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いつかほんとうの親友と出会えるために

「大学に入ったのに、ほとんどキャンパスに通わず、授業はオンラインばかりで、なかなか友達ができない」

そんな大学生がたくさんいるそうです。

いまの大学生の置かれている状況は理解できますし、友人のいない寂しさにも同情します。

器用な人は、Twitterで友人をつくったりしているようです。
同じような悩みを持つ者同士、繋がりやすい便利な時代ですね。

でも、そんな人の心のスキマにつけ入る悪い大人もいるのでくれぐれも注意を忘れずに。

おじさん的には、いつの時代も甘い話には裏があるよ、とアドバイスしておきたい。

この悩み、要は「孤独感にいかに対処したらよいか?」という問いに置き換えてみたいと思います。

そして、この問いにぼくなりですが2つの視点から回答してみたい。

かつて孤独感で気が狂いそうになったことのある一人の先輩のたわごとだと思って読んでもらえると幸いです。



まずその1。
時間軸を長めに捉えなおしてみましょう。

現在の状況が今後も長く続くかどうかわかりませんが、いつかは終わります。

その上で断言しますが、人生のわずか数年でも孤独に浸る経験というのは、かならず自分自身を深める時間になります。

ぼくは20代後半から30代半ばの時期、転勤もあり、ずっと孤独でした。
もちろん仕事で付き合う人はいます。
職場の人間関係には恵まれていたと思います。

でも、本当に心の中を明かせる相手はずっといませんでした。

その代わり、ぼくはひたすら読書しました。

あんなに活字に触れることができたのは、あの時だけ。
それは「孤独」だったからです。
おかげで仕事に必要なコミュニケーション力、論理力、語彙力のベースを作ることができたと思います。

それが今の自分を支えています。

あなたなら、ひとりの時間に何をしますか?
じぶんの関心のあること、興味を広げることに時間を思う存分使いましょう。

読書でもいいし、映画を観る、神社を巡る、ギターに没頭する、山登り、そうそうブログなどのアウトプットも孤独の方が適しています。

経験上、孤独な時ほど、人の感性って研ぎ澄まされる気がします。

その時間こそが自分を進化、いや深化させるのです。
長い目で見ると、あの時の過ごし方が今を支えている。
そう言えるはずです。


その2。
じぶんをトコトン好きになりましょう。

他人との前に、まずじぶんとめっちゃ仲良くなることです。
そのためには、じぶんのよいところをたくさん見つけてください。

ぼくのおすすめのやり方は簡単です。

一冊ノートを用意して、ひたすらじぶんのいいところ探しをして記録してみてください。
前に他者から言われたいいところ、じぶんで好きなところ、だれも知らないけど実はね、、、なんて書き出せると最高です。

自由にノビノビと、気づいたら書く。
何日かけてもOKです。
できれば毎日パラパラ見返しながら1つでも増えていくといいですね。

もし100個見つけられたら、悩みなんてなくなっています。

ぼくのワークショップで、これを大人の方々にやることもあります。
3分間で20個ぐらい書ける人もいますが、5個で止まる人、3つしか出ない人もいます。


好きは人を強くします。

孤独な時にこそ、じぶんを好きになるといいですよ。
じぶんでじぶんが嫌いなのに、他人があなたを好きになってくれるわけがない。

じぶんが嫌いな時に近寄ってくるのは、たいてい怪しい人たちだけです。
じぶん嫌いな人の心につけ込むのって容易なのです。
弱いときほど優しくされると最高にうれしいのを知っているから。

でも、自分が好きな人って甘い話やおいしい情報には乗りません。


すでに心が満たされているから。


「じぶんが好き。」
そんな心境でなぜか本当の親友と呼べる人に出会えるのです。





以上、2つの視点で回答してみました。
本当の親友に出会えるために、あせらずに今の時期を「準備期間」と置いてみてはいかがでしょうか。


でも、経験上思うのは、

ひとりであろうが、誰かと一緒であろうがどっちでも楽しめること。
どんなじぶんでも「許可」できるようになれると最強な気がします。


ちなみに社会人で、ぼくがこの人かっこいいな、すごい尊敬すると思う人は、たいてい孤独です。決して群れようとしません。

孤独だという今も、かけがいのないあなたの時間です。
どうか大切にしてみてくださいね。


それでは、また!

ありがとうございます。とってもうれしいです。