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お金が「行き場所」を探してる

コロナでどこの国の経済も影響を受けています。中国は最初に影響が出た国ですが、その分回復も早かったと言えます。それでもまだ影響を受けているところはあるでしょう。そんな中でも、景気のいいところはいいみたいです。うちにも時々連絡が来るのです。
・日本の投資案件ある?
・案件は大きければ大きいほどいい
・うちは3000万米ドル以上の案件しかしないよ
・資金を欲しがってる会社もたくさんあるので、日本の企業でも投資したい会社があったら一緒にやろうよ
お金を出すほうも出されるほうもいろんな業界がありますが、ざっと見たところ、
・テック系・ネット系
・児童教育
・不動産
・病院
・医療機器、医療サービス
・ニューリテール
・Eコマース
・フィンテック
・新エネルギー
・車両管理
などなど、これらだけには限りません。書ききれないくらいあります。日本からよりも中国からのお声掛けが多いですね。
情報としては、本当に求めている資金くらいしか数字の情報がないようなものもあれば、売上、利益あたりまでの情報が出ているものもあります。中にはプロジェクト自体が詰まり切っていないにもかかわらず、お金だけを集めようというのも交じっているかもしれません。そのあたりは見極めですね。
この手の案件は間にどれだけ人を介しているかでその固さ度合いが違ってきます。ざっとお話をお伺いし、情報をいただくと、私なりに知りたいことも出てきますので、それを質問すると、しっかりと答えを返していただけるようなケースもあれば、知り合いの知り合いがさらにその知り合いから聞いた話とかだったりすると、回答が全然返ってこなかたりすることもあります。要するに堅い話もあれば柔らかい話もあるということです。
資金を欲しがるところはともかく、出したがるところもたくさんあるようなので、なんだかんだでお金は余ってるようです。2009年以降のプライベートファンドの規模を見てみましょう。

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昨年5月までの数字しかないですが、昨年は初頭からコロナ騒ぎがあったにもかかわらず、5月時点で前年年間の金額をはるかに超えています。ちなみに2020年5月時点では14.35万億元=14.35兆元で、これは2004年の7.89億元から比べると1.8万倍にもなります。とにかく投資意欲が旺盛なのです。行き場のないお金が行き場所を探しているといってもいいかもしれません。コロナがあってもこれですから、コロナが収まってくるとさらに投資が加速していくかもしれませんね。

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