【研修記録】UXデザイン研修 Day2 -ビジネスインタビュー-
おはようございます。
Xデザイン学校のUXデザイン研修ベーシックコースの研修受講記録です。
第2回の研修を受講しましたので、振り返ります。
1.研修内容をどう整理すべきか考えた
今回で全10回の研修のうち、2回が終わりました。
研修の構成としては、第1部として講師の方からの講義があり、第2部として実践形式のグループワークがあります。
おそらく残りの8回もこの形式で進めていくんだと思います。
2回の研修を受けて感じているのは、本当に自分は学べているんだろうか、研修内容を理解できているんだろうか、ということです。
「NO」だと思います。
解説された内容や取り組んだグループワークに対して、「つまりはこういうこと!」と言えないので。
なので一旦、研修の学びを最大化するために、どのように研修を振り返れば良いのかを考えてみます。
講義ではとにかく概念を詰め込まれる。UXの手法や構造、学習するという行為に関する偉人の言葉、成功した経営者が持つ多様な観点での理論など。かなり抽象的な概念を1時間、絶え間なく浴びせられる。
もちろん具体例もあげてくれますが、そもそもの概念にピンときていないので、具体例もピンと来ないことが多かったりします。
これについては、自分でもピンとくるような具体例を考えるのが良いのかなと思います。抽象的な概念を抽象的なまま理解するのは相当ハードルが高いと思うので。
講義の抽象的な概念を、自分なりの具体例に当てはめて理解する。これを心がけてみようと思います。
グループワークでは、180度変わって、いきなり具体的な課題が与えられます。制限時間の中で、どのように考えれば良いのか、どのように進めていけば良いのかもわからないまま自分たちなりの答えを出す。正解がない課題なので、それが合っているのかもわからないまま終わる。というか、そもそも良い考え方ができていないので、回答としての良し悪しを評価するにも値しない回答になっている気がします。
個人としてグループリーダーをさせてもらっているのですが、私自身が理解できていないので議論を活発化させることができないのもとても悔しかったりします。
少なくとも、講師の方に意見をもらえるように、制限時間内に自分たちなりの答えを出すことだけは意識していて、そこは毎回できているのが唯一の救いでしょうか。
これについては、多分講義で学んだ概念を理解できていないから、どう考えれば良いのかがわからないんだと思います。
こういうグループワークはとにかく具体的なアイデアをたくさん出して、合ってても間違ってても、とことん具体的に考え抜く。
その具体的な回答に対して講師の方の意見をもらう。それで初めて自分たちの考え方について、正しかったところと、勘違いしていたところの整理ができるのかなと思います。
そして具体的なものを整理することによって、正しいものの共通項や法則が見つかる。それが抽象化して概念的に理解できることに繋がるのかなと。
グループワークはとことん具体的に考えて、講師の方の意見を参考にして抽象的な概念として理解する。これを心がけてみようかなと思います。
講義内容は具体化する。グループワークは抽象化する。一旦取り組み方の自分なりの型が見えました。ちょっと心がけてやってみみます。
2.講義
上記を踏まえて、講義について振り返ってみます。
■W型問題解決
これは川喜田二郎さんが考案したデザインプロセスで、観察と思考を繰り返すこといよってサービスを考えていくという手法。
これ、最近読んだ『エンジニアのためのデザイン思考入門』でも強調されていました。
ソフトウェアのアジャイル開発はこれに近い考え方なのかなと思います。
私もこの考え方にとても賛同します。ソフトウェア開発の現場では、設計担当者がソフトウェア要求を満たすような仕様を検討し、それに対して上司やチームメンバーがレビューします。
元にある要求が漠然としたものであればあるほど、最適な仕様が決め辛いです。もちろん自分なりの答えは出さないといけないので、いくつかある案に対してPros/Consを出してみて、自分なりの基準で決定します。
レビューも受けますが、全員の意見が完全に一致するようなことはほとんどありません。
正解はユーザーが最も使いやすいと思える仕様ですし、実際に使ってみてもらって意見をもらえば答えは出ると。
で、多分この工程を繰り返すと、ユーザーがどのような仕様を求めているかを概念として理解できるようになり、観察の精度が上がったり、そもそも観察しなくても答えが出せるようになっていくのかなと思いました。
BtoBは特に、開発途中のものをユーザーに触ってもらって意見をもらうことって意外と少ないのではと思っています。そもそも開発のプロセスにその工数は入っていないのでは。
私が勤める会社にはまだこのような考え方はありません。同期も一緒に研修を受けているので、2人で行動力上げて、浸透させてく取り組みを本気でやっても良いかなと思ったりしています。
■世界はIT(Information Technology)からDT(Data Technology)に移行している
アリババの創設者、ジャック・マーさんの言葉として講義中に紹介されました。
「ITは自分が中心、DTは他者が中心」だと。PUDピラミッドのプラットフォームとデベロッパーの話につながるんだと思うのですが、これを理解するのがとても難しかったです。
DTを活かして、他者が儲けられるようなプラットフォームを作る。他者が儲かることによってデータもより集まり、プラットフォームがさらに大きくなる。そうすると新規参入者が増えてさらに儲けもデータも増えていく。これが永遠のサイクルになる。が自分なりの理解です。
ソフトウェアの世界で言うと、自社サービスに繋がるAPIを提供することがプラットフォームビジネスになりうるのかなと思いました。
APIを提供することによって、他社が自社サービスを利用できるようになって儲けにつながるかもしれない。そうすると自社サービスの利用データがより集まって、自社サービスというプラットフォームが育つ。
プラットフォームは基盤とか、土台のイメージがありますが、自社サービスと繋ぐ仕組みを提供することで、上下関係があいまいな構図でプラットフォームが成り立つのかなと。
これって、講義中に具体例として挙がってた、ソフトバンクとTOYOTAの例に似てるのかな!?
3.グループワーク
グループワークでは、最終的に飲料メーカーに対してビジネスを提案することが課題となっています。
今回は、実際の飲料メーカーの方に来ていただき、ビジネスインタービューを実施し、それを元に飲料メーカーのビジョン・パーパス・ミッションを考えました。
■シンプルにわかりやすく
講師の方は口が酸っぱくなるほどこの言葉を繰り返していたのが印象的でした。
私たちのグループではビジネスインタビューを受けて、ミッションとして「美味しい飲料で、運動不足などの生活習慣の乱れを改善する」を提案したのですが、、、
これに対する講師の方の指摘は、「美味しいって何?」でした。
まだまだ抽象的すぎるということだと思います。確かに美味しいって何?って言われても、美味しいは美味しいとしか言えない。
少なくとも味って、辛い・苦い・すっぱい・甘いとか色々あるので、それに比べたら美味しいは抽象的でしたし、これを会社のミッションに掲げても、社員は「どんな味?」を定義するところから始めそうです。
ちょっとした気づきは、100人いたら100人が同じイメージをすることができる言葉を選ぶ必要があって、ミッションに対して聞いた側が解釈をする必要がないようにしないといけないということです。
これはミッションだけでなく、ビジョンやパーパスでも言えること。
ユニクロのワイヤレスブラ開発したときのビジョンが良い例として挙げられていて、「ユニクロが、ワイヤーを過去にする」です。
具体的に、シンプルに、ですね。考え方の癖をつけていかないといけないなと思いました。
■どこかに限定してフォーカスする
これも講師の方が口すっぱくおっしゃっていたこと。
具体的なビジョンを掲げるために、何かを捨てるとか、どこかに限定することが必要だということでしょう。
まさに広い範囲のことを実現しようとしていた飲料メーカーのビジョンやパーパスはあまりにも抽象的すぎました。正直、ビジネスインタビューを聞いていても、具体的に何がしたいのかわかりませんでした。
具体的でシンプルなビジョンを掲げるためには、ビジネスをどこかに限定しないといけない。これはとても納得でした。
それと同時に、何を捨てるか、どこに限定するかは私たち次第だということだと考えました。ある意味アイデアベースの話になってくるのかなと。
グループワークではミッションを決めるときに、具体的を意識して、無理矢理「運動不足などの生活習慣の乱れを改善する」とフォーカスを絞りましたが、これは正しいやり方だったんだなと今は思います。
ただ、やり方は正しいけど、そのアイデアが良いか悪いかはわからない。
なので、どこかにフォーカスした、限定的で具体的なアイデアをいくつも出して、講師の方や飲料メーカーの方、その先のユーザーにぶつけてみて、ベストなものを見つけるのがやっていくべきことだと考えています。
これが講義で習ったW型問題解決に近いのかもしれないです。
次回までにグループとしてのビジョン・パーパス・ミッションを決めることが課題となっていますが、1つに絞らず、複数用意しておくのもアリかと思っています。
長くなってしまいましたが、noteを書いてかなり研修内容が整理できました。
この研修コースは、普通に働いていたら出会えなかった人たちとグループワークや講義で接することができるすばらしい機会なので、1回1回の研修を大切に、楽しく取り組んでいきたい。そう思います。
それでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?