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チェコ プラハ旅行 その5

(2014.12旅行日記)

ヨーロッパの歴史には、戦争の歴史と疫病の歴史という側面がある。
世界的に、昔の方が死の概念が近年よりももっと生活に密着していたし、それはヨーロッパでも例外ではなかった。その辺りの経緯は、私の稚拙な説明など不要だ。

チェコの郊外クトナーホラに、骸骨寺という納骨堂がある。
簡単に説明すると、かつてエルサレムの土が撒かれたことにより、納骨希望者が殺到した。
流行病やフス戦争で無くなった身元不明の遺体が安置されるようになり、それら大量の遺骨で寺内部を飾るようになった。

遺骨のシャンデリア、遺骨のピラミッド的建築物、遺骨の文字アート…ウェーーイなテンションで逆ピースしながらドクロと写真撮るサングラスの現代人…罰当たりではないのかこれは…!軽い、軽すぎる!
地方のヤンキーが着る、ドクロと十字架のアレな服と同じ感覚なのか?
建築した中世ボヘミア人との死生観の違いも極端であったが、不本意にも現代人とも相容れぬ思想を突き付けられてしまった。

ここで本来であれば、内部の(色んな意味での)惨状を写真添付でお伝えするところなのですが、文明時代のリアル人骨なので差し控えます。
代わりと言ってはアレですが、お土産物屋の店頭にあったフィギュア
ん?どこぞの日光東照宮ではないか?

てか、見ざるのアニキは眼球無いのに見えたのか…他二人同様
もちろん買いませんでしたとも。ええ。


日光東照宮(疫病ver.)

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