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レンズという「ペンネームの名前」について。

六絃レンズ・・・というペンネームの「名前」の方は、もちろん「カメラ」のことです。還暦を過ぎた私のカメラ(または写真)の思い出は、日本の高度成長期後期と重なるでしょう。
私が幼少の頃、まだカメラは「一家に一台」ではありませんでした。
それでも我が家には、蛇腹のパールとか、初期のオリンパス、ペンタックスがあり、父は私達ばかりでなく、家族以外の沢山の人々や風景を撮影していました。勤務先の中央線荻窪の南口にあったカメラの撮影会にも足しげく通っていましたし、コンクールのも沢山出していました。

私が小学生の頃でしたか、何回か入選したということで、どこかの会場へ見に行った記憶もあります。
そんな環境で育った私は、昭和40年代後半に小学校の「写真部」として、現像・引き伸ばしなどを暗室で体験することになります。

(ちょっと、時間を飛ばしますね)

デジタル一眼を初めて買ったのは、ペンタックスでした。なぜか?
PENTAXレンズが沢山家にあったからです。父はもう写真を撮れない身体でした。寝たきりでしたから。
 それでも父の持っているカメラ、レンズ一式は、叔父が欲しいといっても
首を横に振り、私に(興味の無かった兄とも喧嘩せずに)遺してくれました。俗にいうオールドレンズです。645もありましたから、今も残しています。(これはフルサイズセンサーでないと本領発揮しない、と)

そんなこんなで、私の「カメラ歴」「写真歴」は50年を越えています。
仕事が忙しかったこともあり、撮影会やコンテストとは無縁でしたが、風景や子供たちは沢山撮りました。ズームレンズも650mmもあるので、月の写真も撮ります。


それでも60歳を過ぎ、スマホを常に持っている自分にも、一眼レフの必然性が薄くなりました。もちろん、f1.4のレンズで撮るのとiPhoneの画像はまったく別物です。なので一眼レフを捨てたわけではありません。

そんな中、10年程前に出会ったのが「GR」でした。

多摩川沿いの空き地

その存在、評判は知りえていましたが、だからと言ってローンを組んでまで買うような熱意もなく、ただ「お洒落だな」とは思っていたコンパクトカメラ。それが、キタムラさんで3万円を切っていました。買ってから気が付きましたが、レンズカバーが欠品していました。それにしても・・・安すぎます。念のため、シャッター回数を調べてもらいましたら・・・・650カット。え?新品同様??

2019年 J.F.ケネディ空港

それから私のメインは「GRデジタルⅢ」となりました。

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