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書きたい気持ちが、ムクムクと沸いてきたときに書いています。それを「言葉」にするたのしさ…

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書きたい気持ちが、ムクムクと沸いてきたときに書いています。それを「言葉」にするたのしさとむずかしさを、楽しんでいます。千まで書きます。

最近の記事

「また会ったらさ、おしゃべりしようね」

娘が不登校になってみて、不登校の子どもを持つ親としての気持ちが分かった。スクールカウンセラーや相談員や、担任の先生と話す。そんな時間を設けてくれてありがたい。でも思った。当事者でないかぎり、この気持ちは分からないだろう、と。先生も養護の先生も大変だと思う。いや、大変だ。先生が電話をかけてくれる。「どうします?今月は(相談は)必要ですか?」と訊かれる。『…必要ですか?』か。先生に気持ちをぶつけたくなる。でもそうじゃないだろ、と気持ちを立て直す。わからない、どうしたらいいのかがわ

    • kataomoi

      かたおもい、 と入力したら「片思いフォロー」 という言葉が5番目にあって。 なるほど、こんな言葉があるのかと。 見入りました。 * 私は「いいな」と思う友だちに出会うと、 嬉しくなってしまう性分で 「好きだ」と伝えたくなる。 これはもちろん恋愛感情の 「好き」ではなくて、 あなたの存在まるごとに感謝します、の意。 …ちなみに、学生時代の恋愛において、 そんな素直さがあれば良かったけれど、 こちらに関してはそうとはいかず。 頑なに心も口も閉ざしていました。 告白ってしてみ

      • 殻をむしゃむしゃ

        ◆冷蔵庫のランプが壊れた。 修理を依頼。チカチカしたり、消えたり。いつもはそんな具合なのに本当に不思議。サービスマンの前では、しっかりランプが点いている。「いつもはこうではないんですよね?」と確認された。こんな現象ってある。交換しようとした途端、正常なふりをする。『やめてくれえ、まだ力は残っているんだ』と叫んでいるのだろうか。「こういうことありますよね」と笑いながらサービスマンに言う。サービスマンは「そうですねえ」と淡々と作業をすすめ、あっという間に直してくれた。基盤がダメだ

        • 「本当」の練習

          好きな文筆家の方がいる。 毎日毎日、書かれている。 もう書く気力も尽きるほどに 疲れているであろう日も、 書かれている。 それを読んだら、 読ませてもらったら、 私も毎日書こうと思った。 と言っても、私のは 誰かに見せるものではなくて、 誰にも見せることのない日記なのだけど。 そこに毎日書こう、と決めた。 裏表紙にカメの刻印がしてある日記帳は、 何年か前に買ったもので。 けっこう高かった。 それを引っ張り出して、 毎日書き始めたところです。 * 日記初日に、 私はなぜあ

        「また会ったらさ、おしゃべりしようね」

        マガジン

        • まじめにむし部
          7本
        • わたしの本棚
          11本
        • フィンランドノート
          7本

        記事

          余裕綽々

          自転車で川沿いを走るたび、 自転車ではなくて、 この道を歩きたいと思っていた。 いつかいつか、と思っていたら 今日がそのいつかとなった。 * ぽっかり空いた3時間。 これは私の好きなように使ってよし。 使おう、と決意する。 カメラを持って、 隣の駅まで川沿いを歩いて、 あの神社に行って、手を合わせる。 ついでに、その近くの和食屋さんで あんみつセットを食べる。 疲れていなければ、 また川沿いを歩く。 そんなプランにする。 * あんみつがおいしかったから、 帰りも余裕

          余裕綽々

          ほくろちゃん

          私の左目のすぐ下にほくろがあった。 楕円形でわりと大きめの。 1センチくらいあった。 * 小学校二年生の時に、手術して取った。多分、悪いほくろではなかったと思うけれど、大きくなるかもしれない、という話もあった気がする。でも、取った理由は、私が気にするようになったからで。男子が(と言ってもひとりかふたり)「ねー、なんでここにウ○コついてんのー」とか、からかってくるようになった。私のきれいな楕円のほくろを。同じ団地の同級生の女の子からも、なんでほくろがあるのか、とか、おかしい

          ほくろちゃん

          鏡にうつる頬...

          ※害虫について記載しています🙇‍♀️※ 頬がこけている。 これは痩せたな、と思って久しぶりに体重計に乗ったら、逆に増えていた。ん? 「あんた、何言ってんのー」って自分に言われたようで笑いたくなった。元気が出る。 ↓ 左の頬にシミがある。 夫はそれを私以上に気にしている。私は鏡でしか自分のシミが見えないから、ほとんど見てない。けれど、夫は話すたびに見えるから、気になるのだろう。 そういえば、付き合っていた頃から、それは小さなシミで。夫はお母さんからもらったという「ケシミ

          鏡にうつる頬...

          ダムの話

          「もういっぱいなんですよ」 と言われた。8歳の娘と通うつもりだった水彩画教室。「もしかしたらキャンセルが出るかもしれないから、メールだけください」と先生に言われる。 * 先生の個展を見に行った。「空きはありますか」ときいたとき、私は泣くつもりなんてなかった。「娘と一緒に通いたいと思っていて」と話したとたん、「娘」と言ったとたん、これはやばいと気づく。みるみる目がくもり、ダム決壊。先生はびっくりしたと思う。大変申し訳ないと思いながら、とめられなかった。時々、こういうことがあ

          傷つかずにはいられない

          時々頭に流れる。 いや、けっこう、 コトあるごとに流れている。 こんな状況に出くわすと (そう私が感じたに過ぎないが) この部分の歌詞だけ思い出す。 3年生までいた大分の小学校。 学校が今月の歌を決めていたから、 帰りの会などで歌った。 誰先生の文字か分からないけれど、 手書きのかくかくとした文字で 歌詞が書かれていた。 もう30年以上前になるというのに。 9歳の私は、この歌はいい、 と思いながら歌っていた。 でも、この部分だけを いまだに思い出すのはなぜなのだろう。 9歳

          傷つかずにはいられない

          手紙(Sさんへ)

          「炒り卵に見える」 Sさん、ずいぶん前にこう書いていたでしょう。それからもうさ、モッコウバラを見るたび、たまごにしか見えなくなっちゃって。見たらもう、いいたまごの香りまでしてくるくらいになっちゃった。今、信号待ちのその先に、モッコウバラが咲いているよね。きっとSさんも見るたび「炒り卵」って思ってるのかなあ。なんて思ってるこの頃です。 * 一昨日、旦那さんが挨拶してくれて。ちょうど娘と自転車で出かけるところだったんだ。まだ娘が不登校(になりそうだ)という状況に、私まだ覚悟が

          手紙(Sさんへ)

          幽閉蛹その後

          幽閉蛹のこと覚えていますか? 2月に「幽閉蛹の脱出計画。」なんてタイトルで記事を書きました。こんなタイトルで、読んでくれる人いるのかな、と思っていたんですけど。読んでくれて、本当にありがとうございます(やっぱり、ここに書くってことは、根底にはね、読まれたいわけです)。 あの後、割り箸にボンドで蛹をつけました。でもね、本当に羽化するのかなと思ってました。何度か強風で植木鉢が蛹に直撃して割り箸ごと倒れていましたし。蛹が何度か取れかかっていたりして、もう一度ボンドでくっつけたりなん

          幽閉蛹その後

          水彩画教室

          絵を描きたいなあ、とよく思う。 思ってるだけで、描こうともしない。 『へたくそだしな』の声がする。 いや!でも、描いてみたいなあ。 へたくそでいいから描きたい。 だれかに認められるために、 すごいと言われるために、 描くんじゃなくて。 ただ描いてみたい。 こんな気持ち、 いいものだなあ。 * あ!と顔が浮かぶ。 たしかあの方、 教室をやっていたはず、と。 ネットで検索したら、いらっしゃる。 五年前に一度お会いしたことがある。 この方なら、だいじょうぶだ。 これはきっと

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          立ち止まり中

          立ち止まる機会をもらったんだなあ。 おい、ちょっと待て。 あんた、このままで本当にいいのか、と。 父親がたおれたこと、それはこの 立ち止まる機会のはじまりだった。 私の体調がちょっとおかしくなったのも、 そして娘が学校に行きづらくなったことも、 メッセージなんだろうなあ。 からだをはったメッセージ。 そうでもしないと、 あなた変えようとしないでしょう、と。 空きが出たから急遽、キャンプに行こう と提案があった(※バンガロー)。 前の私なら 「あー行けない。〇〇があるから

          立ち止まり中

          こんな日がやってきた

          中1息子、朝読書の時間がある。 「なんの本がいいかなあ、  持って行かなきゃ」と言う。 息子が本を読んでいる姿を ほとんど見たことがない。 ゲームばっかりやっている。 ダメもとで、『はてしない物語』を 薦めてみよう、と思いつく。 分厚くてケースに入っている。 「これ、おもしろいよ。  ああ、でも重いかなあ」 なんて言いながら手渡す。 「ほんと、おもしろいから」 としつこく伝える。 「へえ、読んでみようかな。 (本を手に持ち)軽い、軽い  うん、持って行く」 意外なこたえ。

          こんな日がやってきた

          私もがんばる。

          入学式に桜が咲いているなんて。 私の前に並ぶだれかのお父さん、見上げて桜の写真を撮っていた。私も真似して撮ってみた。全然うまく撮れなかった。桜はまるいかたまりで咲くなあ。いつも思うことを、見るたび思う。曇り空の桜は、はっきりしない。まるでグレーみたいなピンク。私もそんな気分だ。春はどうしても、そうなってしまう。青空だったら。また違うことを思ったのだろうか。 はじめてのことはとても緊張する。 息子が中学に入学した。児童受付の時間と保護者受付の時間があって、息子は先に出発。娘の

          私もがんばる。

          自律神経日記

          蜘蛛の巣がまとわりついている。 いや、繭の中に入っている感じ。 とでも言うのか。 なんとも苦しい時、というのは あるものだ。だれだって。 この感覚は、「元気」になると あっという間に忘れてしまう。 通院しているクリニックの医師に、 さて今回は何を伝えておこう、 と考える。前回から今回まで、 あの動悸は一切なかった、と気づいた。 「整ってきているんですね」と言われる。 でも、このなんというか (まとわりつく)苦しさ、 みたいなのはありますけど、 と伝えたら、 「この季節は

          自律神経日記