サンタモニカ

国名なのか都市名なのか自治区名なのか知らないのだが、サンタモニカって耳障り良い。

サンディエゴも良い。けどサンディアゴの方がもっと良い。

サンは3ではなさそうだ。おそらくSUN。太陽。スペル合ってるか?SANか?もうこの辺がチンチン丸出し馬鹿丸出しだ。
そもそもサンディエゴよりサンディアゴの方が良い。とか何言ってんだこいつ。と思う訳だが、致し方ない。それも俺なのだ。

サンタモニカは元々は別名だったが、ある年の瀬に恵まれない子ども達が多く住んでいる地域に白ひげの太ったおっさんが現れる。
おじさんは子ども達にプレゼントを次々に渡す。
しかし、全員に行き渡るほどのプレゼントを用意しきれなかった。
プレゼントを貰えずに、今にも泣き出しそうな子どももいれば、とうに人生を諦めた表情の子どももいる。
すると別のおじさんが現れた。
別のおじさんは、太ったおじさんの肩に手をおき、「ありがとう。ここからは私が全員を喜ばすよ。君のお陰で決心が着いたんだ。」
そう言うと胸ポケットからハーモニカを取り出し、美しくも儚いメロディーを奏でた。
先ほどまで涙を溢した子どもすら笑顔でステップを踏んでいる。もちろん出鱈目なステップなのだが、素晴らしいダンスだ。
一頻り演奏を終えたおじさんに盛大な拍手が贈られた。
後にこの街の酋長になった人物の昔話なのだが、酋長がサンタモニカと改名する理由を聴かれた際に報道に向けて話してくれたのだった。
「私達は貧困に喘いでいた。今も決して裕福とは言えないが、それを解消する為に私は選ばれた。信じてほしい。」
広角を上げ改名理由を嬉しそうに語り出す。
「例年よりも更に厳しい年だったんだ。病院に行けなくてお年寄りはバタバタ亡くなっていった。寒すぎて自宅で凍死するものもいたんだ。私は特に貧乏な家庭だったので本当になんとか生きている。といった状況だった。クリスマスのサンタクロースの存在は知っていても、一度として我が家に来てくれる事は無かった。この地域は配達外なんだと思い込んでいた。そうでなければ、なぜこんなに苦しい生活を強いられているのに私達の元に来ないのだ?と気が狂ってしまったと思う。」
広場でプレゼントを配る太ったおじさんと、ハーモニカで楽しい時間をくれたおじさんの話も語った。
「私はあの時にプレゼントが貰えなくて泣いたのではない。二人のサンタクロースが来てくれて心から感動して泣いたのだ。私は子ども達に幸せになってもらいたい。そんな地域にします。その思いを込めてサンタクロースハーモニカと改名します!」
すると報道陣の一人が「え?長くね?」と言うもんだから酋長は怒りながら「…じゃあ…サンタモニカで」

そんな感じで命名されたならロマンあるよな。耳障りも良くてロマンもある。最高か!

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