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白人警官がより多く黒人を射殺しているわけではないという真実

Black Lives Matterについての日本の報道を見ていたら、NZ彼がこんな論文を紹介してくれました。
「警察官の致命的な発砲における人種格差の真実」というもの。この論文は2019年7月22日にパブリッシュされています。


ミシガン州立大学とメリーランド大学によって行われたこの調査が明らかにしたこと、それは「黒人市民がより多く白人警官によって射殺されているわけではない」ということです。

ミシガン州立大学のCesario教授を中心に行われたこの大規模な調査研究は2015年から開始されています。
全米の警察に問合せ、致命的な発砲について人種、性別、発砲をした警察官の経験年数に到るまで情報を集め、またワシントンポストとガーディアン両紙のデータベースも活用したそうです。

結論として、警察官が致命的な発砲に至るのは警官が白人だからとか黒人だからという人種には関係ないとのこと。例えば白人による犯罪多発地域であれば白人がより多く射殺され、黒人による犯罪多発地域であれば黒人がより多く射殺されているのです。

また暴力的な犯罪が結果的に警察官の致命的な発砲につながっているということもこの調査では明らかになっています。
90-95%の市民が射殺されたケースでは、彼らは積極的に警察官や他の市民に攻撃を加えていた、また彼らの多くが武器を持っていたそうです。そして非常に恐ろしい稀なケースではありますが、携帯電話を銃と誤り警察官が発砲してしまったケースもあると言います。

Cesario教授は言います。
「このような(稀な)ケースが結果的に人々の認知を歪め、全ての致命的な発砲が同じであるかのように人々を信じ込ませてしまいます」と。

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これは一つの調査の結果です。
人種差別を擁護するつもりは全くありません。
でも、ニュースやソーシャルメディアで垂れ流される情報を鵜呑みにして真実が見えなくなる、または盲信的に誰かや何かを攻撃するのってすごく恐ろしいなあと思います。


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