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【ゴルフ】まずドライバーを安定させよう~スコア100切りの先へ#1~

橘です。ゴルフで一度でもスコア100を切ったことがある人。おめでとうございます。日本のゴルフ場でラウンドする人の約75%が100を切れないといわれているなか、100を切ったアナタは4人にひとりしかいない貴重な存在です。ただ、100を切った先に、次に目指すところはどこでしょう? 90切り? いや、むしろ「いつも100切り」が目標と考えます。本コラムは、100を切った人が安定して100切りを達成し、近い将来90切りを目指すために必要なことをギヤ・練習・ラウンド(マネジメント)など、さまざまな角度からご紹介していきます。記念すべき連載第1回。

「いつも100切り」の鍵はドライバー

スイング

一度スコア100を切っても、いつも100を切れない人には、ある一定の傾向があります。それはドライバーが不安定なことです。具体的には、1日に数回OBを打ってしまう。右に左に曲げて2打目をフェアウェイに出すだけ。チョロして50Yぐらいしか飛ばない等。こうなると2打目でグリーンに乗せるのはもとより、3打目でもグリーンオンせず、4オン2パットのダブルボギー、いわゆる素ダボという結果になります。

だからといってゴルフ雑誌の記事のように「春までに250Y」「ドローボールを打とう」みたいな技量を身に付ける必要はありません。大切なのは、まずティーイングエリアから「死なないボール」を打つこと。「死んだボール」とは、OBや林の中などのハザードに打ち込んでしまうボールのことです。別にフェアウェイでなくてもOK。安定したストアにするためには、まずは150~200Yぐらい先にきっちりボールを運ぶことなんです。

スライスを直すためヘッド軌道を修正

安定して100切りできない人のティーショットには、ある一定の傾向があります。それはスライス。日本人の約80%がスライスを打つといわれていますから、きっとアナタの持ち球も右に曲がるスライスなのでは? この球筋だと、まずランが出ないため、飛距離が出ません。100切りレベルでスライスを打ってしまうのは仕方ないこと。まずはこの右曲がりの幅を狭くする練習を行いましょう。

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スライスする原因、それはボールに対してスライス回転をかけていることにほかなりません。スライス回転とは、ボールが目標に向かって左から右に激しく回転していること。この左から右への回転が空中で抵抗を生み、右へボールを曲げているのです。ではスライス回転がかかる根本原因とはなんでしょうか? それはヘッド軌道がアウトサイドからインサイドになっていること。いわゆるカット打ちと呼ばれる軌道なんですね。そしてヘッドがボールにあたる瞬間はフェイスが開いた状態。つまりボールを打ちたい方向に対して、フェイス面が(目標に向かって)右を向いている状態になっています。

でもアナタにはそんな意識はありません。きっと赤いステック(棒)のように、まっすぐヘッドを振っているつもりでしょう。しかしスイングは円運動です。まっすぐなんてことは物理的にありません。常に円運動するヘッドが、この赤いスティックよりボールの手前では「外側」ボールの先では「内側」に動いています。これがカット軌道の正体であり、ボールにスライス回転をかけている原因なのです。ここで矯正しなければならないのは、ボールの手前では「内側」、ボールの先では「外側」という意識でクラブを振ることなんですね。

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まずスティックを用意してください。ゴルフショップでは1,000円程度で売っています。ホームセンターで家庭菜園用の棒を購入するのもアリです。そして目標に対して写真のような置き方をします。そして、ボールを飛ばしたい目標はそのままに、クラブを赤いスティックに沿って動かす意識でスイングしてください。

そもそもカット軌道になってしまう原因のひとつに、右手・右腕の力みというものがあります。日本人の大半が右利きです。右の力が強く、クラブは早く振ろうとすると、右腕の力が働いてヘッドは外側へ外側へと動こうとします。スイングに力みは禁物、という話もよくされますが、それはこのカット軌道を抑制するためにいわれていることなんですね。たぶん。

最初のうちはボールが右に飛び出すような気がします。結果、そうなると思います。ただ、この動きを繰り返しているうちに、だんだんと右に飛び出す角度がゆるやかになり、右に飛んだボールが右に回らずにまっすぐ進んでいく感覚が掴めると思います。アナタは一度でも100を切ったことがある経験者。初心者ではありません。力を抜いてクラブを振っているうちに、ボールの手前は「内側」、ボールの先は「外側」の感覚が掴めてくるはずです。

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写真はインパクトの瞬間をイメージして撮影したものです。赤いスティックに沿って触れていると、ヘッドが内側=インサイドから入ってきます。この瞬間、フェイス面は開いた状態になっています。しかしボールを打つ瞬間にフェイス面が閉じてスクエアにインパクトするようになってきます。自分でするのではありません。練習を重ねてそうなっていくものだと思ってください。

いつも100切りに必要な飛距離は?

ドライバーは1日のラウンドで最大14回、ティーイングエリアでティーアップして打てます。つまり14本のなかで一番使用頻度が高く、かつ、最も容易な環境で打てるクラブです。だからこそ、この14回打てるクラブの安定こそが、いつも100切りにおいて大切になってきます。女子プロのように250Y飛ばそうと考えなくてOK。安定して100を切るために必要な飛距離は、普通のコースにおいては実は180Y程度です。遠くに飛ばすよりも先にまず、スライス幅を狭くして、2打目が普通に打てる死なないボールを目指して練習してください。大丈夫です。アナタはすでに100切り経験者なんですから。

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橘ダイスケのマガジン一覧

一度100切りを達成しても、毎回100切りとはいなかいアナタのために、クラブセッティングや練習方法、マナー的なことからコース・マネジメントまで、さまざまな角度からご紹介している橘のメイン・マガジンです。

スコア80台達成となるとちょっとした工夫が必要になってきます。ただし技術的に90台で回れているのであれば、ほぼコース・マネジメントで80台は可能と思っています。上記マガジンを卒業された方はこちらをご覧ください。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。私は別にレッスンプロでもないですが、素人なりに思うことをどんどんアップしていきたいと思っています。気が向いたらいいねお願いたします。

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