誰かの期待を裏切ってしまうことがひどく辛いし怖い(就活記録?)

少し前に大手の複数daysインターンに参加する機会があった。インターン期間中の個人面談の間に、インターン選考での評価を教えてもらえるのだが(インターンに参加するまでにわりと高い倍率の面接がある)ありがたいことに選考官は私を非常に優秀、過去一番レベルと評価してくださっていたようだった(人物面接でなく、地頭はかる系の面接だった)。また面談担当の社員は、過去にワークショップでお会いした方だったのだが、「ワークショップでのグループワークのときから優秀だなと思っていた」との言葉をくれた(さすがにこれはややお世辞かもしれないが)。そのうえで、「グループの議論の中心になってくれたら嬉しい」と。ここまで聞いたら流石に期待されているのだな、ということはわかる。

結局、私はその期待を裏切ることになった。

就活って色んな選考方法があるけれど、グループワークが壊滅的なくらいに苦手だ。というのも、複数人でのコミュニケーションがまず苦手だからである。自分がいつ話せばいいのかわからない。うまく会話の流れに乗ることができないのだ。それから対面の場合特に、バカみたいに緊張する。これはあがり症だから、というよりは容姿コンプのほうが原因である。グループ内で打ち解けるのに非常に時間がかかる、というかできていないのでは。結果的にあんまり発言しない人になってしまうし、私がようやくグループに慣れて発言できるようになるころにはファシリが固定されていて私はやっぱり何もいうことができない。
いやあなた、さっきワークショップでのグループワークが評価されていたらしいみたいな話をしてたじゃないか。GD程度のものなら正直なんとかなるのである。オンラインが多いから対面時よりも顔を見られてる!みたいな意識がおこらないし、時間も短いので思い切って発言できる(どうせこの人たち一生会わないし多少強めにでてもいいか)。ただ対面の複数インターンとなると最初にある程度の信頼を構築しないといけないわけで、私にはそれがすごく難しい。因みに例のワークショップはそもそも知人と参加したので初めから信頼がある程度できているしね。
と、少し話が逸れたが、インターン選考(に限らないが)の面接って基本個人間のコミュニケーションだからなんとかなっている。グループ面接も、いっぺんに学生を並べているだけで順番に聞いていくことが多い。要するに、相手が自分の話を聞く意思があることが明確なのだ。だから私としては安心して発言することができるし堂々ともできる。けれどグループワークはコミュニケーションの方向が様々に飛び交ってしまうから、私の話を聞いて!と自分から言って初めて、相手が聞いてくれるのである(まあ聞いてくれないこともあるけど)。で、信頼関係の構築に出遅れがちな私は、「聞いて!」というのが多分すごく苦手だ。
ここまで書いてしまうと明らかだと思うけれど、私は期待されていた役割を果たしきることができなかった。いくら個人で優秀と判断されていても、複数人の中に入ったときには使えないやつであることが証明された。最終日、「お疲れさま」と言った社員の顔は引き攣っていたような気がする。いい評価を受けていただけに、きっと落差にがっかりしたんだろう。
選考での評価なんてなかなか聞ける機会がないから、そこで優秀と評価されていたことで私はすこし舞い上がっていた。是非期待にこたえたいと思った。けれど、過去から積み上げてきた自分は誰でも持っているような基本的な対人スキルから目を遠ざけてきた、その結果がこのざまである。

おもえば大学受験のときも似たようなことを考えていた。受験生の早い段階から模試の成績が大分よかったおかげで学校でも塾でも「○○さんならまず落ちないでしょう」しか言われていなかったのだが、私自身全く自信はなく、この期待を裏切るわけにはいかない、裏切ったら合わせる顔がない、と必死に勉強していたのだ。幸い受験では期待を裏切らずに済んだわけだが。

自己肯定感の低い私はどうも期待をかけられると「こんな私に期待なんて恐縮」みたいに思うきらいがあるらしく、それにこたえられないことが結構つらくなる。もう少し踏み込んで言うと、「期待をかけるほど自分を高く評価している相手を裏切ることで、より大きな落胆を相手に抱かせることを恐れている」ような気がする。まあ結局自分の評価が低くなることがこわいのだ。最初から注目されていない人と、されている人では失敗したときのがっかり感が後者のほうが大きいからね。

なんだかまとまらないのだけれど、とりあえずここで終わり。