平凡な公立中高から東大を目指す方法【復習と予習①】
予習と復習のどちらか大切かでいえば、間違いなく復習です。
予習のない復習はあり得ます。逆はありません。
予習は、復習をより効率化するために行います。
復習は、授業直後に5分間。
復習は、授業が終わった後に、その場でやります。
たった今授業でやった問題を、解き方を教わった直後にもう一度自力で解きます。
復習は、スピードが命です。
早ければ早いほど、記憶への定着は早くなります。
東大クラスの生徒は、授業の後に教室に残るか、電車の中でその日のノートを読み返します。
復習は、学校から保護者宛の配布物と同じです。
もらう度にちゃんと持ち帰って渡している人は、机の中がいつも綺麗です。
先生に「保護者面談のプリント、出してね」と言われてから、「どこにしまったっけ」と机の中を探す人は、余計な時間がかかります。
ひどい人は、半年に一度、担任の先生から「保護者の人にちゃんと渡してね」と、プリントがいっぱいに詰まった紙袋をいただきます。
授業を受けて復習しない人は、教わったことをとりあえず机の中に押し込んでいます。
テストが近づくと、「あの単元の内容、どこだったかな」と、徹夜でノートを読み返しています。
復習をしない人の頭の中は、知識のゴミ屋敷なのです。
復習は早ければ早いほどいいです。
時間をかけなくていいので、終業のチャイムと同時に始めます。
実は、すぐにやれば復習は、5分で終わります。
1週間後の授業前に思い出そうとすると、1時間=60分はかかります。
その日のうちにやれば5分で済みます。
できれば、1週間は毎日5分ずつ復習に充てると効果が高まります。
それでも、5×7=35分しか勉強しないでいいのです。
この時点で30分の差が生まれます。
次の授業で、さらに30分差が開きます。
本当は、時間が経てば経つほど復習にかかる時間は増えるので、もっと差はついています。
この積み重ねが、東大生と一般の受験生の違いです。
東大受験生とそれ以外の生徒の差は、ほとんどこれだけです。
東大受験生が長時間勉強をしているというのは錯覚で、本当は普通の受験生の半分の時間でやるべきことを終わらせています。
空いた時間で他の教科の勉強をするだけでなく、友達と遊んだりしても、まだお釣りが来ます。
勉強雪だるまを作ろう
もっと賢い東大受験生は、お釣りで無駄な買い物はしません。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットは、「複利の効果」を大切にします。
複利とは、最初は小さな元手だったものが、時間と共に雪だるま式に大きくなる現象です。
時間という雪だるまは、転がし続けることでその効果を大きくします。
公立高校の生徒が中高一貫校の生徒に勝てないのは、勉強雪だるまを転がした時間が違いすぎるからです。
中高一貫校の生徒は、どんどんカリキュラムを進めるので、勉強雪だるまが加速しています。
名門私立に入ったのに落ちこぼれる生徒は、復習が追いつかずに雪だるまが崩壊してしまい、しかも絶望して1から作り直すことを諦めてしまうのです。
公立高校の生徒は、「自分は遅すぎる」と諦めなくていいのです。
目標は大学受験合格であって、名門私立校の生徒に勝つことではありません。
志望校が定めた「これくらいの大きさの雪だるまを作ってね」という基準さえ突破すれば、他の学校との比較は無意味だからです。
自分の勉強雪だるまを最大化するためには、一刻も早く転がし始めなければいけません。
もちろん、一刻も早くというのは、今からという意味です。
手始めに、復習をしましょう。
授業で扱った問題の解答を丸写しする、ノートを読み返すだけでも効果があります。
難しいことはせずに、授業後に5分間だけ集中してみてください。
勉強が楽しくないのは、できない、わからないからです。
高校時代にできるようになった勉強は、人生における財産になります。
まずは、勉強雪だるまを転がし始めます。見た目は気にしません。
たとえ「不細工だね」といわれるような雪だるまでも、存在しない雪だるまには圧倒的に勝るからです。
本当は、勉強する人は、勉強しない人とは離れていくので、悩む必要などないのです。
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