陰キャが友達作りに励んだ結果


 この数ヶ月、
私が前職を辞めてニートをしている間、
どういう訳か人間を漁りに漁った。
綺麗な言い方をすれば友達作りである。

ちょうど一年前の今頃、人間関係は引き算だとか、賞味期限があるとか言っていた人間が狂ったように人脈を広げようと足掻いた。

よっぼど暇だったんだろう。
それかしばらく忙しくて人付き合いを避けていた反動のせい。
人生何があるか分からないもんだ。


ところで、慣れない足し算をしたおかげでちょっと分かったことがあるので書き(打ち)なぐる。


とりあえず、友達を作るのが下手になった。
厳密に言うと人と仲を深めるのが難しくなった。
もしかして大人あるあるなんじゃないかと勝手に思ってる。

もう一度言うけど、
SNS、ゲーム、時にはアプリ等も駆使して、それはそれは人間を漁った。
とっくに切れたはずの縁を掘り返して連絡をとるなどもした。
自分でも驚くほど人と会った。
薄っぺらい交友関係を作り、適当な恋愛だってした。

「薄っぺらい」「適当」と表現した時点でお察しかと思うけども、どれも全然続かなかった。

昔の友人と会ってもその一度きり。
それ以上は何もない。

ネットや紹介で知り合った人間は当たり前だけどゼロから始まるわけで、お互いのことは何も知らない。
なんなら本名を知らない場合だってあった。
これから知っていくつもりで友達(仮)になったが、まあその"知っていく"の行程が…めんどくさい。

はっきり言ってクッッソ面倒臭い

行程をスキップすれば手っ取り早いかもしれないけど、いかんせん心を開いてない状態で距離を詰めるのも詰められるのも気持ち悪くて仕方なかった。

学校って友達作りに最適だったんだな。
行けばうじゃうじゃ人間がいるんだもん。
一年に一回勝手に入れ替わるんだもん。


私は一人の時間が大好き。
人と会うという行為は多少なりとも体力を消耗する。
気を使うし、歩くし。

お金だってかかる。
電車やバスを使えば交通費がかかり、車を出せばガソリン代がかかる。
食事をすれば食費がかかり、映画を見れば映画代がかかり、施設に行けば入場料がかかる。

年間で50万も使ってるかどうか怪しいケチな女が、数ヶ月で遊びまくって50万消した。
これだけめんどくさいだのなんだの愚痴っておきながら、遊んだ事実はここにある。
ストレスの反動って恐ろしい。

大人になってからは、良い意味でも悪い意味でも人間関係はスッキリしていた。
物欲もなかった。
ほんと人生って分からない。


色々経験して分かったことがある。
既存の人間関係だけで事足りてるってこと。
あと軽率にコミュニティは広げるもんじゃないってこと。

仕事で鬱になった時、私にとっての精神安定剤は月イチ程度の人と会う時間だった。
もはや話題なんて何でもいい、話すこと、それを聞いてもらうことが何よりも薬だった。
そこで「人と会うことって大事!!!!」な思考が出来上がって今回の友達作り衝動に繋がったんだと思う。

こんなにもめんどくさくてお金がかかる行為を、面倒だと思わない、むしろ会いたいと思える友人達は私にとって奇跡の存在だって今更気づいた。
相談するにもはしゃぐにも、彼女ら(彼ら)じゃなきゃ意味が無いんだ。

彼女らだって最初は何も知らない人だったし仲良くなっていくまでの行程長かっただろうけど、もう覚えてない。
仲良くなろう!と意気込んで近づいたんじゃなく、偶然出会って、偶然関わって、いつの間にか仲良くなっていたから。

人間関係ってそういうもんなんだな。
少なくとも私は、その方法じゃなきゃダメだ。
出会いに行くこと、作ることに向いてない。

次の環境で気が合う人に会えたらラッキーだな🍀

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