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45歳からのキャリア戦略④~私は何によって憶えられたいのか?~

こんにちは。へびそるです。
今後のキャリアに絶賛葛藤中の40代です。
今日は、45歳からのキャリア戦略④~私は何によって憶えられたいのか?~と称して自分の今後のキャリアについて綴りたいと思います。
画像の出典:Michal JarmolukさんによるPixabayからの画像

こちら私の自己紹介です。お時間許す方は覗いていってくださるとうれしいです!

何によって憶えられたいか

私は今年45歳になります。
今後のキャリアについて日々考えています。
口コミサイトをみたり、LinkedInを更新したり、気になる業界で働く知人に話を聞いたり、気になる会社のカジュアル面談を受けたり、会社説明会に参加したりしています。
自分のスキルの棚卸、会社選びの優先順位付けもしました。

そうしたなかで見えてきた一つの問いがあります。
それは「自分は何によって憶えられたいのか?」ということ。
P.F.ドラッカーの著作にもこんなくだりがあります。

私が十三歳のとき、宗教のすばらしい先生がいた。教室の中を歩きながら、「何によって憶えられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。先生は笑いながらこういった。「今答えられるとは思わない。でも、五十歳になっても答えられなければ、人生を無駄にしたことになるよ」

「プロフェッショナルの条件」P.F.ドラッカー著 p234,235

2007年に初めて読んで以来、この言葉を時々思い出します。
・自分はいったい何者か。
・自分の生涯を閉じるときに、周囲の人々にどんな人間だったと思われたいのか。
・大それた功績を残すことでもなく、地位を上り詰めることでもない。
・人生を貫く自分のポリシーや心構え、他者への影響を言語化する。
こんなことを想起させる言葉です。

それから16年たった今でも、バチっと答えられません。
50歳まであと5年。人生をムダにしたくない!

でも、今後のキャリアを考える中で、ぼんやりと見えてきたことがあります。
それは
「誰かのキャリアを支えることだったり、理解することだったり、支えることだったり、行動変容をサポートすること」
は、できるし、得意だし、好きかも。
ということです。

余談ですが、大学時代の友人が私をどう憶えているか?を推測してみると、
たぶん「婚礼部長」かと。
これは結構当たっている自信ありです。
社会人になってから30代前半にかけて、友人の結婚ラッシュの時期に、婚礼部と称して仲間内でビデオレターをひたすらつくっていました。
誰かの結婚が決まると、ネタを考え、ストーリーを考え、撮影、編集、DVDにして二次会で上映し新郎新婦に納品。私は基本すべて旗振りしていたので、部長。
目の前の人を楽しませる、喜ばせる、驚かせることにハマっていました。

今は婚礼部活動はなくなりましたし、仕事でビデオレターをつくることもないのですが、現職でたまに「仕事ぶりが丁寧」と言われることがあります。
たぶん、スイッチが入ると、過剰なまでにサービス精神を発揮して、期待値を超えようとする人間なのだと思います。

コーチという仕事

そんな私が、最近遭遇したのが「コーチ」という仕事です。
前々から何となく聞いたことのあった言葉。ティーチングでもなく、カウンセリングでもなく、コンサルティングとも違う「コーチング」。

調べると、プロコーチと名乗る人が個人で事業をやっていたり、副業をしていたり。多くのコーチ抱えて組織へコーチングを提供する会社があったり。社内コーチなんていう人たちもいる。

コーチをしたことも受けたこともない自分がコーチを語ることはできないけれど、なぜ心惹かれるのかを考えてみると、
・もともと目の前の人をサポートしたり行動変容させたりすることに興味があること
・それをビジネスとして成立させていること
・その技量を認定する仕組みがあること
これらが理由です。

うまくなりたい

ここまでnoteを綴ってきてふと思い出した話があります。
サッカーの中村俊輔選手の引退記者会見での言葉、「うまくなりたい」という話です。
私が知ったのは、鮒谷周史さんのメルマガ「平成進化論」7053号(2022年12月19日)で取り上げられていたからです。
元ネタは、中村俊輔選手の引退の報に接した作家の米澤穂信さんの日経新聞連載のエッセイです。

記者が、サッカーを続けてきた原動力は何であったのか問うたのに対し、中村選手はこう答えていました。

「うまくなりたい」

私は手元の仕事を続けながら、本当にそうだったのだろうな、と思っていました。

考えてみれば、不思議なことです。言うまでもなく中村選手はワールドカップの舞台に立ったプレーヤーで、日本でサッカーがうまい人間を集めた11人の中の1人でした。それどころか、MVP受賞歴が語るように、日本で一番サッカーがうまい選手であったわけです。

その中村選手が、うまくなりたいという欲求こそがサッカーを続けた原動力であったという。とっくにうまいじゃないか、という疑問が湧いても不思議ではありません。

ですが私は、「そうだったのだろうな」と思いました。心から納得したのです。

なぜなら私もまた、(中村選手のように日本有数の実力者であるかはさて置いて)うまくなりたくて仕事をしているからです。

私は小説を書くことをなりわいとしています。なぜこの仕事を選んだのか。なぜ、小説を書き続けるのか。これまで幾度となく問われたその質問に、私はその都度、それらしく答えてきました。

生活のため、家族のため、読者のため、文化の継続のため、小説それ自体の偉大さのために私は書き続けているのだ……と。それらが噓であったとは言いません。しかし多少、よそ行きの言い方ではありました。

書き続ける本当の理由は、小説がうまくなりたいから。それ以外にはないのです。

ふだん、この答えは口にしません。それを言えば「なぜうまくなりたいのですか」という問いが返ってくることが容易に想像できるからです。

そう尋ねられれば、小説が好きだからと答えるしかない(中村選手も「サッカーが単純に好きですし、それに尽きますね」と続けています)。しかしおそらく、それは既によそ行きの答えです。

本当に小説が好きなのか、私にはもう、よくわかりません。うまくなりたいという衝動に理由などなく、その先は言葉にならないのです。

たとえ他人から見れば違いがわからないほどわずかな向上であっても、そのために人生をなげうって惜しまない何事かが職業と一致する時、その仕事を天職と呼ぶのでしょう。職業と一致しない場合は、生き甲斐(がい)と呼ぶことになるでしょうか。

日経新聞2022年12月1日付夕刊 会見を聞いた話 作家・米澤穂信より

うまくなりたい。
シンプルなこの言葉に私はすごく惹かれました。
そうか、私は仕事をうまくなりたいのか。

経験を積み重ねることで一歩ずつ前進している感じ。できなかったことができるようになる。それを、主観的に客観的にわかること。
そんな世界に惹かれ憧れている自分がいます。

エンジニアという職業が身近にいる

私は普段エンジニアの人材派遣会社で働いています。営業なので日々エンジニアに接しています。
考えてみれば、私はエンジニアという職業をリスペクトしています。

エンジニアは技術と経験の積み重ねがモノをいう職業だと思います。
そこには、自分は何によって憶えられたいのか?の答えが明確にあるような気がしていたのです。

やはり自分は、積み重ねの世界に惹かれるのだ。

キャリアに専門性を

ここまでコーチング、中村俊輔さんの言葉、エンジニアの話をしてきました。
私は、自分のキャリアに経験や技術を積み重ねることで、うまくなりたい、何者かになりたい、という欲求が強いのかもしれません。
キャリアに専門性が欲しいとも言えますね。

これまでの仕事人生、営業と労務管理とマネジメントをしてきた自分は、経理やマーケティングのプロになりたいとは思わないですし、なれるとも思わないです。
でもコーチングのプロになら、なりたいと思うし、自分の強みを生かせばなれる気がする。
自分は何者かになって、これで憶えられたい、というものをようやく見つけた気がする。
そう思い始めています。

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