした。」というお手紙付きでお金を置いてってくれる人もいる。
こういったお客さま方に支えられて、こたろうファームの無人販売所は成り立っている。

普通の無人販売所のイメージとうちの無人販売所はちょっと違うのかもしれない。
無人じゃないことも多い無人販売所。
安いものばかりではなく、高い野菜も置いてある無人販売所。
地域や観光施設の情報やお料理レシピ、写真や野菜のPOPもたくさん貼ってある無人販売所。
paypayやd払いも使える無人販売所。

paypay使うお客様が増えました

いつか盗難にあってがっかりする日も来るのかもしれない。
いつでも監視カメラを設置する準備はできている。
でも、監視カメラなんて設置したくないな。
だから、みなさん、盗難なんてしないでね。





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