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弱者の農家、ピンホールマーケティングを考える

先日入学したVoicyパーソナリティ木下さんのジブン株式会社ビジネススクールで、「ピンホールマーケティング」を学んだ。
そういえば、年間150種類以上の野菜を作り、珍しい野菜もたくさん作っているこたろうファーム。ピンホールマーケティングにピッタリじゃない?

今までどんな感じで野菜を販売してきたか、ピンホールマーケティングに特化して考えてみる。

トマトだけで35種類作ってみる

夏の野菜といえばトマト!実はこたろうファームの使用人が最初に研修を受けたのもトマト農家。なので、こたろうファームは「トマト農家」としてスタートした。
その後、いろいろあって今では年間150種類以上の野菜を作る少量多品種農家になったわけだけど、「トマトといえばこたろうファーム」というイメージが那須高原の友人知人の間にはあるようだ。
名前と味を全部覚えるのは年々大変になりつつあるのだけど(記憶力が・・)トマトの種類が多いからこそできること、がある。

カラフルトマトギフト

小さいBOXには15種類以上、大きなBOXには20種類以上のトマトが入るトマトギフト。夏の贈答品にと毎年選んでくれるお客さまも多い。

トマトギフト


蓋を開けた時に「わ〜!」と歓声が上がる。
トマトリストも入ってるので、家族で「これ何かな?」と話しながらトマトを食べる。
そんなお客さまの顔を思いながら、トマトを詰めるのが私の仕事。

今年のトマトリスト

経木わっぱのプチマルシェ

親しい友人でもある経木屋さんは那須塩原市にあって、最後の1社になってしまった。那須塩原ブランドにも選ばれている経木は、昔はおにぎりを包んだり、魚屋や肉屋、和菓子屋や納豆を包むのにも使われていた。


そんな彼がコロナ禍の時に「経木でわっぱ作れるんですよ」と話してくれて、ちょうど夏にミニトマトを詰めたら可愛いんじゃないの?となって誕生した「経木わっぱのプチマルシェ」

経木わっぱのプチマルシェ


今年はリニューアルした道の駅でも販売した。
彼の会社の経木製品の隣に並べてもらって。
忙しくてたくさんは作れなかったし、強気の値段を付けてみたけど、出荷した分は完売!


スーパーには売ってない珍しい野菜がある無人販売所

無人販売所といえば、田舎にある「1袋100円」とか書いてあって、茄子やトマト、きゅうりが袋に入って置いてある、みたいなイメージ。
ですが、うちの無人販売所はちょっと違う。
もちろん、普通の野菜もありますが(笑)、たまに聞いたことも見たこともない、そのうえ値段の高い野菜も並ぶ無人販売所。
1個¥500のチコリ、名前を聞いても「?」なルタバガやプチヴェール、1個¥400とか¥500の紫白菜、秋は茹でて食べる大きな落花生「おおまさり」などなど。

冬の1番人気プチヴェール
チコリはいろんな種類があります
おおまさり


季節ごとに面白い野菜が並ぶので、料理好きな人、レストランやペンションオーナー、別荘地に住む高級車に乗るような方々もやってくる。

こたろうファームにならあるかも?インスタに写真あったよね?
と思って来てくれるお客さまがいるからこそ、聞いたこともないような野菜も調理法やレシピなどの情報とともに無人販売所に置いてある。

「まさか、ここでこの野菜に出会えるとは!」と言ってくれたり
「食べたことないけど、試してみる!」と言われると、「やったー!」と思う。

ピンホールマーケティングとは、お客さまの心に引っ掛かり、突き刺さり、「またこたろうファームに行ってみるか!」と思ってもらえる、こたろうファームにはピッタリのマーケティングかも。




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