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那須高原田舎(農家)暮らし④<はじめての町内会班長を終えて>

「ついに班長かーめんどくさいなー」
移住したのは別荘地でも森の中でもなかったので、町内会に属して10年、班長業務が回ってきました。去年の3月、そうコロナウイルスの影響がこんな田舎にも出始めた頃。
いつもの年だと、町内会や自治会の総会、お花見、秋祭り、新年会などなど、町内会や自治会の行事には班長の仕事があるのですが、去年はほとんどの行事がキャンセル。班長的にはとても楽な年でした。
主な仕事は、月2回の回覧板配布、ゴミステーションのお掃除当番、公共道路の草刈り、ゴミ拾いのお知らせ、くらいかなー。まあ、ほとんどは旦那さんが参加してくれたので、私はほとんどやることなかったけど😅
でも、はっと気づいた。去年はご近所さんとほとんど話してない。犬の散歩中に挨拶するくらい。前は女性だけでカラオケスナック行ったりすることもあったけど。集まることが禁止、ってことはSNSやってない世代の方々と繋がることがなくなることなんだな。
でも班長をやって、1人だけ仲良くなったご近所さんがいる。
旦那さんが亡くなって一人暮らしのおばあちゃん。ちょっと小高いところに住んでるので、回覧板は回さず、月に1回配布物をまとめて届けるのが班長の仕事。顔は知ってたけど話したことはなかったおばあちゃんと私は、ちょっと仲良くなった。
「農家やってるのねーがんばってるわねー」なんて話から「何作ってるの?トマト?じゃ、実家に送りたいから今度持ってきてくれる?」という話になり、電話番号を交換して。
おばあちゃんは八丈島の出身で、親戚に那須高原の野菜を送ってあげている。育つ野菜が違うから、たいそう喜ばれるらしい。
そして、私が回覧板ついでに野菜を少し持っていくと、「島から届いたから、持ってって食べて」とパイナップルやサツマイモ、珍しい野菜や魚を私にくれた。
班長の仕事は回覧板を届けることだけじゃなくて、一人暮らしのお年寄りが元気でいることの確認とか、話し相手になることもあるんだな。家に上がってお茶を飲むことはないけれど、玄関先で5分くらいの立ち話でも楽しかった。
1年続いたおばあちゃんとの交流も、今日が最後だった。「班長じゃなくなっても、遊びにおいでねー」私:「また野菜持ってくるねー」って言ってお別れしたけど、なんだかちょっと寂しくなった。
また顔見にいくからねー。
#田舎暮らし #農家 #ご近所付き合い  

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