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なんかいことば「細石」

さざれ[0]【▽細れ】
①名詞に付いて接頭語的に用い、「わずかな」 「こまかい」 「小さい」の意を表す。
②「さざれいし」の略。

さざれいし[3]【▽細れ石】
小さい石。

松村明 編:『大辞林 4.0』,(三省堂,2019).

『君が代』でおなじみの「さざれ石」.
「細石」「小石」とも書く.

「さざれ石のいわおとなりて」というが,それは本当だろうか?

岩→石 への風化は,川で水切り石を探した経験があれば納得できると思うが,
石→岩 という逆向きの変化は,直感的に理解しにくい.

ここで「さざれ石」を石灰岩と仮定すれば,鍾乳石ができるのと同じ原理で,次のように説明できる.

石灰岩には,雨水に溶ける性質がある.
雨水に溶けた石灰質の沈殿が,石灰岩の石と石のあいだを埋めるようにして流れ込む.
それが接着剤の役割をはたし,徐々に固まってゆく.
いつしか石たちは完全にくっつき,ひとつの大きな岩の塊となる.
こうしてできた岩は「石灰質角礫岩かくれきがん」と呼ばれる.

ところで,『君が代』の歌詞の解釈として,

  • 恋歌,

  • 糸島・博多湾岸で誕生し,「君」とは皇室ではなく山め祭神楽歌かぐらうたにある「安曇あづみの君」(阿曇磯良あづみのいそら)もしくは別名「筑紫の君」(九州王朝の君主)をさす,

  • 古来は祝賀の歌・酒宴の歌だったが,天皇の治世を祝福する歌へとすり替わった,

  • ヘブライ語の歌だったが,同じ音の日本語に変換された,

などがあるが,原典は不明である.


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