余昌平

【新型肺炎】看病した妻も感染、武漢・余医師の貴重なメッセージ(動画・全文)

今回取り上げるのは、寛容神さんが自ら訳をして、伝えてくれている動画です。
実際に武漢で治療にあたり、自らも感染してしまった余昌平医師の言葉なので貴重です。
日本のメディアもこういった現地の声をしっかり届け、安易に楽観視はできず危険性もある新型コロナウィルスだと伝えるべきです。ちなみに、隔離施設で余医師を看病していた妻も、その後に感染しました。

余医師
「みなさん、僕のことを知っていますか。当然、知らないですよね。僕は有名人ではないから。」
「僕は武漢大学の呼吸器の医者です」
「このウィルスに関して、防ぐための組織に所属しています」
「私は今マスクをつけています。そう、私も今感染しています。」
「いつ感染したのか、だれから感染したのか、これはとても難しい問題だ」
「なぜなら、私はとても多くの病人にふれあっているから、いつかは感染すると思っていた。そして、いつかは倒れる可能性がある」
「今日は新聞をみて緊迫している。病気になった人が多く、コントロールできず拡大している
「みなさんは病気について理解してないし、ただ怖いだけだろう」
「私は医者として、私の見方を伝えたいと思う。今始まったばかりですから」
「1月14日で38.5度の発熱がありました。鼻水とせきがとまらない」
「17日には、この問題は私に起きているんではないかと気づきました。そして、肺に問題があり、感染してしまった」
「2日目、3日目は大丈夫だったが、CTスキャンをとって病気が悪化して、胸が痛く、呼吸困難に陥り、5日間はベットから起きることができなくなった」
「5日目ぐらいには、30%ぐらい死ぬんじゃないかと思っていました。ずっと良くならなかったので・・・」
「5日たったら、ちょっと良くなったので残りの70%の希望を持つようになりました」
「熱が下がったら食べれるようになりました。食欲はないですが、ゆっくり食べました。食べれば生き残れるんじゃないかと思いました」
「29日、もう一度スキャンをやりました。昨日の夜はまた症状が悪くなった」
「そこから2日目も徐々によくなっていった。精神的にも良くなってきている」
「ちゃんと食べて飲んで休んで・・・」
情報が多すぎて、この状況を見て、コントロールはできない。一人の医者として急ぎたい、私に何ができるのか・・・

「見てください・・・人がいるでしょ」(カメラを横に向けると数メートル離れたところに看護師がいる)
隔離病棟の中になんで人がいるんですか・・・看護師がいますよね。いてはいけないんです!
・・・これは私の妻です。妻はなぜここにいるんでしょう? 妻も感染してしまう」
「でも、妻は私の面倒をみてくれている。死ぬ可能性があるのに・・・」
「誰も私のことを見てくれない。でも、妻はきてくれた」
「この一週間問題がなければ、生き延びれるんじゃないかなと思っています。ただ、一定の危険が私にも妻にもある」
「この病気はとても多くの人が感染していく・・・この病気は大きな問題があり、症状が最初は重くないんです」
病人が多いが、多くの人は症状が軽い。だから、死ぬことや感染を防ぐことが重要
一番怖いのは多くの人が何も問題がないことによって、感染が広がる
「みなさんをあおる必要はないが、しっかり予防することが大事だ。必要以上に恐れることはない」
「そして、重要なことを語ります・・・」

「あなたはこのウィルスに対して、おおよその理解はしているかもしれないが、私たちは1人1人、この病気に関してまず理解をして、病気になった時に自分で判断してください」
「自分が軽いのか、重いのか、自分がどこの段階にいるのか、自分で判断してください」
「注意すべきことは、家にいても(家の中で)隔離してください、それぞれがお互いを守りましょう」
「もし熱が下がらない、呼吸が困難になったら、あなたは重症化する可能性があります。すぐに病院に行ってください、治療してください」
「もし、それほど重くないのなら家にいてください。(家で)隔離することが重要です」
「大きい恐怖や、それを防ぐためには私たちは自分で判断して、自分でできることをしなくてはならない」
「重くなること、感染を防ぐ必要がある」
「マスクをつけましょう。人と触れ合うことをやめましょう。スマホなどものを触った後、顔をさわる、鼻や目を触ると感染してしまいます」
「アルコールで身近なものを消毒しましょう」
「病原菌は空中に漂っています。高温によって殺すことができるかもしれません」
「風邪みたいな症状から始まります。せきは少なく、熱は高く、はなみず、くしゃみをするなど、最初は風邪の症状です」
「風邪とかインフルエンザで済むのであればそれはいいことです」
「すべてこのウィルスとみてはいけないですが、急増する可能性があります」
「客観的な判断があります。全国の人がこの病気に注目する必要があります。今後どうなっていくのか・・・」
「天気など気候の影響を受けます」
「このウィルスの拡散を防ぐ必要があります。それをやらないと、我々は滅亡します」
とにかく関心をもってください。関心を持つ、予防する、必要以上にあわてない
「そうすれば我々はいつかはこのウィルスを消滅させる。だから、何を怖がるのか。怖がる必要はない」
「徹底的に予防して、この病気に注目する必要があります」
「よくなると思う」
「死ぬのを防ぐ、病気に感染することを防ぐ。それをやるだけで、それ以上怖がる必要はありません。これはコントロールできるはずです」
「感染してもしっかり治療すれば、治る可能性があります」
私の妻も感染しました・・・

「(妻は)最初はすごい軽い症状でした」
「この1日、2日・・・29日~正月までCTスキャンのあとよくなりました。私より軽い症状だけれども、肺にまだ問題がある。少しせきをしているが、薬を使ってちょっと効果が出た」
「私のために妻が感染してしまった。症状は軽いものの・・・もしかしたら、私は間違った行動をとったかもしれない。ただ、妻が面倒をみてくれてすごく感動しています」
彼女のお姉さんが私に電話しました。あなたが死んでしまうことを、妻が泣きながら心配している。こんな妻を残して私が死んでいくことは、とてももったいないことだ。彼女は私の面倒を見てくれている時に、一回も泣いたことはない
「私は彼女に遠く離れてねと何回も言いました。彼女はわかったと言ってくれる」
「たくさんのショートメールがきて、心配の声が寄せられています」
「この病気は発熱から始まります。スキャンをとって肺に問題があるか見る必要があります。普通は片方の肺に問題があるが、両方に問題があるとこの病気に感染している可能性があります」
「確かに医者の判断も100%ではないんですけれども・・・判断というのはとても難しい」
「CTの特徴を見て、そこからとらえなくてはいけません」
「この病気の特徴はなんでしょう・・・CTに現れる変化を見る必要があります」
「肺の部分に特徴があります。はやくそれを見つけることが重要です。発熱もしない、せきもしない、その段階から肺に変化が起きています」
「初期は症状がないんです。とにかく接触することを減らし、専門家に相談する」
「みんな自分が発症していることを知らないんです、最初は・・・」
「それなのにすでに感染を始めている。だから、このウィルスの最後はもっと多くの人が感染してしまう可能性がある。だって、みなさん、自分が感染していることを知らずに人にうつすから」
「だからしっかりマスクをして、家の中で徹底的に隔離して、交流することを減らすことが唯一の方法」

動画では寛容神さんは亡くなった李医師と勘違いされていますが、こちらの動画で語っているのは武漢人民病院、呼吸器科・緊急医療課担当の余昌平医師のようで、ご在命という情報があります。

自らが死の恐怖と戦いながら、なお誠実に医師としてできることを模索してメッセージを伝えようとする姿があります。
この動画の中で余医師は「予防する、関心を持つ、必要以上にあわてない」と語っています。
我々も命がかかっているわけですから、しっかり余医師の言葉に耳を傾けましょう。また、メディアの影響で安易に考えている人も多くいます。この動画のことを、ツイッターなどで拡散したり、教えてあげてください。→この記事のURL:https://note.com/gold_experience/n/nf77631fa38e4


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