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仕事における3段階の成長 -守破離-

おはようございます。

本日は、キャリア・ポートレートコンサルティング代表、村山昇さんの著書『働き方の哲学』を読み終えましたので、noteにアウトプットしていこうと思います。

はじめに

社会人5年目も数ヶ月経ち、社内でも中堅と呼ばれるポジション、中堅が担うようなチーム単位での業務が増えてきており、新人の頃とは仕事内容が変わってきていることを感じています。

大学院卒なので24歳に初めて社会人になって、定年が65歳だとすると約40年仕事をし続けることになると考えると、今はまだ1/8程度しか経過していないことになります。まだまだ先は長いです。

しかし、ここまで4年ちょっと仕事をしてきて、仕事とはどういうものなのか、これから自分はどうなりたいのか、仕事に対する姿勢はこのままで良いのか、一度立ち止まって考えても良い時期なのではないかと思い、本書を読んでみることにしました。

本書では、表紙に書いてある通り、理想の働き方を実現させる73の視点が図解でわかりやすく説明されていました。

その中で、個人的に自分の中で一度深く考えることによって仕事に対する考え方が変わるかも!と、本業に生きる考え方だと感じた内容についてここに記していきます。

守破離

昨年度受講していたXデザイン学校での講義の中でも「守破離」という言葉が紹介され、日本の伝統的文化の世界では成長していく段階を示す表現として使われている。UXデザインの手法と実践についても、この「守破離」に従って段階的に習得して自分のものにしていくことが重要だと習いました。

本書でも、会社員の「守破離」が組織と協調しながら成長していく3段階として下記のように紹介されていました。

守:師からの教えを忠実に学び、型や作法、知識の基本を習得する第1段階。
破:鍛錬と経験を重ね、師の教えを土台としながらも、それを打ち破るように自分なりの技を求める第2段階。
離:これまで教わった型や知識に一切捉われることなく、思うがまま至芸の境地を会得する第3段階。

これ、とても重要な考え方であり、誰もがこの順番で成長していくのが理想だと言っても良いくらいだと思います。

私はもともと自分の価値観や世界観が強く、仕事でもそれに基づいて進めてしまう癖があるため、守を飛ばしていきなり破の考え方で仕事をしてしまうことがありました。

しかし、過去の実績や組織の慣習を十分に理解しないまま自分のやり方で進めようとすると、どうしてもうまくいかない壁にぶつかったり、過去に既に誰かが検討していたことと同じことを自分も一から繰り返してしまったりと、うまくいかないことが多いです。

まずは、過去の実績を調べるという手順はどんな仕事においても大事だと言うことはこれまでの経験上私も感じていました。

なので、まずは守の部分から。先輩や上司の教えを聞いたり、真似ることから始めると言うのは理にかなっているなと思います。

ただ、いつまで経っても守を極めた人間として、型にはまったことを効率よく実践できるだけの価値しか生めない人間にとどまってしまうと、それ以上の成長はないです。組織としてもそのような人材に仕事を任せてしまうと、既存のサービスに対して新しい価値を生み出すことが望めません。

段階に応じて、「破」だったり「離」の人材になっていく必要があり、どれだけ早く、ここに辿り着けるかは個人の行動力次第かなと感じます。

まずは「守」を極めて既存を知ること。その上で、既存の問題や課題を見つけて自分なりの解決策を考えて実践していく(組織のやり方を変えていく)のが「破」の段階。さらに、自分の中に世間的にも正しい方向の価値観を作り上げた上で、「離」の段階として、既存のやり方に全くとらわれない新しい価値を生み出せるようになるというのを、常に頭に入れて少しでも早く「離」の段階に辿り着けるように日々の仕事に臨んでいこうと思います。

自分が存在する意味というのは「破」の段階から発生すると思いますが、「離」の人材がいることで、組織は時代の変化に応じながら長期的に伸び続けることができるのだと思います。

また、「守破離」の考え方を身につければ、どのような組織であっても成長していけるだろうと。

この考え方を常に頭に入れようとおもいます。


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