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【ゴルフ】パーが取れるセカンドショットの考え方~いつでもスコア80台への道#3~


橘です。いつでも90台でラウンドできるのに、なかなか80台へ突入できないゴルファーにアドバイスを贈る本コラム。今回のテーマはパー4におけるセカンドショットの考え方です。パーを取るためにはピンに届かないクラブで打ちましょう、という話。

80台のゴルフは6ホールでパー

まず最初に90台になっちゃうゴルフと80台であがれるゴルフの違いをスコアで確認しましょう。仮に前者を98打、後者を88打と仮定して表にまとめました。

98打

まず98打のゴルフ。パーがなくて、ダボ・トリが多い傾向になります。それでも今回は半分以上がボギーで耐えられているともいえます。ある意味、理想的な100切りのスコアですね。でもアナタの目標は80台です。これではダメですよね。

88打

次に88打のゴルフ。1/3がパー。ダボ以上のスコアも98打と比べて減っています。いい感じ。ただ、我々はしょせんアマチュアですから、そもそもダボやトリを打たないという前提はありえません。1日に何回かはでちゃう。そこはいったん諦めましょう。ポイントはボギーになっちゃうホールをいかにパーに変えられるか、なんです。

ボギーをパーにするグリーンの狙い方

目標は明確になりました。ボギーをパーに変える。そのためにはなにが必要か? 便宜上、パー4で考えます。結論。やるべきことは、それは「ピンを狙わない」「ピンに届かない」セカンドショットを打つことなんです。いやいや、パーを取るためにはできるだけピンに近いほうがいいでしょ、と思われるかもしれません。もちろんパーオンする技術があれば苦労はありません。でもそれができないから90台なんです。というか、そもそもパーオンしなくても十分に80台でまわることができます。要するにアプローチで寄せてワンパットで収めればいいのです。いわゆる「寄せワンのパー」こそが、いま、必要なことなんです。
話を戻します。ではなぜ「ピンを狙わない」「ピンに届かない」セカンドショットを打つ必要があるのでしょうか? ここではより具体的にグリーンの状況を見ながら考察してみましょう。

パー4、残り150Y、どうする?

グリーンepsのコピー

アナタはすこし長めのパー4に来ました。350Y。ティーショットはナイスショットで200Y。フェアウェイのど真ん中です。残り150Y。右手前には深めのバンカー。ピンは中央すこし手前。傾斜は普通に奥から手前になっています。さて、何番でどんなショットを打ちますか?

グリーン狙いepsのコピー

私の場合は5UT。最高に飛んで150Yいかないぐらいです。狙いはグリーンの左端。あたりが悪くてもそれほど右にいかないドローヒッターなんです。引っかかっても左サイドに大きなハザードはありません。もちろんラフではありますが、ここは全米オープンを行うようなチャンピオンコースではありません。ラフであっても、普通には打てるでしょう。ボールが行くとして、赤い円の範囲内にはおさめることができます。この範囲は許容範囲なんです。

ちょっとネガティブ過ぎやしないか? ピンに絡んだらバーディだぞ。そう思われるかもしれません。でも80台で必要なのは、最低でもボギー。最高でパー。ボギーになっちゃうゴルフをいかにパーに収めるかが大切なことなんです。

100を切れない人あるある。いつもピンに向かい、ピンに届く距離を打ってしまう。もちろんオーバーしたら下りのアプローチが残り、なんならグリーンをオーバーしちゃうぐらい。奥からのアプローチはなかなか寄りません。なら最初からオーバーした結果の位置になるであろう花道に置いておいたほうがよっぽどいいです。バンカー越しのアプローチを残すのもNGです。アプローチでミスしてバンカーに入っちゃう。バンカーからホームランでグリーンオーバー。下りのアプローチでオーバー。あらら、ダボどころかトリコースです。いかん、いかん。

アプローチを寄せやすいところに

私の打ち方では、狙い通りナイスショットでもピンまで届きませんから、ベタピンに寄るなんてことはありません。でもいいんです。必要なのはパーです。すこしあたりが悪くて花道になっちゃった。これはほぼ最高の結果です。

グリーン狙いアプローチeps

花道からであれば、上りのアプローチがラフの抵抗なく打てます。こんなときは確実にゴロゴロのアプローチで打ちます。うまくピンに絡んだらタップインパー。アマチュアにとって最高のパーです。90台であがれるアナタなら、転がすアプローチの打ち方はご存じですよね?

一方、左に曲げてラフに入ったらどうでしょうか? ここからでもピンは狙ってはいけません。

グリーン狙いアプローチ2eps

最低、まず確実にグリーンに乗せてパターで打てる状況をつくりましょう。手前に落として再びラフになることを考えたら、ここではまずグリーンに乗せることが大切。だからピンとエッジの距離が短い(転がして寄せることが難しそうな)状況の場合は、ピンの右、つまり上りのパットが打てる状態を作らねばなりません。ライ次第ですが、残念ながら左に大きく曲げたときは、ボギーで良しとしなければならない状態です。ボールを上げるアプローチでまずグリーンの乗せることを最優先にしましょう。

ピンまで届かないクラブを持つ勇気

いかがでしたか? あなたはいつもピンに届く距離を打とうとしていませんでしたか? ものすごくうまくいけばバーティがあるかもしれませんが、パーの確率を落とし、大半がボギー、ダボもあるようなマネジメントなんです。だから必要なのは、ピンまで届かないクラブを持つ勇気なんです。ただし、どんな状況でも、とはいいません。例えば残り100Y。これであれば思い切ってピンを狙っていける状態だといえます。要は状況判断なんです。次のラウンドの参考になさってください。

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橘ダイスケのマガジン一覧

一度100切りを達成しても、毎回100切りとはいなかいアナタのために、クラブセッティングや練習方法、マナー的なことからコース・マネジメントまで、さまざまな角度からご紹介している橘のメイン・マガジンです。

スコア80台達成となるとちょっとした工夫が必要になってきます。ただし技術的に90台で回れているのであれば、ほぼコース・マネジメントで80台は可能と思っています。上記マガジンを卒業された方はこちらをご覧ください。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。私自身は単なるサラリーマンでしかないのですが、レッスンプロについて学んだことを中心に記事にまとめさせていただいております。アマチュアなりの気づきもあるように思います。引き続きよろしくお願いいたします!

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