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目の前の人に価値を提供する事で喜んでもらいたい

こんにちは、こんばんは

ごろーです。
今回は
あなたにとって「働く」とは?
をテーマに書いていきたいと思います。

僕にとって働くという事は、
「人に価値を提供する事で評価される事」
だと思っています。

だから僕は自分の関わった事で価値を生み出し、世の中に良い影響を与えたり喜ばれたりする事で評価されたいと思い日々の仕事に取り組んでいます。

特に僕は技術者なので、これまでの世の中に無かった機能や品質を搭載した製品を開発し世の中にリリースする事で価値を提供する事が多いです。

技術者として自分が思い描いた製品を具現化する事は技術者の喜びの一つである事は間違いないのですが、どんなに自分自身が「これは良い!」と思って製品をリリースしたとしても、
社会や人に必要とされなかったり、喜ばれなかったら、当然評価を得られないし、利益も生み出す事ができません。

しっかり世の中に受け入れられる製品開発をする事を大事にしています。

僕が製品開発という仕事に携わる中でも最も喜びを感じる瞬間は、
自分が開発に携わった製品がリリースされた後にその製品を扱った人から
「良い物を作ってくれてありがとう」
「おかげで売上あがったよ!」
「クレームが本当に減った」

などのポジティブな評価を頂いた時です。

つまり僕にとっての製品開発は世の中にリリースされた後に評価を頂くところまでがセットとなっている為、僕が作りたい物は「世の中に喜ばれる物」という事になります。

自分が時間や知恵、体力など用いる事ができる物を最大限に使いう事で生まれた物が誰かの人生を豊かにするという価値を生むという事ほど、うれしい事はありません。

なので、僕の製品開発の考え方は「人」に着目する事を大事にしています。

せっかくなので、製品開発において僕が大事にしている事となぜそれが大事と思ったかについてもう少し具体的に書いてみようと思います。

僕は普段は溶接機の開発に携わっています。

溶接機というと一般の人の目に触れる事はほぼ無いと思うので簡単に説明すると「溶接」とは金属と金属を接合する技術で、主に自動車や住宅を生産する際に用いられるものです。

半田ごてのすごくエネルギーが大きいバージョンと思って頂けたらと思います。

溶接作業をする方法はロボットで実施する「ロボット溶接」と
人間が手作業で実施する「手溶接」の大きく二つに分かれます。

自動化、省エネ化が叫ばれる世の中なので、自動車などの大量生産品などはロボット溶接による自動化が進んでいます。
しかし、自動化が難しい造船や橋梁などの一品物の特注品の生産需要もまだまだたくさんある為、手動による「手溶接」の需要も世の中にはまだまだあります。

僕は主にこの「手溶接」の設備の開発に携わる事が多いです。
この作業はいわゆる「職人」と言われる方々がする作業なので、使用感や操作性等の感覚的な所がとても重視されます。

なので開発過程においても実際に職人に作業をして頂き、使用感などの感覚について評価を頂く官能評価が必須となっています。

一緒に仕事をしている職人から頂ける
「良い感じで!」「もっとフワッとした感じにできない?」
等の感覚的なコメントを言語化しそれを改善する手法を考え実践し、また確認して頂くといった事を繰り返します。

作ってはコメントを頂き、作ってはコメントを頂くという作業を1つの機種を開発する時に多い時で数100パターン以上試してもらい、それら全てにコメントしてもらい改善を実施するわけです。

そんな作業を早い時で半年、長い時は1年以上もの期間この作業を徹底的に繰り返します。

評価して頂く際には自分のベストだと思った物を見せる訳なので、改善するのも簡単ではなく、そのたびに頭を悩ませます。
正直な所「もう無理」「アイデアもう出ない」なんて思う事はしょっちゅうあります。

しかし、それでも諦めずに目の前の職人が「これは良い!」と言ってくれるまで続けます。


特に僕が印象に残ってる開発についてお話ししたいと思います。
それは僕がこの仕事をし始めて4機種目に携わった開発です。

製品のラインナップを揃える為にも、毎回開発する製品には
「値段が安くて誰しもが気軽に扱える機種」
「少し値段はあがるけど多機能な機種」
などのコンセプトがあるのですが、
その4機種目で僕が取り組んだ機種のコンセプトは
「値段は高いけど溶接性能が圧倒的に良い」
という位置付けの機種で、しかもその機種の中でも一番ユーザーに使われる頻度の高い溶接の開発を僕は任されました。

この機種が市場でコケたら10年間はコケ続けるという周りからのとんでもないプレッシャーを受けながらも周りの期待に答えるべく開発に着手しました。

しかし、従来のやり方の延長線上では良い結果は出ず、出来た物を職人に評価して頂く度に
「前機種の方がマシ」
「これは世の中に出せない」
等の厳しい意見を何度も頂きました。

辛すぎて周りの人から「目がやばいけど大丈夫?」など言われるぐらい極限状態に追い込まていたのを覚えています。

そんな厳しい評価を何度も受けながらも、なんとか目の前の職人に評価して頂き、その先にいるユーザーにも喜んでもらえる物にしたいと開発に取り組みました。

その結果、従来とは全く逆転の発想を用いる事で溶接性能を飛躍的に向上させる制御を考案する事に成功し「これはすごい!」と職人に言って頂ける物に仕上げる事が出来ました。

結果的にその時に考案した技術が非常に市場で高評価なのに加え特許としても認められ、今度ロボット溶接にも展開する事でもっと多くの人に喜んで頂けるチャンスを得る事もできました。

目の前の人を徹底して喜ばせる事に尽力する上で、それまで以上の自分の力を発揮する事が出来るんだという事を実感できました。


僕は会社勤めをしてるので1日約8時間前後は会社で働いています。
仕事は自分の人生の一部、
ご縁があって向き合い始めた今の仕事をこれからも大切に自分を磨き続ける事で「社会に価値を提供する事で評価を得る事」ができる様にこれからも自分を磨き続けたいと思います。

そしてこの世に自分が生まれ、生きていたという足跡を1つでも多く残していける生き方をしていきたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

ごろー


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