ブルガリ某アワード観覧がひどかった話

ブルガリ某アワードに知人に誘われて行ってみた。
女性の活躍を推進するコンセプトも素敵だったし、予め過去のアワードの様子を調べて行った。

総括すると一般人と一緒にイベントを楽しむという発想が主催者側にゼロだったこと。

一般人を馬鹿にしすぎていると思った。

良かったところ

伊藤詩織さんを表舞台に立たせてくれて、風化させない後ろ盾をしてくれていたところ。

各分野から活躍した女性を選抜し、華やかな舞台に上げて讃えることで、女性さらなる活躍を促している
(表彰者にとっては、とてもいいイベント)

スピーチがメインのイベントなのに

スピーチも正直内容がなかった。なぜなら推薦者は簡単に表彰者との関係性を話すだけで、表彰者は主に「光栄です、ありがとうございます」しか言わなかったからである。

なぜ内容のないスピーチが、会場を困らせるのか

参加者は表彰者のバックグラウンドについて、とても詳しいわけではない。

そこで、補助的資料として、動画やパンフレットなどがあれば、彼らのことをよく知ることができて、深い理解につながる。

しかし、それらは皆無だったので経歴や、今年どんな作品や取り組みをして表彰されたか、選抜理由や、推薦者との関係性もスピーチの中からしか、わからないことになる。したがってスピーチの内容に表彰式の醍醐味が全て委ねられている仕組みになっていた。

ただスピーチする側にとっては、相当スピーチ慣れしていない限り、台本もなく短い時間で全てを説明し、感謝まで表すことは難しい。結果多くの受賞者が「光栄です。ありがとうございます。」に始終していて、スピーチの受け手側の参加者は、他の同業種の方とどういう差異があって、どのような経緯で表彰されたのかさっぱりわからなかった。

しかもこのアワードのメインはスピーチだけなのである。ただ、スピーチに中身もなければ、それをサポートする資料もないのである。そしてこれが何時間も続くのである。

途中退出する人を横目でたくさん見たが、そりゃそうだよなと思った。つまらないのである。

一般人の参加っている?

一般人が4000人も集められたらしい。
参加者はアワードにふさわしいように、思い思い着飾っていた。ロングドレスを着ている人も、パーティー用の格好をしている人も大勢いた。

全く映えない


しかし、一般人が努力して着飾って会場にいっても、フォトブースもなければ、パネルもないし、パンフレットも手土産もない、イベントブースもない。

着飾って楽しみに『イベント』に参加したつもりの一般人は、何もできることがない。

着飾る努力が報われないのである。

しかも暗い2階席や3階席にぎゅうぎゅうに押し込められて、暗すぎて写真は撮れないし、席には何も装飾されていないのはもちろんのこと、ヒールの女性陣には客席スペースがコンサート仕様のため、不安定すぎて、全身の写真も撮れない。

暗いから、お互いが着飾っていようがよくわからないし、人に見られることもないし、会場出ればコートを着るので、正直ジャージで参加しようがどうにでもなる感じだった。

それなのに、終了後写真を撮る暇も与えられないで、強制退場を促されるし、会場の外でブルガリの電光掲示板(ただブルガリと書いてあるだけ)で写真を撮ろうにも、警備員に動いてくださいと促される。

最後に風船が飛んできたが、あまりに何もないので、ブルガリとだけ書かれたその風船を記念にするしかなく、持って帰っている人をたくさんみた。あまりにも可哀想だった。それしか着飾ってイベント参加した証がないのである、

一方で、芸能人はドレスを着て、一階で飾られたテーブルに座って優雅にグラスに注がれた飲み物を飲んで談笑している。

一般人だって着飾るからには、華やぎたいのである。しかし著名人との格差をみるばかりで、脇役でもない、会場備品の扱いのようであった。

一般人は豆粒サイズの芸能人を観るために集まったのか?

芸能人が着飾っているのを間近て見られると思ったら、豆粒サイズでしかみられないので、もちろん誰が誰だかよくわからないし、間近なんてとんでもない距離だった。

この距離で芸能人を見るために、無料だからと喜んで四千人が来ると思っているんだろうか?
アワードのコンセプトが好きだったら、別に一般人は着飾らず、時間も割かず、Youtubeでダイジェストみると思う。

芸能人を引き立たせるための一般民として集められてなんのケアもされず、芸能人を豆粒サイズでも観られたから嬉しいでしょう?という考えが、一般女性を馬鹿にしているなあと思った。

アワードのコンセプトは素晴らしいけど、中身がなさすぎた。


アワードのコンセプトはいいものの、いいのはコンセプトだけで、中身が空虚すぎた。日本初のアワードらしいが、女性の活躍をアワードで讃えるという欧米のコンセプトやビジネスモデルの本質を理解せず、それっぽいことをしようとするとこうなるよなあというかんじだった。

みんな不満

駅から徒歩20分近くあるなか、みんなヒールで参加していて、帰り道には
「こんなに人を集める必要性がどこにあったのか」と参加者が口々に話していた。

”女性の活躍を讃える”に一般女性は入っていないらしい

多分主催者も芸能人やマスコミのケアでいっぱいいっぱいで一般人と共にイベントを楽しむという考えがなかったんだろうと思う。一般人は盛り上げるための会場備品であって、参加者ではないという考えなんだと思う。

一般女性は讃えるべき対象ではないと無意識に思っているのだと思う。

運営側はとても忙しかったのだろう


イベントを主催するというのは、労力もマンパワーもいる。だから運営にコストがかかる分、仕方ない部分はたくさんあるんだと思う。

(そうだとしたら、イベントのような扱いで一般人を期待させて集めないでほしいと思う。著名人だけでやってくれ)

箱だけのつくりものじゃなくて、いつか真の意味で女性の活躍アワードになればいいなと心から思う。









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