質問力その2~「いい質問」が人を動かす~
こんにちは。へびそるです。
私は普段、エンジニアのキャリア支援をしています。
今日は、前回に続き質問力について綴ります。
画像の出典:Mohamed HassanさんによるPixabayからの画像
こちら、私の自己紹介です。お暇があればぜひ見てやってください。
質問力を鍛えるために本を読む
前回のnoteでは、自分は仕事で質問をよくするが、決して質問力は高くはない。でもキャリア支援を行うには質問力は必須。だから質問力の本を読んで鍛えよう、と綴りました。
今回は「いい質問」が人を動かすを読んで得た気づきを書いていきます。
質問には相手の思考を強制する機能がある
質問には相手の思考を強制する機能がある、という点は激しく同意です。
質問というのは、良くも悪くも余韻がついて回るものだと思います。
その人の口から発せられた瞬間だけでなく、しばらく相手の耳と記憶に残り続けるもの。その人との会話が終わった後も、頭でその言葉がぐるぐる回る、という経験、ありませんか?
その相手が上司だったり、顧客だったり、自分にとってかかわりが深いひとであればあるほど、その言葉は重たいですよね。
その強制力をうまく活かすためには、よりポジティブに言い換える、ということ。
まずは相手に好意を持たれること
これは目から鱗でした。
どちらかというと、うまく質問しよう、いや、うまく質問してやろう、という考えだった自分は、浅はかで恥ずかしい・・・。
たしかに、好意を持っている人の質問には頑張って答えますよね。
単なる仕事上の上司と部下という関係性に+αがあるかどうかで、結果が変わってきそうです。
まず感情を動かす。その後理性で正当化する
このテクニックはぜひ使いたい。
チームのメンバーに奮起を促したいとき。あるイベントへ参加者を動員したいとき。結構こういうシチュエーションがあるんですよね。
私「いまのチームは全社のなかでこういうポジションだ。
他からはこう見られている。これを聞いてみんなはどう思う?」
メ「ちょっと悔しいですね」
私「そうだよね。悔しいよね。だとしたらどうしたい?」
メ「見返してやりたいです!」
私「そうだよね!じゃあ、そのためには・・・・」
*メはメンバーの略
こんな感じで感情を揺り動かしたうえで、マネージャーとしてメンバーに求めたいこと(顧客提案とか顧客訪問とか、具体的なやりたいこと)をぶつけていく。
これをやるうえでは、メンバーを一堂に会したミーティングは効果的ですよね。感情に訴えかけるためにメンバーを集めてミーティングをやる、というのはミーティングの重要な目的になりそう。
人は他人から命令されたくない
これは私もよく経験しています。妻は私にやたらと自分の推しのグループを好きになるように「いいでしょ?」「この人、本も書いているんだよ、あなたも絶対ためになるから読んでみなよ」と勧めてきますが、正直全く響きませんし、むしろ、絶対好きになりたくないし、読みたくない(笑)とまで思ってしまいます。
妻は本気で私をファンにさせたいのであれば、家でさりげなくそのグループの音楽をかけておいたり、読みかけの本を私の目につくところにおいておいたりして、自然に私が接触する機会をつくるべきなのです。
仕事においてもこの考えは使えます。
取るべき選択肢がA、Bと2通りあったとして、「Aをやろう」と指示をするよりも、「AとBどちらでいく?」とあえて質問することで、メンバーが主体的に行動するようにもっていく。「A(あるいはB)でいきます」とメンバーが宣言することで自分の仕事になるということですね。
相手に答えを出させる
このシーンは、著者が知人の子供(中学生)と親の意を受けて面談した後に出てきます。中学生は、将来社長になるという夢を持っていましたが、読んだ本に小卒で大会社の社長になった人の話があったようで、それをいいことに学校の勉強をせず親が困っていたとのこと。
1から3の手順はキャリアカウンセリングも同じですね。
自分が相手の立場になってみると、困っているから相談しているのであって、否定されてしまったらそれ以上会話したくなくなる。
相手の立場にたって、共感し、アドバイスする。
そして、私の意見を押し付けられた、となれば、人に命令されたのと同様に自尊心は傷つき長続きしないから、相談者が自ら決めた、となるようにもっていく。
相手の行動を変えるには
具体的な例として、机の上が汚い部下の話が出てきます。
私も机が汚い人ですが、それなりに理由があるんですよね(笑)
だから、頭ごなしに「机の上を片付けなさい」と言われても、たぶんやらないか、表面上従うフリをして適当に片付けるでしょう。
相手の立場になって、相手の自尊心を傷つけない。まずは認める姿勢が必要だということ。
これはよく私やらかすのですが(笑)。
ストレートにメンバーに対して改善するよう指摘してしまいます。メンバーとしては、上司から言われたのだから従うしかないのですが、メンバーなりに理由はあるはずですよね。それを尊重すること。
そして、違う切り口で変更を迫る。これはセンスが問われますね。
最後に、指示通りに変更したら、すかさず賞賛する。これはちゃんと見ていないとつい忘れてしまいがち。大事ですね。
ポジティブ・クエスチョンに置き換える
どうしたら成果を得られるようになるか?どうしたら目標を達成できるか?メンバーを育成するにはいろいろと問いかけること、質問をすることが大事。否定的な質問をすれば相手は否定的に考えるし、肯定的な質問をすれば肯定的に考える。
メンバーの育成をするには、メンバーにポジティブに考えてもらう必要があるので、ポジティブ・クエスチョンを使って質問をしていくことが大事ですね。
メンバーの中には、まさに他者依存体質の人もいるので、考えや行動の変容を促すような質問を重ねていきたいと思います。
・どうすればもっとお客様に刺さるようになるのだろう?
・どうすれば結果が変わっただろうか?
・この状況を乗り切るにはどうしたらよいのだろう?
・あなたと同じことを思っている人は他にもいるのかな?
ここまで長文駄文をお読みいただき、ありがとうございました!
ご連絡、ご相談はこちらまで
twitter:@gold_career
note、Twitterともにフォロー大歓迎、すごーくうれしいです!!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?