11*会議のあとに
バルアトルケものがたりⅡ*11
その日はバルアトルケ会議があったので、セオナルドのおとうさんは夜遅くに帰ってきました。
次の日の朝 起きてきたおとうさんは、朝ごはんを用意しているおかあさんとテーブルに座っていたセオナルドにむかって言いました。
「昨日の会議のとき、海のそばにある村からきている人と隣あわせになって、少し話をする時間があったんだ。その村では、家を建てる人が少なくて困っているらしい。わたしに家の建て方を教えてほしい、と依頼があったんだよ。」
「あら、それじゃあ、あなたがその村に行くの?」
おかあさんが聞くと、
「いや、村から代表で誰かが来て一緒に仕事をすることになると思う。しばらく、この家に泊まることになると思うんだが、どうだろう?」
「みんなでいろんなことを一緒にやればいいわね!セオナルドも手伝ってね!」
おかあさんは言い、セオナルドにウインクをしました。
「うん!ぼく、おかあさんを手伝うよ!家に長い間、誰かが泊まるのって、初めてだね。楽しみ。」
セオナルドも言いました。
おとうさんは、セオナルドの頭をポンポンと、かるくたたき、
おかあさんとセオナルドにむかっていいました。
「ありがとう。よろしく頼むよ。」
「その村の人は、いつから来るのかしら?」
おかあさんが聞くと
「明日か、あさってには来ると思う。」
おとうさんの返事に、おかあさんは目をまるくして
「あら、じゃあ今日は忙しくなるわ!準備しなくちゃね!さあ、朝ごはんをたべちゃいましょう!」
「は~~い!!」
セオナルドが元気に答えました。
おかあさんの美味しいあさごはんを食べて、一日がはじまります。
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