思わず「そんなの知らなかったワン」と言いたくなるミニ知識

  アメンボの意外な知識
 田んぼに水が入り、いろんな生物達がにぎやかに活動を開始していますが、その中のひとつに水の上をスーイスイと移動する不思議な虫「アメンボ」がいるを知ってますよね。
子供の頃から見慣れているはずのこの「アメンボ」ですが、実は意外と知らないことが多くて、それはもう「衝撃の事実」といっていいくらいなんです。・・・さて、あなた、どれぐらいご存知でしょうか。
●足は何本あった?
 答え、アメンボの足は4本足に見えますが、昆虫なので6本足です。(カメムシの仲間です) アメンボはスーイスイと泳ぐのではなく、かといって歩くのでもなく、体は宙に浮かせて、スケートのように水面を滑って進みます。一番長い中足をオールのように使い、後ろ足を舵のように使って方向を決めているのです。
アメンボがなぜ浮くかというと、体の軽さと水の表面張力のせいです。アメンボの足の先には細かい毛がたくさん生えており、体内から油が染み出ているので水をはじくのです。

●アメンボを漢字で書ける?
 「雨ん坊」だと思っている人がわりと多いようですが、実は「飴坊」です。飴のような甘い匂いがする棒という意味だそうです。
俳句の季語として使うときは「水馬(あめんぼ)」と書きます。
また蜘蛛のような体型で水に浮かぶので「水蜘蛛」とも呼ばれます。
 江戸時代の忍者が足にがんじきのようなものを履いて、水の上を歩くのを「水蜘蛛の術」と呼ばれていたとか。
●アメンボは飛ぶって知ってた?
 雨上がりの路上にできた小さな水たまりに、アメンボが泳いでいるのを見かけることがあります。「どうしてこんなところにいるんだろう」と不思議に思った人もいるかもしれませんね。何のことはない、アメンボは昆虫ですから折り畳んだ羽をもっていて、短い距離ですが空を飛ぶこともできるのです。
●アメンボは何を食べてると思いますか?
 水草? プランクトン? それともボウフラ?
実は、アメンボは水に落ちたアリやハエなどを食べています。小さな虫が水面に落ちてくれば、その波紋を足で感じ取って近寄り、針のような口を差し込んで体液を吸ってしまいます。
●波紋の使い手
アメンボは、えさを探す時だけでなく、プロポーズをする時、雄は、波紋を起こして雌を呼び寄せます。

 いかがでしたか。「へーっ、知らなかったぁ」と思った部分が多かったのではないでしょうか。あ、もうひとつ、アメンボは、稲を枯らす害虫ウンカをたくさん退治してくれる益虫だということも付け加えておきますね。

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