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火星に移住する

アマチュアの天体観測が趣味なので、晴れた深夜に広場で天体望遠鏡をのぞいている。主に明るい惑星を見ることが多い。恒星は天体望遠鏡で何倍に拡大しても点にしか見えないが、土星や木星は拡大すると大きく見えて楽しい。
木星ほど明るくはないが、火星も夜空でまたたいている惑星で、星空アプリで特定するのは容易だ。天体望遠鏡で火星を視野におさめる。

この火星に移住する計画が大まじめで進められているらしい。地球に小惑星が衝突して、人類が存続できないような深刻な気候変動をもたらすかもしれない。地球にこだわっていたら人類の存続が危うい。
再利用可能な100人乗り巨大ロケットを建造して、地球人を送り込む。火星に繰り返し運航して移住を進める。
食糧を自給自足するといい。地球の土には窒素やリンといった養分が含まれているから作物が育つが、運んで行った微生物を火星の土に混ぜて土壌を改良すればいい。
電気も必要だ。太陽光発電が有望だが、ソーラーパネルを大量に持ち込むのは運搬コストがかかる。
火星の大気の密度は地球の100分の1。ダイバーのように呼吸装置を背負うのもあるが、空気を濃くした仕切られた空間での生活が現実的だろう。
宇宙からの放射線の問題もある。宇宙空間には非常に強力な放射線が飛び交っている。地球の大気と磁気が放射線をさえぎるから地球で暮らせるのだ。火星上では数日で地球上での1年分の放射線をあびるだろう。放射線をさえぎる建物の中で暮らす必要がある。
火星の砂嵐は大規模なものが数年に1度、数ヶ月続くらしい。砂がソーラーパネルを覆って発電できなくなるかもしれないし、砂が機材に入り込んで深刻な障害を引き起こすかもしれない。

天体望遠鏡でのぞく火星は赤く輝いて見える。本当に赤いのか、赤い砂の星という火星のイメージが赤く見えるように感じさせているだけなのかはわからない。今夜も惑星を見る。

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