見出し画像

上司の期待値を超える

おはようございます。

本日も「コンサル一年目が学ぶ本」で得た気づきをここにアウトプットしていこうと思います。

1.開発職が評価を得られる成果とは

メーカーのソフトウェア開発職として4年間仕事をしてきて、もちろんその間は半期ごとに上司に評価を受けます。その度に、良い評価をもらうためにはどのような取り組みをしたらよいのかを考えていました。

開発職って、営業職と違って成果を定量的に表せるわけでは無いので、評価をされる側にとっても自分の成果をアピールするのはとても難しいです。

その中で、良い評価を受けたときの共通点として以下のようなものがあると考えています。

・会社としてアピールポイントとなる新機能を開発したとき
・上位職レベルに求められる役割を担ったとき
・組織の継続的なQCD向上につながる成果を残したとき

新人の頃はとにかく与えられた仕事をがむしゃらにやって、とにかく量をこなして、残業して、これだけの量の仕事をこなしているのだから評価されるだろうとか思っていたのですが、開発職にとって仕事量を定量的に評価したり、アピールしたりするのは難しく、それでは良い評価をもらうことは難しいことがわかりました。

上に挙げたポイントのうち、1つ目は企画レベルから開発に降りてきているような機能であれば、会社が押し出すサービスとしてリリースされているので、売り上げに繋がることが期待されるということで、開発が評価される最も典型的なパターンだと思います。ただ、これはリリースの時期やタイミングがあるので、自分だけではどうしようもできない部分があります。

そこで、2つ目と3つ目は開発のタイミングによらず、個人の匙加減によって評価を得られる成果だと考えています。

若手の立場であるのにも関わらず、上司に直談判してマネージメントの仕事をやらせてもらったり、外部のチームとのやり取りを任せてもらったりすることは、私が働いている会社では「上位職に求められる役割を担った」と評価してもらえたりします。

また、開発のコスト削減につながるような仕組みを整えたり、今まで整っていなかったテスト環境を構築したりというような、自分が第一人者となって、他のメンバーも今後活用していけるような成果を残した場合は、「組織の継続的なQCD向上につながる成果を残した」として、評価してもらえます。

これら2つに共通していることとして、上司から直接言われていないレベルの成果を出し、上司の期待値を超えたこと、さらにそれが成果としてわかりやすいことだと思います。

この「上司の期待値を超える」ことについて、本書でも取り上げられていました。

2.上司の期待値を超える

「ビジネスというのは、突き詰めると、相手の期待を常に超え続けていくことにほかならない。顧客や消費者の期待を超え続けていくこと。上司の期待を超え続けていくこと。」

本書でも、上記のように書かれていました。言われたことを言われた通りにできることも大事ですが、言われたことを少しずつ超えていくことができる人材は世の中にも多くなく、部下として替えが効かない、価値のある人材と評価してもらえるのでは無いでしょうか。

その中で、指示を受ける側が、指示を受けた時に必ず確認しておかなければならないと言われていたのが以下の4つです。

①その仕事の背景や目的
②具体的な仕事の成果イメージ
③クオリティ
④優先順位・緊急度

この中で①と④はどの本にも書いてあるようなことであり、目的を把握した上で、その目的を満たせるような、成果を期限通りに出すために必要最低限の確認ポイントだと思います。

私としても、これら2つは常に確認するように意識していました。

ただ、②と③については、確かに自己満足や解釈によって、成果に人による差が出る観点について、相手の期待を推し量ることができる確認ポイントになると感じました。

成果物が自己満足になってはいけない。これは常に意識してきたことですが、そうならないために、上記のことを確認しておけば良いとリスト化されていれば、より無駄な努力を省けるようになると思います。

具体的な成果のイメージ

上司からの指示って、大体は「〇〇してください」になります。

これに対して、「はい」とだけ答えて、成果物のイメージを自分でつくってしまうことは絶対にNGだと書かれていました。

必要なこととして、上司が求めている成果物のイメージを聞き出すことになりますが、その際の質問の仕方として、オープンクエスチョンで聞き出していくのではなく、自分なりの仮説を持って質問することが大事だそうです。

自分なりの仮説を立てて質問することで、自分がわかっている・イメージがあっている部分と、伝わっていない部分が上司も把握できるので、コミュニケーションコストが少なく済むのかなと感じました。

クオリティ

おそらくここが上司の期待値を超える成果物を出すために最も重要な確認ポイントなのかなと思います。

成果物のイメージについての質問と似ていますが、仮説を持って上司がどれくらいのクオリティの成果物を求めているのかを把握し、期待するクオリティのベクトルを合わせた上で、期待値を超えるた成果物を提出するということでしょうか。

また、他の確認項目である「目的と背景」によっても期待するクオリティのベクトルを理解することができますし、「優先順位と期待度」によっても期待する納期が把握できるので、その納期を短くすることができれば、期待値を超えることになります。

これは期待値を超えるではなく、上司が求めている最低限の成果物を提出するためにも、確認しておかなければならない点だと思います。

3.まとめ

上記のように、とにかく、上司と部下で共通認識を持つことが重要だということを理解しました。

指示に対する確認ポイントとして、わかりやすく4つの項目が挙げられていますので、意識していこうと思います。

反対に、これは部下が主体的に質問することによって実現するだけではなく、上司の立場になったとしても、期待する成果物を部下が出してくれるようになるために、指示の仕方として意識しておかなければならないポイントになるはずです。

自分が部下を持った時には、逆にこれらのポイントを踏まえた指示を出すように気をつけなければならないと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?