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映画「ジョーカーゲーム 脱出」

「ジョーカーゲーム 脱出」は「ジョーカーゲーム」の続編です。

ストーリー的なつながりはありますが、登場人物がほぼ一新され、内容もがらりと変わっています。前回は生き残りを賭けたババぬきでしたが、今回は謎の部屋からの脱出を試みます。

前作ではババぬきで敗北した場合、矯正施設に送られるという設定がありました。今作はその矯正施設が舞台です。

主人公は、前作のメインキャラクターのひとりである大野香奈の姉、真希です。

矯正施設は拍子抜けするほどの普通の学校で、むしろ以前通っていた学校よりも安全なくらいでした。そんな中、身体測定の際に注射を打たれた7人は気を失います。

目が覚めるとそこは廃墟のような部屋で、そこから2時間以内に脱出しないと死ぬことを告げられます。脱出するためには7人が力を合わせなければなりません。

徐々に明らかになるヒントを元に彼女たちは脱出を図ろうとしますが、トラップにより命を落とす者も出てきます。

果たして彼女らは無事に脱出することができるのでしょうか。

ネタバレと感想

ヒントを元に徐々に謎が明らかになっていく感じは脱出ゲームのようです。

計算式による暗号や7つの大罪の見立て、各人物の背景などがしっかりと描かれ、先が気になる展開になっています。登場人物が1クラス30人から7人に絞られたので分かりやすくなりましたね。

前作のジョーカーゲームではラストに赤沢千夏と大野香奈が脱走を図ります。どちらも捕まったことが今作の劇中で触れられ、さらに終盤で大野が死んだことが暗示されます。

今作の主人公は大野香奈が助けようとしていた姉、大野真希です。

彼女は仲間のことをかばい、みんなのことを信じているような素振りをしていますが、実はそれがすべて演技だったことが最後に明らかになります。彼女は妹を助けることを条件に文科省側についた裏切り者だったのです。任務を遂行した彼女ですが、妹がすでに死んでしまったことは知りません。

前作よりもかなり楽しめました。ほとんど別物ともいえる展開で「もはやジョーカーゲームじゃないな」と思っていたら最後にババぬきが。しかも、真希は妹の香奈と同じやり方で相手を惑わせます。

前作を見ていた方がいろいろな背景が分かって理解が深まりますが、こちらだけ見ても十分に楽しめます。謎解きや脱出ゲームが好きな人におすすめの作品です。


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