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究極の勉強法

今回は私が10年かけてみつけた勉強法についてです。今書きたいと思うのは、大学で勉強していて自分なりに苦労しながら勉強方法が固まってきたこと、そしてこれを中高生に伝えたいという気持ちがあるからです。中高生だけでなく、勉強をしたいけどどうしていいかわからない方にも読んでいただけたら嬉しいです。

究極の勉強法は存在するか?

突然ですが、究極の勉強法って存在するとおもわれますか。

答えはYESでもあり、NOでもあります。

「万人に共通する」究極の勉強法は存在しません。なぜなら、人それぞれ個性があるからです。文章を読むのが好きな人もいれば、音を聞くのが好きな人もいます。

「あなたにとっての」究極の勉強法は存在します。今回はその見つけ方についてのお話です。

勉強法との出会い

私は自分の勉強法を確立するまでに非常に苦労しました。巷には、たくさんの勉強法があふれています。インターネットで検索すれば○○勉強法と名のついたものが数えきれないほど出てくるでしょう。そこからどうやって自分の勉強法を作っていったか、これには物語があります。

私が勉強法のことを考え始めたのは、10歳のころでした。塾に通い始めた私は、塾に入ったその日から、頭のいい人たちがたくさんいることに愕然としていました。小学校では向かうところ敵なしだと思っていたのに、井の中の蛙であったことを知り、目から鱗、非常に焦りました。

「もっと勉強しないといけない。」そう思って頑張ろうとしたのですが、なぜか全く知識が頭に入ってきませんでした。テストでもボロボロで、怒られてばかりでした。

周りのみんなは授業を受けて、ノートをとって、次の週のテストでいい点を取ります。私は授業を受けて、ノートをとって、テストは上手くいきません。なぜだろう。どうやってやるのが正解なんだろう。そこから私の旅が始まりました。


当時はまだ気づけていない事実ですが、この時私は右目がほとんど見えていませんでした。その中でノートをとってそれを一生懸命読もうとしていたのですが、やはり当然、両目見えている人には勝てませんでした。

そうしていくうちに、塾と宿題が嫌いになっていきました。そして、私は悪いことを考えます。「宿題の答えを見て写したらいいじゃない。」と。そうすれば、宿題は猛スピードで進められますし、間違えだらけで先生に怒られることもありません。

そんなことしてもテストでいい点が取れないのではないか。きちんと勉強しないと。でももう嫌なんだもの。テストで悪い点をとっても仕方ないと思っていました。

ところが、、。

宿題を写して出したその週、テストで急に1位を取りました。

みんなもびっくりしていましたが、一番びっくりしたのは私でした。え。勉強してないよ???と思いました。

ここで、気づいたことがありました。「ちゃんとまじめに勉強すること」がすべてではないのです。例えば知識のないまま宿題を解いても、「わっかんないなあ。」と思うだけです。でも、答えを写したことによって、無意識に正しい知識を写経して覚えていたのでした。そして、この方法が私にあっていたのは、こうして写経していると、右目が見えていなくても文章を読むのが苦にならないからです。普段速く左から右へ目を動かして文章を読むと、どうしても右端が見えずどこの行を読んでいるのかわからなくなっていました。それに対して写経は一文字一文字ゆっくり追いかけるので、どこを読んでいるか見失わずに済みました。

それからは、私は初めて出会った難しい問題は解かずに答えをまず見ることを自分の中のルールにしています。

こうして勉強法の重要性を肌で感じた私は、勉強法の本を読み漁るようになりました。ひとつひとつ上手くいくか試しては失敗し、と繰り返しているうちに私にとっての「究極の勉強法」にたどりつきました。それは最後にご紹介します。

あなたにとっての究極の勉強法の見つけ方

究極の勉強法を探しあてるにはどうしたらよいでしょうか。もちろん一朝一夕に見つかるものではありません。しかし、こうしたら見つかりやすい、というポイントはあります。

まず、あなたは何が好きで、何が得意でしょうか。

たとえば絵を描くのが好きならば、「勉強法 図」や「勉強法 絵で覚える」「マインドマップ」などを検索してみると色々出てきます。

音楽が好きならば、「勉強 歌で覚える」「聞き流し」「シャドーイング」など、本当にたくさんあります。

苦手なことと組み合わせるよりも、好きなことと組み合わせるほうが勉強が長続きするのは当然です。

次に、恐れずにたくさん試してみることです。

勉強法はたくさん持っていてもよいものです。飽きたら変えてもよいし、自分なりにアレンジしてもよい。この方法でやってみよう、と試している時間は勉強していますから、決して無駄ではありません。

中高生の定期テストはもはやこのためにあるとも思います。定期テストは範囲が絞られていて、結果がすぐに出ます。たとえば2学期の期末テストはこの勉強法でやってみる、と決めてやってみて、普段の自分の成績と比べてみれば勉強法が自分にあっているかあっていないかわかるでしょう。

ただし、ここで注意していただきたいのが、「勉強法の勉強」にならないように気を付けることです。ときどき勉強法マニアみたいな人がいますが、それは現実逃避です。目的はなんだったのかを思い出してください。いうなれば、勉強法は包丁を研ぐことです。切れ味をいくら良くしても、切らないことには何も完成しません。ましてや、包丁の研ぎ方マニアになっても、一向に料理は進みません。

私の究極の勉強法

最後に、私の勉強法をご紹介します。先ほども申し上げた通り、一人ひとりあうあわないがありますが、私の中では10年かけて積み上げてきた宝物なので、ご参考までに。


たとえば、ある試験を受けるとしましょう。私ならこうします。

①その試験をなぜ受けるかというところを軸に、目標点数を決める。

②「試験の名前 (自分が決めた目標)点」と検索する。上から10個ぐらいのサイトを参考に、どの問題集を何周やればよいかを調べ、リストアップする。

③リストの中から問題集を一冊買う。1時間といてみて、1時間で何問進むかを知る。1日といてみて、1日に何時間勉強出来そうかを知る。

④ ②や③、またテストまでの日数から、実際に出来そうな量を決めて、勉強を始める。

⑤ 問題集1周目:深く悩まずに問題を読み、簡単に解けそうなら解く。すぐに答えをみて正解なら〇、あやふやだったり間違えたりしたら△を各問題にふる。

⑥ 問題集2周目:△の問題を解き、何を覚えたらその問題が解けるのかをノートに箇条書きする。箇条書きはスキマ時間に飽きるほど繰り返し見る。

⑦ 問題集3周目以降:⑥を繰り返し、すべての問題が〇になるまで何周でもする。

ポイント

・最初意気込んで無謀な計画を立てがちなので、まず問題集を解き、実際にどれぐらい頑張れそうか知ること。問題数、勉強時間、問題集のレベルは、身の丈に合わせる。

・⑥のように、「覚えることを明確にする」こと。

・問題集を一冊最後までやり切ること。でないと苦手分野ができてしまう。

・スキマ時間に覚えることのノートを眺めながら、「これどうやって覚えようか」と楽しく考えること。語呂合わせでもよいし、図や絵を描いてもよいし、巨大な紙にポスターをつくってもよい。ここが勉強の楽しいところ。(ちなみに私は、覚えたいことを音読し録音して聞きながら外を散歩するのが好きです♪ あとは覚えたいことを書いた付箋を家中ペタペタ貼って付箋がはがれてくるより早く覚えようとか(笑))


お伝えしたいことは以上です。最後まで読んでくださってありがとうございました。

勉強は本来とても楽しいもののはずです。新しいことってワクワクしますね。勉強法は、深く物事を知っていくための技術です。技術は磨くことができます。

よき勉強ライフをお過ごしください!




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