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エンジニアが転職活動でスカウトを使うときの心構えとは

こんにちは。きんちゃんです。
エンジニアの皆さん、キャリアの設計してますか?
私はエンジニアの皆さんのキャリア支援活動をしています。
今回は、エンジニアがスカウトを使うときの心構えについて綴ります。

私の自己紹介です。プロフィールや強み、提供できることについて語っています。こちらもぜひご覧ください!

そもそもスカウトとは

いま、転職手段の一つとしてスカウト(ダイレクトリクルーティング)が活況です。Wikipediaを紐解くと、ダイレクトリクルーティングは以下の説明があります。

ダイレクトリクルーティングとは、企業側から「欲しい」人材を得るために、採れる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動を指す。社員紹介や縁故採用をリファラル・リクルーティング(英語: Referral recruitment)として再定義されているが、社員紹介による母集団形成もダイレクトリクルーティングに含まれる。

引用 Wikipedia ダイレクト・リクルーティング

転職サイトや転職エージェントは、「転職したい」「転職しよう」と考えている「転職顕在層」が自ら転職サイトや転職エージェントを通して企業側にアプローチするものですが、ダイレクトリクルーティングは、「すぐに転職するわけではない」「今より良い環境があれば転職したい」という「転職潜在層」に対して、企業側からアプローチする手法です。
スカウトの概要についてはこちらで詳しく解説しています。

まずは、敵を知る

エンジニアの転職手段としては、かなりメジャーになってきている感があります。スカウトの媒体も多くなり、ダイレクトリクルーティングについて書かれた本も出版されています。

私もこの本を読みましたが、企業側がスカウトをどのように活用しているのか、がよくわかりました。
企業側のスカウト活用方法を知ることで、自分がいざ「スカウト使って転職活動しよう!」というときの心構えが導き出せるものと思います。

「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」
孫子の有名な言葉です。
理想の転職という勝利を手にするためには、まずは敵(企業側)を知り尽くすことが大事だと言えますね。

1人あたり6分間

「ダイレクトリクルーティングの教科書」には、ダイレクトリクルーティングの工程別にかかる工数が示されています。

エンジニア採用の場合
・求人票作成 40分/1ポジション
・スカウト文面作成 30分/1ポジション
・検索条件作成 3分/1ポジション
・検索条件調整、追加回数 5回/1ポジション
・候補者ピックアップ(レジュメを読み込む) 6分/1人
・スカウト配信 4分/1人
*レジュメ・・・履歴書や職務経歴書

引用 ダイレクトリクルーティングの教科書

これは、企業の採用担当者がエンジニアをスカウトで採用する際に、どのくらい時間をかけているか、の目安です。
ここで着目したいのは
「候補者ピックアップ(レジュメを読み込む)6分/1人」
「スカウト配信 4分/1人」
という数字です。
スカウトを配信する対象者を選ぶのに1人あたり6分ということです。これって少ないと思いませんか?たった6分ですよ。
そして実際の配信は1人あたり4分。。。

ちなみに上記は専門職であるエンジニアの事例で、一般的なビジネスサイド職だと、「候補者ピックアップで4分、スカウト配信で2分」だそうです。

こういう具体的な数字で示されると、スカウト配信というのは、効率化を追求した作業の領域だということがよくわかります。
求職者のエンジニアの立場としては、自分のレジュメに目を通してもらえるのはせいぜい6分間だと、理解しておく必要があります。
もちろん、採用の工程が進んでいくことで自分をアピールできる時間は増加していくわけですが、レジュメを見てもらえないとその舞台にも立てないわけで。

ここから導き出せる心構えとしては、以下です。
レジュメの完成度を高めるべし

最初の1週間が勝負

「ダイレクトリクルーティングの教科書」では、スカウト返信率(スカウトを配信して、求職者が返信する比率)を上げるには、ターゲット、タイミング、メッセージが大事だと書かれています。
そのなかでタイミングについては、以下のような記述があります。

転職意向の高さを示すタグとしては、次のものが参考になります。
■最終ログイン日
最終ログイン日は、そのユーザーが最後にスカウト媒体にログインした日です。メッセージを送るなら、ログイン2週間以内は最低条件です。1ヵ月以上ログインしていない候補者の場合は、そもそもスカウトを送っても見てもらえません。
■登録日
登録日とは、ユーザーが媒体に自身の情報を登録した日です。登録日が近いほど、候補者側が直近に媒体に登録したことを意味します。媒体に登録したばかりということで、転職意向も高く、他の会社からのスカウト受信通数も多くない可能性があるので、特に狙うべきタイミングです。
■レジュメ更新日
ユーザーが最後に自分のレジュメを更新した日を意味します。更新日が近いほどに、候補者が直近でプロフィール情報を更新したことを意味します。(中略)レジュメ更新日が近いのは、ユーザーが転職に興味を持っていることを意味するフラグとも言えます。
■他社応募
候補者が直近に、媒体上の他の会社の選考に応募したことを意味します。転職活動を本格化しているシグナルだと捉えるべきですが、一方で既に他社選考の終盤まで進んでいるケースもあるので要注意です。

引用 ダイレクトリクルーティングの教科書

同書では、続いて、媒体ごとに、それぞれのタイミングを判別する方法を紹介しています。例えば以下のようなものです。
■最終ログイン日
2週間以内、1ヵ月以内、2ヵ月以内、特定の日付以降の4パターンで検索可能(doda Recruiters)
1日~6ヵ月以内に最終ログインしたかどうか検索可能(ビズリーチ)
■登録日
・直近7日以内に登録した候補者には「新着」というタグが付けられる(ビズリーチ)
「新規会員」タグで確認可能(doda Recruiters)
■レジュメ更新日
・候補者ごとに具体的な日付が表示(ビズリーチ)
■他社応募
・他社選考に応募しているかは不明だが、直近のログからより積極的に活動中である可能性として「HOT」というタグを表示(ビズリーチ)

ここで着目したいのは、より直近で登録や更新されている候補者に対して、フラグが立つようになっているというスカウト媒体のUI(ユーザーインターフェース)の仕組みです。直近で何らかの行動をとっている人ほど、転職意向が高いということですよね。だからこそ、スカウト媒体のUIも、採用担当者がそれらを見つけやすいように工夫されている。

これらを求職者のエンジニアの立場になって考えてみると、、、
・2週間以上スカウト媒体にログインしていないと、転職活動していない人認定される
・スカウト媒体登録してから1週間が、自分を見つけてもらいやすいゴールデンタイム
・スカウト媒体登録して時間が経ったら、レジュメを更新することで再度見つけてもらえやすくなる(かも)

ということですね。

ここから導き出せる心構えとしては、以下です。
・スカウト媒体は登録して1週間が勝負
・レジュメはこまめに更新をかける

即断即決

「ダイレクトリクルーティングの教科書」では、候補者をリストアップしてからスカウト配信までの時間を短くすることが肝心だと書かれています。

(前略)候補者を見つけたら、ターゲットリストに入れるのではなく、「その場で即座に」スカウトを配信するのが一番の理想です。

引用 ダイレクトリクルーティングの教科書

現場に採用要件を確認してからスカウトを送る企業も多いのですが、候補者を見つけたら、どれだけ早くスカウト配信を送れるかが返信率のアップにかかっています。それゆえ、現場に即座にチェックしてもらえるよう、リストアップからスカウト配信のリードタイムを最短にする重要性を日頃から周囲に啓蒙しておきましょう。
また、24時間以内に現場確認してもらえるように、ルール化しておきましょう。どんなに長くても、リストアップから配信までのリードタイムを3日以内に設定することが重要です。

引用 ダイレクトリクルーティングの教科書

超売り手市場である現在の転職活動では、企業側はよい候補者がいたらタイミングを逃さないよう、即断即決で次のアクションを取りにいくことがよく伝わってきますよね。
想像以上に、企業側の時間軸は短く、かつ、即断即決で動いているのが理解できるのではないでしょうか。
そして、このことは求職者であるエンジニアにも求められるものだと思います。もちろん、興味のないスカウトには反応しなくてもよいのでしょうが、興味のあるスカウトだったら、迷っている時間はない、迷っているうちにチャンスは他に流れてしまうということです。

ここから導き出せる心構えとしては、以下です。
・スカウトが来たら即断即決

まとめ

今回は、エンジニアがスカウトを使うときの心構えについて説明しました。
レジュメの完成度を高めるべし
・スカウト媒体は登録して1週間が勝負
・レジュメはこまめに更新をかける
・スカウトが来たら即断即決

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