なんかいことば「細石」
『君が代』でおなじみの「さざれ石」.
「細石」「小石」とも書く.
「さざれ石の巌となりて」というが,それは本当だろうか?
岩→石 への風化は,川で水切り石を探した経験があれば納得できると思うが,
石→岩 という逆向きの変化は,直感的に理解しにくい.
ここで「さざれ石」を石灰岩と仮定すれば,鍾乳石ができるのと同じ原理で,次のように説明できる.
石灰岩には,雨水に溶ける性質がある.
雨水に溶けた石灰質の沈殿が,石灰岩の石と石のあいだを埋めるようにして流れ込む.
それが接着剤の役割をはたし,徐々に固まってゆく.
いつしか石たちは完全にくっつき,ひとつの大きな岩の塊となる.
こうしてできた岩は「石灰質角礫岩」と呼ばれる.
ところで,『君が代』の歌詞の解釈として,
恋歌,
糸島・博多湾岸で誕生し,「君」とは皇室ではなく山誉め祭神楽歌にある「安曇の君」(阿曇磯良)もしくは別名「筑紫の君」(九州王朝の君主)をさす,
古来は祝賀の歌・酒宴の歌だったが,天皇の治世を祝福する歌へとすり替わった,
ヘブライ語の歌だったが,同じ音の日本語に変換された,
などがあるが,原典は不明である.
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