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扇風機の羽根は何枚か知ってた?

 夏には欠かせない家電として扇風機がありますね。
日本最初の扇風機にして最初の家庭電化製品の誕生は、日清戦争の
はじまった明治二七年のことでした。

 現在、売り場にはいろいろな機種の扇風機が置いてありますが、数千円程度の安い扇風機と1万円以上の高い扇風機はどこが違うのでしょうか?
まず「安い扇風機は一般的に音がうるさい」といわれます。
高い機種になると羽根の形状も変わってくるので、風の質が全然変わってくるのです。つまり「高い扇風機は微風を送れる」という特長があげられるのです。
 扇風機の羽の枚数は4枚羽が主流なのですが、1万円を超える扇風機では7枚~9枚の羽がついてる扇風機が多く、今までの4枚羽と比べて空気を細かく送り出すことが出来て、風がやわらかく、より自然な風となり、長くあたっていても扇風機疲れしません。
「弱」が本当に弱い風になっていて、寝るときにつけていても気にならないように、ほとんど無音に近いやさしい風が吹くようになっています。
 安い機種の場合、「弱」を選んでも、風は結構強く、机の上の書類が風で煽られバラバラに飛んでいってしまいます。

 扇風機で重要なのは、低回転でもしっかり風を送れること。そこで眼を付けたのが蝶です。同じ昆虫でも、羽ばたきの回数がセミは35回/秒、トンボは40回/秒。蝶の羽ばたきは、なんと10回/秒程度です。
その中で。シャープが着目採用したのは、蝶でした。蝶の羽根形状、「くびれ」と「うねり(曲面性)」を、扇風機の羽根に移植したそうです。

 扇風機は首振り、タイマー、イオン発生装置付き、そして羽が見えない扇風機などまだまだ技術革新が続いていますが、エンジニアたちの工夫と熱意ってすごいですね。

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