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パラサイトー半地下の家族ー #1

2024年、毎週目標に立てた映画を見ること。

その一週目1作品目に選ばれたのは友人N氏レコメンドの『パラサイトー半地下の家族ー』でした。

この映画は2019年公開で、カンヌ賞も受賞するなど話題になった作品。
気になっていた作品でしたが、受験生で見れてなかったので、いい契機でした。

⚠️以下はネタバレを含みますので、ご覧になる際には十分注意してください。⚠️


この映画を見て、まず感じたのが、[the 韓国映画]であるということ。
そんなに映画など見てる訳ではないけれど、韓国のドラマは映画には勝ち上がり要素や格差要素が常に入っている印象。

ただ、その中でも本作は、この韓国映画らしさの範疇を逸脱しないが、他の韓国作品とは違った見せ方であると感じた。
具体的には、安易に後半で成り上がりストーリーを描かず、最終盤で息子の成長を匂わせた程度に終わっている点に感じたが、いずれもその補完ストーリーを想起させるような、各キャストの演技力には脱帽した。
また、それが国際的にも評価された一因ではないかと感じた。

実際にこのような半地下家族がいるのだろうか。
かなり半地下家族のリアルな目線?価値観に寄り添った映画であると思われるが、韓国国内では、この映画に対してどのような評価が下されたのか、非常に気になる。
臭いものをフタをしたいような気持ちで見ているのか、それとも共感?同情?はたまたコメディの一環?
また調べてみたい。

また、韓国男児は懲役がある点や文化として家を持つまでは結婚が認められない点から、晩婚化が進展し、またそれに起因した少子化の進展が進んでおり、出生率は1を割る。
そして、大学受験競争からみえるように、格差社会が顕著であり、本作もその心情をよく描いている。

主人公一家の父親は、最終的には、半地下族ならではの匂いに対する上位層の軽蔑を受けて、今後の生活のための我慢を差し置いて、プライドを優先してしまったあまり、凄惨な事件を産んでしまっている。まさにそのくだらないプライドこそが、くだらない人生を送っている原因であるとの皮肉にも感じられる。

また、主人公一家の息子は、妹が死んでしまったことを知っても、笑っていたのに対して、父親のニュースには真剣になっていることから、日本では考えられない親子愛が感じられ、またどうにか助け出そうとしていること、父親の計画を頼りにし、実行すること等からも、この親子愛は感じられる。


また、時系列が順序してしまって大変恐縮ではあるが、前半の家主に見つからないかというハラハラさとは打って変わった、後半の演技力から来るシリアスさや、心情の読み取りには目を見張る物があった。

さすが国際賞受賞作品。
非常に楽しませてもらいました。

評価は4.2くらいにしとこうかなと思うり
初めての映画レビューは難しく、夜中の自己主張もあまり宜しくないので、初回はこの辺で。

おすすめ映画の紹介も待っています。

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