換毛期があるパートナーとの5年史。
私のパートナーは猫ではない。スウェーデン人だ。
そう、謎の換毛期がある彼のことだ。
※諸事情により記事を再アップしたため日付がおかしいですが悪しからず。
因みに現在彼の髪の色は結構濃い目。
もう少ししたら明るさ強めになると思われるが、昨今ずーっと在宅勤務で外にもあまり出ないため、史上初めて夏でも暗色のままなんじゃないかと個人的には考えている。
そんな彼とは6年前、私が留学したことをきっかけに出会い、あいだに2年近くの遠距離を挟んで2年前に婚約、昨年入籍・結婚をした。
「ドラマチックな恋愛だね」とよく言ってもらえることがあるが、
当の本人たちは遠距離ゆえの脆さをしのぎ、ここに来るまで必死だった。
そもそもいつになったら一緒に過ごせるか?
私が留学している間に交際を始めた私たちだが。すぐに私の留学期間が終わって遠距離恋愛突入。
そこから2年間は、1年に1~2回しか会える機会がなかった。
(私がスウェーデンに遊びに行った時と、向こうが日本に遊びに来た時)
私はその間就職先が東京に決まっていたが、向こうはまだ進路が定まらず、終わりの見えない状況に、一度破局したこともあった。
実のところ、私は当初スウェーデンでの就職・大学院進学を視野に入れていたものの、現実はそう甘くなかった。
だからまずは東京でキャリアを積み、将来的にスウェーデンへの移住を目指そうと考え、彼にもそれを伝えていた。
このタイミングで、彼が東京の大学院に留学生として来日することになり、奇しくも私が上京するのと同じタイミングで彼も東京生活を始めた。
二人が同じ町に暮らすのは、私の留学以来3年ぶりのことだ。
彼は東京で勉学に励む間に今の仕事先から内定をもらい、正式に東京へ移住することに決まった。それを機に結婚したのである。
結婚が決まって私たちの歩みを振り返っていたとき、正直
よくここまで来たもんだ。
と思ってしまった。
自慢とかそういう話ではなく、今もう一度遠距離だったあの頃に戻り、結婚まで漕ぎつけられるかと考えると、絶対うまくいかない自信がある。
それだけ遠距離恋愛は、お互いに忍耐と相手を信じる心が必要だ。
でも、遠距離を乗り越えられた私たちの間には、何があってもびくともしない、大樹のように太い絆がある。
会えないのが当たり前だった分、
一緒にいられるだけでとても幸せを感じる。
この人がいれば私は大丈夫。
そう心から思える絶対的な信頼感と安心感があるのだ。
逆に言えば、相手と何日か会えなくても何とかなる。
でも相手と再会した時の嬉しさは格別である。
国際恋愛・結婚は外交戦。
単純にのろけなんじゃないかと言われればそうかもしれないが、
国際恋愛・国際結婚とは本当に大変だ。
いかに自分の納得いく範囲で譲歩しつつ自分の主張を通すか。
まさに外交戦だ。文化と文化、価値観と価値観のぶつかり合い。
彼は、スウェーデン人ということもあって
ものの考え方はかなり合理的で、批判的な見方をすることも多い。
確かに彼のおかげで新しいものの見方を学べるのは大きなアドバンテージではあるが、"大和撫子な"私からすると時にそれは理解するのが難しい。
ハイコンテクストvs.ローコンテクスト
彼は自分の思ったことをはっきりと口に出す。
対して"大和撫子の"私は意見を言うこともあるし、自分の心にそっとしまうこともある。TPOに応じて口に出してもいいか考えてから発言する。
例えばけんかをしているとき。
私は怒ると黙り込んでしまう人間だ。なんかそうしないと変なことを口走ってしまいそうで、そして口走ったことが実は自分の本心ではなく、怒りから突発的に出たものだとしたら、必要以上に相手を傷つけてしまうし後にしこりとなって残ってしまう。それだけは避けたいのだ。
私としては、一旦怒りが落ち着くまで放っておいてもらいたい。
落ち着いたら私から話すから。
それは恐らく日本のハイコンテクスト文化の影響も少なからずあるのではないかと思う。ハイコンテクスト文化は、”空気を読む”に象徴されるように、”口に出さずとも相手の意図や気持ちを汲み取ろうとする”コミュニケーションスタイルを指す。
対して欧米はローコンテクスト文化であることが多く、こちらは”言いたいことは口に出さないと相手にはわかってもらえない”という考え方だ。自分の意見を主張しなければ何も伝わらない。彼はまさにこっち。
「空気を読むっていっても
空気は見えないもん、読めるわけないじゃない」と言った彼。
まぁ分からなくもない。文化の違いや。
話は逸れたが、喧嘩というか言い合いが始まると、彼は無敵だ。
昔からディスカッションを当たり前にやってきた彼だから、
私がぴーちくぱーちく怒りに任せて喚いても、
一瞬で論理という武器を持って喝破してくる。
恐らく彼はどんな相手に対しても冷静に議論を戦わせようとするだろう。
ディスカッションに慣れてない私はいつも負ける。
というか怒ってる間は喋れないの、少しの間放っておいてほしいの。
(これは私が一人っ子で親子げんかもあまりしたことがないために、喧嘩の仕方が分からないという一因もあろう)
逆に彼は”私が何に怒っていて、何を自分に伝えたいのか”
が気になって仕方がない。
故に「どうしたの?」「なぜ怒ってるの?」と質問攻めしてくる。
要は守りの盾と攻めの矛とのせめぎあいなのだ。
そして私はいつもこの質問攻めで更にイライラしてしまう。
結果的に寝室にこもり、しばし一人の時間を取る。
そうすると彼はLINE作戦と来たもんだ。策士め。
こうして矛と盾の攻防は暫し続き、最後に根負けして怒りなんかどこかに置いてきた私がようやく対話のテーブルに着く。その頃は私は守り過ぎてヘトヘトだ。
最も6年目の今は向こうも”放置”というスキルを取得し、
私も”早めに対話”というカードを切れるようになった。
お互いに成長してる。と言いたい。特に私。
結婚して半年たちました。
新婚の期間ってどれくらいを指すのでしょう?
実際のところ、あまり新婚といえるほど甘い雰囲気はなく、もう熟年夫婦のような雰囲気を醸し出しながら結婚生活7か月目に突入である。
そして昨今の影響で二人とも在宅勤務を始めて1か月。
ずっと一緒で最初は息が詰まりそうになったりもしたけど、
二人で家事や料理を分担しながら家の環境を良くしようと頑張っている。
国際結婚の諸々の手続きの話・体験談って興味ありますか?
今度、もしかすると
・国際結婚の手続き
・名字の話
・日本での結婚式の話
などまとめていくかもしれません。考え中です。
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