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公認会計士1年目の教科書ーBIツールの知識(tableau等)編

こんにちは。ゴルファー会計士です。(監査法人マネージャー)

前回の記事、公認会計士1年目の教科書の「大局的視点」で、会計士に必要なスキルを紹介しました。

今回は、その個別論点の「BIツールの知識(tableau等)編」を解説します。


BIツール
企業が日々蓄積されていく膨大なデータを分析し、その分析結果を経営意思決定に活用すること(Business Intelligence)を助けるシステムの総称です。BIツールはビジネスの様々な分野ですでに使われています。

キャプチャ

引用元HP:https://www.keywalker.co.jp/tableau/tableau-dashboard-gallery.html


BIツールの代表は、tableauというツールですが、この上の図が成果物イメージです。

図を作る代表格は、エクセルですが、BIツールだと、これを最初の設計さえしっかりしてしまえば、自動で作成できます。

BIツールは、分析ツールだと思ってもらえれば、イメージしやすいと思います。


そもそも、なぜBIツールが必要なのか?

監査は、分析です。業績の分析、勘定科目ごとの増減分析、部署別の損益分析等、分析を行い、異常点を発見し、深堀していくのが監査です。

従来、この分析は、エクセル中心で行われてきました。(現状もそうです)


しかし、今は、データがかなり大きくなったことや、不正に対する監査人に対する風当たりが強くなったことに伴って、エクセルの加工では限界を迎えています。

エクセルで取り扱えるデータ量には限界があります。


そこで、昨今、BIツールが世の中に誕生し、世界で主流になりつつあります。

大手監査法人でも分析専門の部署が立ち上がり、専門家が増えています。

BIツールのメリット
・大量のデータが取り扱える
・最初の設計をすれば、あとはデータを取り込むだけで、ビジュアル化できる
・プログラミング知識不要で操作できる(直感による作業)
・エクセルよりも加工時間が圧倒的に短い

実際に触ってみることで、すごさが分かります。

参考に下記のサイトでどのような分析ができるのかを見てもらえると、BIツールのすごさを実感できると思います。


将来的には、このようなBIツールのスキルは必須だと思います。

今はエクセルを使えない人がほとんどいないように、BIツールを使えない人材は不要な時代が来ます。


監査法人でも実際、BIツールを使える人材を中途採用しています。

また監査の現場でも、BIツールを使って監査を行っています。

今は、まだ使いこなせる人材が少ないですが、tableauが世界で主流なBIツールになっていること、セールスフォース社がtableau社を1兆円で買収していることから、ますますメジャーなツールになるでしょう。


はっきり言って、tableauは使いこなせるべきです。


しかし、監査法人では、この分析ツールを勉強する環境は全く整っていません。個人的には、時代遅れだと思っています。

このまま会計士がいつまでもエクセルに頼っているようだと、時代遅れになってしまいます。


その危機感から、どのような知識が今後、必要になっていくか、どのように習得していくべきかを解説していきます。


この記事を読んで、分析に強い会計士になってもらえたら嬉しいです。


目次
①BIツールでできること(私の実績)
②習得方法☞勉強編
③習得方法☞実践編

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