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ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオリプレイ【ブルー・ドラゴン・パニッシュメント】

はじめに

このリプレイ記事は、ニンジャスレイヤーTRPGの自作ソロシナリオである【身に覚えのない借金を背負ったタキを救え!】のテストプレイを兼ねたリプレイ記事である。

挑むニンジャはこいつだ


illust create:晴る(はる)
◆ハーゲルルイチャーニエ (種別:ニンジャ)
カラテ    6  体力   6
ニューロン  4  精神力  4
ワザマエ   5  脚力   3/N
ジツ     3  

攻撃/射撃/機先/電脳  6/5/4/4
回避/精密/側転/発動  6/5/5/7

◇装備や特記事項
『☆コリ・ジツLv3』『◉交渉:駆け引き』『◉知識:ストリートの流儀』『◉知識:ハッカーの流儀』
『カルマ:善』	

別にトロイブレズナーニエでも良かったのだが、交互に出したいと思ったが故にこいつを出す。
それでは始めていこう。

◆◆◆

ニチョームのとある一角にある闇クリニック『凍結させて切る』 今日もそんなに患者が訪れないため暇を持て余していたハーゲルルイチャーニエ。 トロイブレズナーニエは、居住スペースで何やらゲームをしている。

「何か仕事はないものか」と呟いていると、ハーゲルルイチャーニエのIRC端末が鳴る。メッセージの送り主はタキからだ。
タキの方からメッセージを送ってくるのはまずありえないため、ハーゲルルイチャーニエは何事なのかとメッセージを開いた。

#TAKI@EMERGENCY:おい、メッセージ受け取ったならとにかくピザタキ来い!面倒事に巻き込まれたんだ、助けてくれ!

「こんなメッセージを送ってくるなんて、一体何をしたんだ?ちょっとタキのところ行ってくるよ、トロイブレズナーニエ=サン」「行ってくりゃいいんじゃねーの?」トロイブレズナーニエがこんな返事を返すのはいつものこと、ハーゲルルイチャーニエは闇クリニックの入り口に『本日臨時休診な』の張り紙を出してピザタキへと向かう。

◆◆◆

「来たか……」「あんなメッセージ送られてスルーするわけにもいくまい、話を聞こう」「ならさっさと入ってくれ」ハーゲルルイチャーニエがピザタキへたどり着くと、青い顔をしたタキが出迎える。どうやらコトブキは居ないらしい。

「とりあえず、この画面を見てくれ」「どれどれ」タキが見せてきたラップトップUNIXの画面を見たハーゲルルイチャーニエは眉間に皺を寄せる。その画面に表示されていたのは、【万札】100の電子借用書とふわふわローンからの返済催促メッセージだ。
「一ついいかい?」「何だ?」ふわふわローンからの返済催促メッセージを見たハーゲルルイチャーニエは、ジト目でタキを見つめながら物申していいかと問う。それにタキはなおも青い顔で何だと返す。

「君、もしかして高級エッチ・プログラムのためにふわふわローンから【万札】100借りて、どうしようもなくなったから私に助けを求めたのでは?」
「バカ!俺がそんな事するかよ!それにエッチ・プログラムは高くても【万札】50程度が相場だ。しかも俺は借りた覚えが一切ない!」自業自得の事態になって自分に助けを求めに来たのではないかと指摘するハーゲルルイチャーニエに、タキは自分はそんなことはしないし借りた覚えはないと怒鳴りながら反論。

「ふーん……」「何だよその顔は、俺が嘘付いてるっていいたいのか?」ハーゲルルイチャーニエは、タキの一連の発言を訝しんでいたのだ。

/nd n4:4d6>=4 = (2,5,6,6 :成功数:3)
合計値:3
ハーゲルルイチャーニエはタキが嘘をついていないと確信した

(嘘は言っていないか)タキが嘘をついていないことを確信したハーゲルルイチャーニエは次なる質問を投げかけた。
「借りた覚えがないんだったら、誰かがハッキングで成りすましたのでは?」「正直その可能性しか無い」
「ふわふわローンからの返済催促メッセージも新手の詐欺ではなさそうだしね」
新手の詐欺でなければ、誰かがタキの個人情報を抜き出した上でタキに成りすまし、ふわふわローンから金を借りたに違いない。

「俺に利子含め【万札】120を払える余裕なんてねえし、ましてや身に覚えのない借金だ。しかしふわふわローンの連中にそんなことは関係ない」「だろうね、君の情報で借りられているんだから」
「明日までに俺が耳を揃えて返済しなかったら、奴らは俺をカニキャッチ漁船に乗せる。そうなりゃもう終わりだ」タキは頭を抱えながらハーゲルルイチャーニエと話す。
このまま放置すれば、タキは明日にもカニキャッチ漁船に押し込まれて二度とネオサイタマの地を踏むことはない。 そうなれば、ハーゲルルイチャーニエにニンジャとしての仕事を斡旋してくれる場所が減ってしまう。

「君が居なくなるのは正直こちらとしても困る、タキに成りすました奴を探して、そいつに払わせれば良いんだな?」「イグザクトリー、マジ頼んだぜ。お前しか頼れるやつが居ないんだ」「分かった、行くよ」ハーゲルルイチャーニエがどうにかしようと引き受けると、タキは少しばかり顔色が良くなった気がした。 しかし根本的な問題は解決していないのだ。
「任せておきなって」「ならさっさと行け」ピザタキを出たハーゲルルイチャーニエは情報を集めるために動き出す。

◆◆◆

ニチョームに戻ってきたハーゲルルイチャーニエ。ひとまず情報を集めるためにハッカーたちが集まりそうな場所を探ってみることに。

/nd h7 #ハッカーの流儀込 ハッカーの流儀込: 
7d6>=5 = (2,3,3,1,3,3,1 :成功数:0) 合計値:0
おおブッダ!

「むむむ」ハッカーたちがたむろするバーを探して歩き回るが見つからない。ハーゲルルイチャーニエは冷や汗を垂らす。

精神力4→3に減らして再判定

/nd h7 #再判定、ハッカーの流儀込 再判定、ハッカーの流儀込:
7d6>=5 = (5,5,3,4,5,5,5 :成功数:5) 合計値:5

気を取り直し、もう一度探したところハーゲルルイチャーニエはハッカーバー『電子の千里馬』をようやく見つけて話を聞くことができた。

「ああ、なんか多いらしいな最近」とハーゲルルイチャーニエに話すのはあの伝説のハッカー、ナンシー・リーに弟子入りしていると噂されているハッカーニンジャ。 ホワイトイニシャライゼーションだ。

「何か知っているような素振りだけど」 ハーゲルルイチャーニエはバイオピスタチオを剥いて口に放り込み、ホワイトイニシャライゼーションからさらに詳しく話を聞こうとする。

ホワイトイニシャライゼーションは、ザゼンドリンクとウォッカのカクテルをグイッと飲んでから話し始めた。

「知っているも何も、最近身に覚えがないふわふわローンの借金を背負わされて、カニキャッチ漁船に乗せられたり取り立てニンジャに殺される奴がモータルやニンジャ問わず相次いでいる」
「ニンジャまで?」 「そうだ。とは言ってもソウカイヤのサンシタが殆どらしいけどな。俺もどんな奴が被害にあったかまでは詳しく知らない」ホワイトイニシャライゼーションは、2杯目のザゼンドリンクとウォッカのカクテルを注文しながら話を続けた。

「ハーゲルルイチャーニエ=サンは下手人を知りたいんだろ?まあこれも噂だけだが教えてやるよ。カスガ・ストリートにインポースというハッカーニンジャが居る。そいつが怪しいんじゃないかって噂が絶えないな」

インポースというニンジャネームに、ハーゲルルイチャーニエは耳を動かしながら居場所を知らないかとホワイトイニシャライゼーションに聞く。「インポース=サンか、カスガ・ストリートのどの辺りにいるんだ?」ホワイトイニシャライゼーションは、若干トリップしたような目付きで「カスガ・ストリートに廃倉庫群があるだろ?あそこの何処かにアジトを構えているって噂だ」と答える。

カスガ・ストリートの廃倉庫群。
あの辺りはヤクザやアウトローでも近寄らないという寂れた場所で、たまにホームレスなどが集団で根城にしているという話を聞く。
「ドーモ、それだけ情報が分かれば十分。後は実際に行って調べてみるとするよ」「カラダニキヲツケテネ」『電子の千里馬』を後にしたハーゲルルイチャーニエは、スシ・パックよりもみっちりしている満員電車を避け、徒歩でカスガ・ストリートへと向かった。

◆◆◆

ここはカスガ・ストリートの廃倉庫群。

「ここで怪しいやつを見なかったかな?私のようなよそ者を」「いいや、見てねぇな」ハーゲルルイチャーニエは付近に居るホームレスに怪しい人物が出入りしている廃倉庫はないかと聞くが、有用な情報は得られない。

(ニンジャソウルの痕跡を辿れば特定できるかもしれない)
ならばソウルの痕跡を探って居場所を特定してしまおうと、ハーゲルルイチャーニエはニンジャソウルの痕跡の追跡を開始。

/nd n4 : 4d6>=4 = (4,3,6,1 :成功数:2) 合計値:2

「この廃倉庫が怪しい」ハーゲルルイチャーニエは、ある廃倉庫から強いニンジャソウルの気配を感じた。 他の場所では感じなかったため、ここで間違いはないはず。
これ以上探っていても時間を無駄に消費するだけなので、廃倉庫の中へ潜入する。

「ともかくここを調べよう」廃倉庫の中へ入り、ハーゲルルイチャーニエはひとまず奥の方へと向かう。ほとんど打ち捨てられたような状態のままなのは、あくまでもここは廃倉庫であることをカモフラージュするためだろうか?
順調に中を調べていたハーゲルルイチャーニエだが、正面からやって来たクローンヤクザと鉢合わせてしまう。

「「侵入者ッコラー!!」」クローンヤクザがチャカガンを構える!「うわっ、また面倒なのが」このままでは撃たれる、撃破しなければ!

/nd n7 #コリ・ジツ コリ・ジツ: 
7d6>=4 = (4,5,4,5,3,2,3 :成功数:4) 合計値:4
精神力32

「侵入したのはこっちだが、凍っててもらうよ。イヤーッ!」 ハーゲルルイチャーニエはカトン・ブレスめいて冷気のブレスを放つ!

「「グワーッ!!」」 クローンヤクザは急速冷凍死!

トロ粉末使って精神力2→4
クローンヤクザの死体から万札2取得

「これで奥に進める」ハーゲルルイチャーニエはクローンヤクザの撃破に成功し、ついに廃倉庫の奥までたどり着いた。

◆◆◆

廃倉庫の奥の部屋を覗いたハーゲルルイチャーニエの目に写ったのは、廃倉庫とは思えない程にリフォームされた事務所スペース。
高級オフィス家具と最新のUNIXで固められた事務所の真ん中に、サラリマンスーツめいた装束のニンジャがLAN直結中。 だらしなく項垂れており、あのニンジャがインポースだろう。

「あまりに警備が薄すぎる……」

しかし、あまりにもニンジャのアジトとしては警備が薄すぎる。 クローンヤクザ程度の警備では、ニンジャが来た時に対応できないのは火を見るよりも明らか。 なのにこの部屋にばかり金をかけているのは、ホームレス以外寄り付かないことを確信しているからだろう。
だが、今回は自分が来た。

「さて、チェックメイトといきたいところだが……」インポースにそろりそろりと近寄り、生体LAN端子から伸びているLANケーブルに手をかけようとするハーゲルルイチャーニエ。 だがそれよりも早く、インポースはカッと目を見開く。

「ド、ド、ド、ドーモ。インポースです。どうしてここが!?」ハーゲルルイチャーニエを見たインポースは明らかに動揺した様子でアイサツする。

「ドーモ、インポース=サン。ハーゲルルイチャーニエです。単刀直入に聞こうか、どうやってタキ=サンの情報を手に入れた?そしてなぜ成りすましてふわふわローンで金を借りているんだい?」 ハーゲルルイチャーニエもアイサツを返し、インポースに問う。

インポースは目をしばし泳がせた後に、ホログラムモニタを展開させて簡潔に語った。
「簡単な話だ」と言ってホログラムモニタに表示したのは、個人の債権情報などを管理している中規模コーポ、シャッキン・インフォメーション社のデータサーバの情報。 インポースはここから情報を抜き取っていたのだ。

「シャッキン・インフォメーション社が保有しているデータサーバに、セキュリティホールを偶然見つけたのがほんの数ヶ月前さ。最初はほんの興味でそのセキュリティホールを使って情報を抜いていたんだ」

「しかし、俺はさらにそこで欲が出た。この情報を使って何かできないかと思い、ふわふわローンで手に入れた情報を入力したら金が借りられたもんだから後はお前が想像している通りだ。タキとかいう奴の情報も手に入れて成りすまし、大きく出てみようと万札100の借り入れを試したらできちまったと言うだけの話」
「他人になりすまして金を借り、そいつには借金だけを押し付けて俺は何の苦労もなく金を手に入れる。ニンジャでなきゃあできない芸当だぜ」
インポースの思考は、邪悪なニンジャそのものだ。
タキに押し付けられた借金をどうにかするためにも、インポースを倒さなければ。

「タキに押し付けた借金、君にお返ししないとね」 「さ、させるかーっ!」

ハーゲルルイチャーニエがカラテを構えると、インポースもまた手元のボタンを押す。すると天井からセントリーガンが『侵入者ネギトロ重点モードドスエ』という合成マイコ音声と共に降りてきた!

「お前にも万札1000の借金を押し付けてやる!」一触即発アトモスフィア!

【戦闘開始な】

インポース (種別:ニンジャ)
カラテ    3  体力   5
ニューロン  5  精神力  5
ワザマエ   4  脚力   2/N
ジツ     0  万札   0

攻撃/射撃/機先/電脳  3/4/7/9
回避/精密/側転/発動  5/4/4/-

セントリーガン攻撃×2:『ダメージ1』『連射1』
射撃ダイスはインポースのものを用いる。

◇装備や特記事項
▶︎▶︎生体LAN端子LV2
『◉kill-9』『◉頑強なる肉体』
『予測外への対応』:このニンジャはまさか自分のアジトにほかのニンジャが来ると思っていなかったようだ。
動揺によりハッキング判定と射撃判定の難易度に+1の補正、回避判定『U-HARD』固定となる。
◆ハーゲルルイチャーニエ (種別:ニンジャ)
カラテ    6  体力   6
ニューロン  4  精神力  4
ワザマエ   5  脚力   3/N
ジツ     3  

攻撃/射撃/機先/電脳  6/5/4/4
回避/精密/側転/発動  6/5/5/7

◇装備や特記事項
『☆コリ・ジツLv3』『◉交渉:駆け引き』『◉知識:ストリートの流儀』『◉知識:ハッカーの流儀』
『カルマ:善』	

真っ先にインポースが動く!
「死ねーっ!」LAN直結による論理タイピングにより、セントリーガンに射撃命令を送る!

/nd h2,2 : 2d6>=5 = (2,5 :成功数:1) +2d6>=5 = (2,4 :成功数:0) 合計値:1

BRATATATATATA!!セントリーガンがハーゲルルイチャーニエを狙うが、1発は明後日の方向を射撃! 残る1発が牙を剥く!
「そんなビーンズ・チャカは通用しない、イヤーッ!」 ハーゲルルイチャーニエは自身の体毛をカラテにより膨らませ、弾を逸らす!

/nd n6[s] #尻尾でしばきにかかる 尻尾でしばきにかかる:
6d6>=4[=6] = (3,2,2,4,6,4 :成功数:3 , サツバツ![=6]:1) 合計値:4

「次はこちらの番だ、イヤーッ!」ハーゲルルイチャーニエはインポースに接近し、尻尾で攻撃!

/nd u2 #サツバツではないため2個消費 
サツバツではないため2個消費: 2d6=6 = (2,2 :成功数:0) 合計値:0

「グ、グワーッ!」 インポースはハーゲルルイチャーニエの尻尾殴打を避けきれない!顔にクリーンヒット!

インポース体力5→4

(天井に設置されている以上、隣接していても撃たれるか)
ハーゲルルイチャーニエは、油断せずカラテを構えたままでインポースとにらみ合う。
とここでハーゲルルイチャーニエのUNIX端末が鳴る!
「誰だこんな時に?イヤーッ!」 ハーゲルルイチャーニエはインポースから距離を取り、ヤクザソファの後ろに隠れて通信に出る。

「クソッタレ、ようやく繋がったか。お前のIRC端末に位置情報送信するやつ仕込んでおいて良かったぜ。今お前をそのニンジャのアジトに設置されてる監視カメラから見ている」「俺もやられっぱなしじゃ怒りが込み上げてきて収まりがつかないってものさ。もう単刀直入に話すぞ」
相手はタキだった、どうやらこっそり追跡していたらしい。

「何をコソコソと話している!」インポースは再び論理タイピングで射撃命令を送り、ヤクザソファを射撃!
BRATATATATATAA!! ヤクザソファはあっという間に粗大ゴミと化す!コワイ!
「あいつの気を引け!以上だ!」タキの通信はそこで切れた。
ハーゲルルイチャーニエは、粗大ゴミと化したヤクザソファをカラテチョップで破壊し、インポースと再び向き合う。
イクサ再開だ!

「穴開きチーズになれーっ!」 再び論理タイピングにより射撃命令を送るインポース!

/nd h2,2 : 2d6>=5 = (5,2 :成功数:1) +2d6>=5 = (3,1 :成功数:0) 合計値:1

BRATATATATATA!!またしても1発のセントリーガンは明後日の方向を射撃して冷蔵庫を破壊、残り1発が再び襲いかかる!

/nd n6 #もうオール・インでいいんじゃないかな 
もうオール・インでいいんじゃないかな: 6d6>=4 = (3,3,2,3,5,6 :成功数:2) 合計値:2

「そんな攻撃は効かない、イヤーッ!」 またしてもカラテて体毛を膨らませて弾を逸らすハーゲルルイチャーニエ!タツジン!
「君には私のコリ・ジツを使うまでもない」 ハーゲルルイチャーニエは再び接近し、尻尾を振り回す。

/nd n6[s] : 6d6>=4[=6] = (1,5,4,5,6,1 :成功数:4 , サツバツ![=6]:1) 合計値:5

「カラテで十分だ、イヤーッ!」

/nd u2 : 2d6=6 = (3,3 :成功数:0) 合計値:0

「グ、グワーッ!避けれない!」没入はしていないにせよ、LAN直結状態では思うように動けないのだろうか?インポースはまたしても顔面に尻尾がクリーンヒット!

インポース体力4→3

一方的に攻撃を避けられ、しばかれ続けているインポース。
だが彼の不幸はこれでは終わらない!

/nd h8 : 8d6>=5 = (3,3,3,4,1,6,6,3 :成功数:2) 合計値:2

「グー、グワーッ!?誰かが俺のニューロンを焼こうとしている!?」
突然悶え始めたインポース!

/nd u3 : 3d6=6 = (1,1,5 :成功数:0) 合計値:0

「グワーッ!ニューロンが焼ける!グワーッ!」 しかしインポースはそれを振り切れずに再び悶え、生体LAN端子から煙を吹き出し、血涙を流す!

インポース体力3→1

「インガオホーだな、インポース=サン。ハイクを詠む準備をした方がいい」「ほざけーっ!まだだ!俺はまだ終わらん!」
再びインポースに攻撃のチャンスが回る!

/nd h2,2 : 2d6>=5 = (2,5 :成功数:1) +2d6>=5 = (3,6 :成功数:1) 合計値:2

「死ねーっ!今度こそ終わりだ!ハーゲルルイチャーニエ=サン!」BRATATATATATA!!おお、ナムサン!2台のセントリーガンがハーゲルルイチャーニエを襲う!

/nd n3,3 : 3d6>=4 = (1,4,4 :成功数:2) +3d6>=4 = (5,2,3 :成功数:1) 合計値:3

「私に同じセリフを繰り返させるな、イヤーッ!」 もはやファー・アーマーと言っても過言ではない!ハーゲルルイチャーニエはカラテで膨らませた体毛で撃たれた弾をすべて逸らす!
「バ、バカナー!?」

/nd n6[s] : 6d6>=4[=6] = (4,6,2,2,4,3 :成功数:3 , サツバツ![=6]:1) 合計値:4

「さあ、ハイクを詠め。インポース=サン」 「アッ、アバッ……」
ハーゲルルイチャーニエの尻尾が、インポースの首へ巻き付く。
その目は絶体絶命の状況においても、見下すような目付きを崩さない。つまり、インポースはハイクを詠む気はないのである。

「ハイクを詠む気がないなら、あの世でエンマに己の罪を懺悔してこい。イヤーッ!」
ハーゲルルイチャーニエはインポースを高く持ち上げたかと思えばひっくり返し、床めがけてその頭を叩きつける!

「グワーッ!モハヤコレマデー!サヨナラ!」床に頭部を叩きつけられ、破壊されたインポースは爆発四散!

【戦闘終了な】

「勧善懲悪とはいえ、闇医者をしていると殺すことに躊躇することを覚えてしまうな」ザンシンしながら残ったUNIXの方へと歩み寄るハーゲルルイチャーニエ。
するとここでまたタキからIRC通信が入る。
「終わったか、よし……だがもうひと仕事やってもらうぞ。俺の借金をどうにかしなきゃならねえからな」「何をすればいいんだい?」「とりあえずUNIXを調べろ」
タキに言われるがままに、ハーゲルルイチャーニエはUNIXを調べる。
インポースはまだまだふわふわローンから成りすましで金を借りる気だったらしく、モニタ上にはふわふわローンのIRC借り入れページと、無数の個人情報が表示されたウィンドウが表示されていた。

「まだまだ金を借りる気だったようだね」 「そりゃあ、成りすましができる個人情報手に入れているからな。ここからは俺の仕事だが、お前にも協力してもらわなきゃならねえ」
「今、そいつのUNIXにバックドアプログラムを送信したんだがこのままじゃあダメだ。外付けファイアウォールが邪魔している」
「バックドアプログラム自体はうまく偽装できて仕込めたんだが、実際にそれを実行するとなるとファイアウォールに阻まれちまう。だからお前には、外付けファイアウォールの電源を落として無力化してほしい」

「その外付けファイアウォールはどれだい?」外付けファイアウォールを無効化して欲しいと言うタキに、ハーゲルルイチャーニエはどれが外付けファイアウォールなのかと質問する。

「UNIXの近くにでかいルーターみたいなのがいくつもあるだろ?それが外付けファイアウォールだ」
ハーゲルルイチャーニエはタキに言われたものを探すと、たしかにでかいルーターのようなものが4つほど並んで設置されていた。『スゴイテック』『カンゼン・グレートウォール』という文字が刻まれているので、これが外付けファイアウォールで間違いないだろう。

「見つけたよ」「よし、じゃあコンセントを引っこ抜け。それでファイアウォールは無効化される」

ハーゲルルイチャーニエはカンゼン・グレートウォールに近寄り、コンセントを探す。コンセントはすぐに見つかった。

床下埋設式のものから取られており、4台分の電源を一つのコンセントから取っているらしい。
「なんとも無茶苦茶な配線だな」とりあえず電源を落とさなければならないので、ハーゲルルイチャーニエは電源ケーブルに手をかけた。

/nd h5 : 5d6>=5 = (4,4,6,5,2 :成功数:2) 合計値:2

「よいしょ」無理に引き抜こうとすれば、感電する危険性もあったが難なく引っこ抜いて無力化することに成功。

「ファイアウォールは無効化されたよ」「よくやった、これでこいつのUNIXをハッキングしてふわふわローンに成りすましだったことを送信できる」
タキは一旦そこから無言になった、ハッキングに集中するためだろう。

/nd u11 #ウイルス入りフロッピー使用 ウイルス入りフロッピー使用:
 11d6=6 = (3,5,6,6,4,6,6,4,3,3,3 :成功数:4) 合計値:4

パワリオワー!
インポースのUNIXから突然電子ファンファーレが鳴り響いたかと思えば『送信完了な』のメッセージが表示されている。
「これで俺の借金もチャラだ、ふわふわローンには成りすましされていたことを今しがた送ったからな。明日カニキャッチ漁船への迎えが来なければすべて片付く」
タキがそう言った次の瞬間!

BOOOM!! BOOOM!! KATOOOOM!!

突然電源を落としたはずの外付けファイアウォールや、UNIXが次々と爆発し始めたのだ!
「なんてこった自爆装置か!」
ハーゲルルイチャーニエはIRC通信を強制切断し、走って廃倉庫を出る。

KA-BOOOOOOOOOM!!

ハーゲルルイチャーニエが脱出したコンマ05秒後、廃倉庫の中から凄まじい爆炎が吹き出した。
「なんだか疲れたな、セントーにでも行って帰ろうかな」

◆◆◆

あれから数日後、ハーゲルルイチャーニエがピザタキへ行くといつもの調子を取り戻したタキの姿があった。 やって来る客を適当にあしらい、たまにやって来る仕事を求める相手には情報量として前金を要求する。

「おい、ただ居座るなら出て行け。うちはたむろする場所じゃねえ」
ピザも注文せずにたむろしているヨタモノに、チャカ・ガンを向けて追い出そうとするタキ。
そんなやり取りをしている時に、ハーゲルルイチャーニエがやって来たものだからタキはギョッとしてチャカ・ガンを慌ててしまう。

「何だよ、また来たのか?」 「この間の謝礼を貰っていないからね」

嫌そうな顔でこちら見るタキ。 ハーゲルルイチャーニエは先日インポースというニンジャのせいで、カニキャッチ漁船に乗せられそうになったのを回避した謝礼を貰いに来たことを告げる。
謝礼というワードを聞いたタキは、バツが悪そうな顔で頭を掻き毟りながら待ったのジェスチャーをした。

「あの万札100の借金がなくなったのはいいんだが、あれ以来なんだかふわふわローンから新たに借りれなくなっちまってよ。なんでも成りすましして金借りてるやつがいるんじゃないかって調べてるみたいでな」
「まさか、私への謝礼をまたふわふわローンから借りようとしていたのかい?」
タキが自分への謝礼をまたふわふわローンから借りようとしているのではないかと思ったハーゲルルイチャーニエは、キッと睨みつける。

「だーもう仕方ねえだろ!前金踏み倒すやつが最近多いんだよ!」
タキの苦し紛れな言い訳に、ハーゲルルイチャーニエはべチンと尻尾で頭を叩く。

「もっと真っ当な情報屋稼業しろって前から私は言ってるだろ?」
「いってえな!?謝礼払わねえぞ!?」
ハーゲルルイチャーニエに頭を叩かれ、大袈裟に痛がる素振りをするタキ。

「そんなに強く叩いてないだろう。私が本気で叩いたら、モータルの頭なんてバイオスイカめいて割れる

「だーもう!コトブキの奴も今居ねえし、お前ちょっと買い物してこい!」
タキはハーゲルルイチャーニエへ乱雑にメモを押し付ける。

「コケシ・ビジネスマート行けば揃うもんばかりだ、早く行け!」
タキはそう告げると、イライラした様子でラップトップUNIXの画面に目を戻す。

「後で買い物にかかった費用請求するからよろしく」
ハーゲルルイチャーニエは聞いているのか分からないタキに言い、店を出た。

さらにその翌日、どこで手配したのかは不明だがハーゲルルイチャーニエの口座にタキから金が振り込まれた。
その直後に追加でタキから「もうこういった類で謝礼請求しても払わねえぞ?覚えとけ!」とメッセージが来たが、なんだかんだで払ってくれることをハーゲルルイチャーニエは知っていたので気にも留めなかったという。

リザルトはこうだ

A:インポースを爆発四散させ、タキも生存した状態でふわふわローンへ情報を送信して借金を帳消しにした。
【万札】20【名声】+2

そして余暇はトレーニングでワザマエとニューロンを6にして終了。
使ったトロ粉末を購入し、ナンシー=サンとのユウジョウを2に。
特典は◉知識:バイオ系メガコーポを貰った。

◆ハーゲルルイチャーニエ (種別:ニンジャ)
カラテ    6  体力   6
ニューロン  6  精神力  6
ワザマエ   6  脚力   3/N
ジツ     3  

攻撃/射撃/機先/電脳  6/6/6/6
回避/精密/側転/発動  6/6/6/9

◇装備や特記事項
『☆コリ・ジツLv3』『◉交渉:駆け引き』『◉知識:ストリートの流儀』『◉知識:ハッカーの流儀』
『◉知識:バイオ系メガコーポ』
『カルマ:善』	

【ブルー・ドラゴン・パニッシュメント】終わり

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