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自動運転の未来はどうなる?

先日、興味深いニュースを目にした。
大手自動車メーカーのホンダが、高速道路を自動運転により走行する、いわば「レベル4」の段階にあると発表したのだ。
自動運転技術は日々進歩しているが、先の話と感じる人も多く、このニュースは驚いたかもしれない。

専門家曰く、自動運転が主流になるのはそう遠くないとのこと。
運転席に座りながらも、何もせず進んでいく。
少し怖い気もするが、そのうち慣れていくのかもしれない。
まさに、「かがくのちからってすげー!」状態である。

しかし、私の意見としてはやや悲観的である。
というのも、自動運転は、国や地域に依存した技術であるということ。
国や地域によって道路状況が異なり、求められる技術が変わってくるのだ。

例えば、日本や欧州では、横断歩道が多く存在する。
車道には車だけでなく、自転車や歩行者が混在しているのである。
そんな道路環境に求められる自動運転は、「歩行者の感知」「緩やかな停止」技術など。

一方、米中では、車道は車専用である。
道路を挟んだ向かいの店に行くためには、車に乗るしかないという、我々には考えられない社会である。
そんな道路環境に求められる自動運転は、「一定速度を維持」「高速度への対応」「走行時の安定性」技術など。

自動運転の技術自体は、驚くスピードで日々進歩している。
しかし、全ての地域で自動運転が広がるわけではない。
ホンダがアメリカの道路環境を前提に設計しないように、テスラもまた日本の道路環境を前提に設計しないだろう。
国、地域に根付いたプラットフォームが各地で覇権を握り、地域ごとの技術差が出る未来があっても面白いかもしれない。
ひょっとするとテスラが全世界に対応するかもしれない。

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