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Goldilocks パートナー 垰田昌宏さん インタビュー

Goldilocksに関わる人の考えや人となりを第3者目線でじっくり聞いていく『DEEP INTERVIEW』。Goldilocksは複数のプロジェクトを進める実験企業であり、プロジェクトごとに関わるスタッフも変わるギルド組織でもあります。今回はビジネスプロデューサーの垰田昌宏さんにお話を聞きました。

< 聞き手・写真:でんみちこ(Goldilocks PR)>

ー垰田(たおだ)さん今日はどうぞよろしくお願いします!まずは、現在垰田さんがされているGoldilocksでのお仕事について教えてください。

垰田:よろしくお願いします。職種で言うと、データアナリストでもあり、エンジニアでもあり、時にはそれらのスキルを駆使して新規事業の立ち上げを行う事があるので、全てを掛け合わせてビジネスプロデューサーという肩書きにしています。あまりそういう人はいなくて、的確に言い表せる言葉がないんですよね。

今Goldilocksでやっているのは、人と人をつなげるシステムの開発です。
このシステムでは、企業や大学など同じ組織に所属していながらも部署や役割が違うためになかなか互いを知ることができず、関係構築ができない問題の解決を目的としています。

もう少し具体的にいうと、そのシステムを利用する人数や役職などのユーザー情報や、日別・曜日別の利用状況、利用回数といったシステム利用情報などを分析し、その分析結果を視覚的に分かるダッシュボードを作っています。このシステムの設計・プランニングから、分析内容を決めて実装するところまで一連の作業を担っています。

ー広範囲に動けるというのはとても武器になりそうですね。そもそもGoldilocksとの出会いはどういう流れだったんですか?

垰田:もともとGoldilocks代表の川路さんとお仕事を一緒にしていたんです。2017年頃に三井不動産のワークスタイリングという企業向けのコワーキングスペースの立ち上げの時に僕は新規事業専門のコンサルの企業に所属していまして。その時にそこの情報整理やデータ処理などの仕事に関わりました。安定稼働したので、始まって1年くらいで仕事としてのお付き合いは終了しました。そこから時が経ち、川路さんがFacebookでExcelが得意な人いませんか?という投稿をしているのを見かけて、Excelが得意だったので連絡をしました。笑

色々と話を聞いてみたら、ざっくり言うと組織向けの「マッチングサービスを作りたい」と言うことだったので、分析のアルゴリズムを考えてPythonでプログラムを作りました。そのコンセプトをベースとして、同じくGoldilocksにパートナーとしてかかわっている方がWebアプリケーションとして実装されたものを現在は利用しています。今後は実証実験で得た結果をさらにそこに加えていく予定です。

ー今はベータ版をアップデートしながらの実験段階だと思うのですが、状況的にはどうですか?

垰田:やってみてわかることばかりですね。参加者が伸び悩んでいたりという状況にも単純に忙しくて来れていないのか、それ以外の理由があるのか、仮説を立てて検証しています。この仮説を立てるためには、自分自身が現場に行くことが一番でして、現場に行って初めて自分の仮説が間違っていたと分かる事も多いです。

実はまだ実証時間の現場に行けていないんですが、タイミングよくこのインタビューの直前に現場担当の営業さんと初めて会うことができたので、この後現場を見てきたいと思います。笑

ー垰田さんのお仕事を聞くと、ゴリゴリの理系のように感じますが、昔からそうだったんですか?

垰田:そうでもないですね。小学生の時から公文式でずっと英語を勉強していて得意だった事もあり、将来は英語を使った仕事をしようと小さい時は思っていました。
あと、もともと実家に本がたくさんあった影響で本を読むのも好きで学校の休み時間も友達と遊ばずに一人で本を読む事も多かったです。特に印象的だったのは海外のことを書いた本でした。「もの食う人びと」という世界各国の社会事情が感じられる本は、自分と全く異なる環境で生活をしている人がいるんだと実感させられました。そういった本の影響もあって、高校の修学旅行ではマレーシアの先住民の村を訪れるプログラムに参加してみたりと、理系に進む気はあまりありませんでした。

また、農業にも興味があったので高校の時に夏休みを利用して島根県にある農場に勉強に行ったり、NPOやNGOに関心を持って兵庫県にある団体を訪問したりしてましたね。

ー高校生でその行動力や経験はすごいですね。すぐに動くタイプですか?

垰田:すぐに動くタイプだと思いますね。親がやりたいことをやらせてくれる人だったので、その影響があると思います。普通にしているのはおもしろくなくて、変わったことをしてみたいという好奇心がありました。

大学ではマレーシアの先住民について研究したくて、マレーシアの先住民について研究している教授がいた大阪外国語大学(現在は大阪大学)に入学しました。でも、学びたかったマレー語がなかったので、言語が似ているインドネシア語を専攻しました。
先住民の村にも何度も足を運び面白かったんですが、旧宗主国であるヨーロッパの事も知りたいと思い、副専攻語として学んでいたフランスへワーキングホリデーのビザを取って行ったりもしましたね。

まずは1週間観光したら2週間働き、そして別の街へ移動して1週間観光したらまた2週間は働くといった形でフランスをぐるっと1周する形で10箇所以上で働きました。大学でのフランス語の評価はギリギリ単位が取れる程度で行く前は少し不安でしたが現地で使ううちに話せるようになったので、やっぱり現地で使うのがいちばん言語を学べるなと思いました。

ーいやはや、恐れ入りました。苦労はされたと思いますが、大学でも好奇心のままに行動する経験をされている。そこからエンジニアになる流れを教えてください。

垰田:就活の時になって自分は何がしたいんだろう?と考えた時にスティーブ・ジョブズへの憧れがあったり、大前研一さんの本を読んでこれからはITが来ると思いました。なので、未経験でしたがWebアプリケーション開発企業にエンジニアとして入社しました。苦労することも多かったですが、割と性に合っていたように思います。

その後も数社経験しましたが、ビジネスを自分で作りたい!と言う気持ちも芽生えていたので、27歳の時にシリコンバレーのベンチャーキャピタルを人づてに紹介してもらって渡米し、インターンとして1年間国内外のスタートアップへの投資業務に関わりました。最初はAirbnbで寝泊りし、その後は現地のネット掲示板でルームメイトを探したり車を買ったりして生活環境を整えましたが、その間に台湾から来た起業家と友達になれたり、投資先のCEOと会話できたりと起業について非常に多くの刺激を受けました。

その後帰国して、先ほどお話しした川路さんと出会うことになるコンサルに入社した次第です。

ーアメリカのVCにまで行っちゃいましたか!笑 他のGoldilocksに関わるパートナーメンバーもそうなんですけど、みんな掘ると色々出てきすぎるところがおもしろいです。笑
今は本業では何をされているんですか?

垰田:半年前に娘が生まれる前に転職をしまして、大手広告代理店のデジタル部門に所属してビジネスプロデューサーとしてテレビCMの効果分析をしたり、ジョイント・ベンチャーの事業推進を担当しています。転職する前は、友人の会社でプログラミング教室を手伝ったりもしていました。Goldilocksでもそうですが、自分の得意とするスキルを活かして、副業として他の人と一緒に新しくビジネスを作れるのが自分は楽しいですね。

ー今後、Goldilocksがもっとよくなるためにこうしたらいい!と思うこととかってありますか?

垰田:人と人が知り合う機会って多いようで実はあまりない気がしています。昔はどんどん自分から人にアプローチしていた自分でも、最近では紹介をしてもらったりする機会が増えているような気もしており、新たな出会いってとても貴重だと思います。
なので、新たなプロジェクトや新メンバーが入る時にはその人がどういう人かを知る機会があるといいなと。どんな人かを知ることで、相手を理解することも、尊重したコミュニケーションを取ることもできると思うんですよね。

ーおっしゃる通りですね。Goldilocksには多くのパートナーが関わっていただいていますが、まだまだ仕組み化して横のつながりを作ることができていないと感じています。これからチームビルディングのためのワークや機会を増やしてより快適でスムーズな仕事の進行ができる環境づくりをしていきたいと思います。

垰田さん、今日はありがとうございました!引き続きどうぞよろしくお願いします!

垰田昌宏さん プロフィール
広島生まれ。ビジネスプロデューサー。Webアプリケーション開発や新規事業開発支援、スタートアップ投資、プログラミング教室の教材開発を経験。
現在は大手広告代理店にてデータ分析業務に従事する傍ら、副業としてサービス開発支援を行う。
最近はRobloxでゲームを開発中。

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