苦手な虫
私が住んでいる地域では、春先や秋ごろからカメムシがたくさん出現します。
中でも、「クサギカメムシ」という種類のカメムシがよく我が家に侵入してきます。
我が家だけではなく、私が住んでいる町全体に生息しているので、どこの家にも侵入します。
まさに、招かれざる客です。
クサギカメムシを知らない方のために、簡単に説明します。
(絶対需要がない気がする)
クサギカメムシは、カメムシ科に属する昆虫です。
体色は全身が暗褐色で、ほぼ無地に見えます。
日本のほぼ全土に分布し、ごく普通種です。
山野にも普通に出現しますが、耕作地に出現することも多いです。
多食性で、幅広い植物につき、果樹や豆類の害虫としても古くから知られてきました。
また成虫が越冬の際に人家に入り込むことがあり、その悪臭を出す性質もあって衛生害虫としても知られています。
(ウィキペディア情報です)
カメムシの説明は以上です。(長い...)
説明にもある通り、このカメムシは悪臭を出します。
臭いです。
シャレにならないくらい、臭いです。
大事なことなので、2回言います。
刺激をするとこの悪臭を出すため、カメムシが出現したらいつもビクビクしながら過ごします。
一度手についたら最後、どんなに手を洗っても臭いは簡単に落ちません。
もしも、近くにレモン汁があれば、容赦なく手にかけてください。
すぐに、悪臭が消えます。
とまあ、嫌われる要素しかないカメムシです。
もちろん、私が物心ついた時から嫌いでした。
しかし、環境とは凄いものです。
カメムシが大量に室内に侵入してくる(地獄)にずっといたら、私の中で侵入者から同居人またはお客さんまで格上げしました。
侵入者から、同居人またはお客さんに格上げしたきっかけは、私のバイト先でした。
お蕎麦屋さんでアルバイトをしてた頃、ちょうど秋に差し掛かった時期だったので、カメムシが大量発生していました。
捕ってもとっても、カメムシは室内に侵入します。
初めはもちろん、カメムシを見つけるたびに叫びだしそうになり、ビクビクしながら棒を使って外に逃がしていました。
しかし、そんな事をいちいちやっていたら、キリがありません。
お店の人は、ガムテープを使い器用に捕獲していました。
正直、効率がいいです。
逃がしても入ってくるなら、捕まえてしまえて捨ててしまえばいい。
残酷なことをしているという自覚はありますが、商売をするうえでお客さんのお蕎麦にカメムシが混入することはあってはいけません。
心を鬼にして、私もガムテープでカメムシを捕獲するようになりました。
すると、同情からかカメムシに対しての嫌悪感がだんだんと無くなってきました。
むしろ、頑張って生きてるなと思う心の余裕までできました。
侵入者から、同居人またはお客さんに昇格です。
進歩です。
確実に進歩しました。
苦手な虫も、環境と考え方ひとつで苦手ではなくなるのだと気づきました。
他の虫でも試す価値はあると思います。(多分...)
でも、一つ補足します。
悪臭は今でも許すことはできません。
(自分勝手)
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