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サービスにユーザーを定着させるためのUI/UX

おはようございます。

突然ですが、先日に第一子が生まれました!!

それもあり、子育て用品の準備やら子守やらであたふたしていたので約1ヶ月間noteを投稿できないでいましたが、子育ての合間を見て、少しずつ再開していこうかなと思います。

引き続き、UI/UXに関する知見を深めていこうと、本を読み漁っていきたいと思います!

ということで、本日は『UI GRAPHICS』を読みましたので、読書記録をアウトプットとして書いていこうと思います。

UIとUX

UIとUXは似て非なる言葉として扱われていると思います。私にとってのそれぞれの言葉のイメージとしては、ユーザーがサービスを利用する中での経験をUXと定義し、その中で、サービスを利用する際のインタラクションにUIが登場するといったものでした。

おおよそ間違ってはいないと思いますが、本書では、これらUIとUXの関係性について、今までの私の理解よりも一歩深いところの話がされていました。

理論的な話になるので、少し難しかったですが、ここを理解すれば、これからのサービス開発でそれぞれの関係性や影響を考慮して設計していくことができるのではないかと感じました。自分の中にしっかり飲み込むために整理します。

本書では、UIデザインとUXデザインの重要な能力について以下のように定義されていました。

・世界観への期待を作るUIデザイン
・エクスペリエンサビリティを向上するUXデザイン

ユーザーに期待を抱かせるためのUIデザイン

確かに私が今まで学んできたUXデザインでは、ユーザーに初めてサービスを使ってもらうための段階は考慮されていませんでした。

UXデザインはそもそもユーザーに検討したサービスを使ってもらう前提で検討するものなので、そもそも知名度のないサービスとしてリリースされてしまっては、そもそも一生懸命デザインしたUXをユーザーに体験してもらうことなく埋もれてしまうのではと、私も以前から引っかかっていました。

そこのユーザーにデザインしたサービスを利用してもらうための課題については、UXとは別の行動心理学とかの分野でまた別の、マーケティングの観点から検討されるものなのかなと思っていました。

本書では、そこのユーザーにサービスを利用してもらうために必要な要素に触れられていました。そこに触れられている本には初めてであったので、とても興味深かったです。

本書によると、近年数多くのスタートアップによるサービスの台頭により、ユーザーは最初の段階で見える情報を元に、サービスを取捨選択する機会が生まれているというのです。

いわゆる第一印象とか、選考の書類選考にあたるものだと思うのですが、ユーザーに期待を抱かせることが必要であり、そのための方向性として以下が挙げられていました。

・信頼できる人、企業、メディアと連携して期待を獲得する。
・仕組みにより期待を獲得する。
・デザインにより期待を獲得する。

これらのうち、優れたデザインがユーザーの期待を獲得するケースが米国のユニコーン企業を中心に増え続けており、単純なUIのデザイン性の高さが無視できない要素となっているというのです。

これは、UIデザインと一緒に語られることが多いユーザビリティとはまた別の話であり、単純にユーザーの関心を惹くためのデザインが実は顧客獲得のための重要な要素であると。感性的な部分に言及されていたのが、エンジニアからは軽視されがちな部分であり、再度気をつけなければならない部分であるかなと感じました。

エクスペリエンサビリティ

これまでの内容で、ユーザーが利用を開始する直前のフェーズではサービスへの期待が重要であるが、その後のユーザーに継続利用してもらうためには、下記の2点の検討を外すことができない。
・与えられる情報自体の質が担保されているか?
・エクスペリエンサビリティを確保できているか?

本書では後者のエクスペリエンサビリティについて、詳しく解説されていました。

インターフェイスに接している、またはサービスがコントロール可能なタッチポイントにおけるユーザー体験を「可制御環境下」、インターフェースから外れたユーザー体験を「不可制御環境下」と本書では呼んでいます。

ここで、いかに不可制御環境下にいるユーザーを可制御環境下に、再現性をもって繰り返し呼び込めるかが重要な鍵というのです。

そのための有効な手段としてPush通知やメルマガがあります。これらは外発的なモチベーションになりますが、低ストレスな範囲でユーザーに外発的なモチベーションを与え続け、サービスを繰り返し利用してもらうことが有効な手段であり、検討すべきことだと理解しました。

ちなみに、内外的モチベーションを喚起する要因を「イネブラ」と言うのだそうです。初耳だったので覚えておこうと思います。

イネブラ

イネブラは2つの性質に分けて検討することができる。
・感性的イネブラ
・実存的イネブラ

感性的イネブラは文字通り、UIデザインなどで構築された世界観などが挙げられるので、人間の感性に訴えかけ、ハマってもらえるようなデザインを作り出せるかどうかになります。

実存的イネブラは、ポイント還元や割引などの物理的・数値的な要因が挙げられ、マーケティングの戦略として検討されることが多いのではないかと思います。

いずれにしても、サービスの作り手の強みを活かして、サービス内にイネブラを確立することで、ユーザーが離脱せずに利用を続けるような仕組みを構築することができるのだと言うことです。

本書では、サービス設計に欠かせない確立すべき主要な以下のイネブラと、その検討のフレームワークが示されていました。

・流入イネブラ確立
・送流イネブラ確立
・還流イネブラ確立
・定着イネブラ確立
・ロイヤルイネブラ確立

これらの検討のフレームワークは、新規サービスのマーケティング的な戦略を確立する上でとても重要なメソッドになると思います。

何度も繰り返し呼んで、身に染み込ませなければと感じました。とても学びが深かったです!!

それでは。



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