オジサン

眠れない。
楽しい日だったというのに、
暗闇で横になる私の頭の中は、
ざわざわ、ざわざわ、する。
ザワ子ちゃん登場。

比べる病が始まって、
なんであんな言葉を
言ったんだろうとか、
私って、私なんて、
頭の中がぐわーっとなって
どんどん眠れなくなる。

でも、あるシーンを
思い出して笑った。

かき氷を総勢9人で食べた。
みんなの注文を私が伝える。
おじさんがメモをとる。

「レインボーを二つに
 レインボーの練乳を一つ、」

ミルクレインボーね」

「イチゴの練乳を一つ、」

ミルクイチゴね」

おじさんはどうやら
練乳をミルクと言い直す。
そしてミルクは
先につけるようだ。
ならば、と思った。

「ミルク宇治金時を一つ、」

「宇治金時ミルクね」

今度は後ろかいな。

全部訂正入りました。

子どもの習い事の話になり、
みんな頑張ってるんだなあ、
=親としても頑張ってるなあ、
小さくしゅんしゅんとしていく。

「先生、双子のおじさんで。
 いっつも見分けがつかないの」

え、双子のおじさん?
見分けがつかない?
よぎるザ・たっち(ふたご芸人)。

そんなことを眠れない夜に
思い出し、今書いて、
やっぱりおもしろい、と思い。

穏やかな波紋が
やっと広がりました。

感謝。




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