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X: @gokurakurakugo Xアカウント ごくらくらくご で情報を発信しているごくらくらくごです。 落語家の手ぬぐいの紹介や、落語や寄席演芸に関する情報発信をしています。

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公演終了から1年。あらためて講談研究室をふり返る。

2020年2月6日。平日の夕暮れ時にもかかわらず、お江戸日本橋亭の前には長蛇の列。この冬一番の寒さに見舞われた東京は、2℃そこそこの気温に加えて強烈な北風が吹きつけたこともあり、足元からじわじわと冷えてゆく。 この日行われたのは、第44回講談研究室。 「あれ?講談研究室ってやっていたんだっけ?」とお思いの方もいるだろうが、実はとある事情で、こっそりと行われていたのだ。 講談研究室とは?まずは、この講談研究室という会について説明しておく。会が始まったのは2012年8月。3代

    • 【後編】木久扇師匠の後任は誰?笑点新メンバーついての考察

      2024年3月31日をもって、長らく笑点を支えた林家木久扇師匠が番組を卒業しました。 1969年11月から、途中療養などで番組を休んだことはありましたが、約55年もの長きにわたって「愛すべき与太郎キャラ」として笑点に出演していた木久扇師匠。 そんな伝説的な存在ともいえる木久扇師匠の後任は誰になるのでしょうか。 前編で述べた3つの要素を中心に見ながら、新メンバーを予想してみたいと思います。 ※前編をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ 新メンバー有力候補者はどんな人?前

      • 【前編】木久扇師匠の後任は誰?笑点新メンバーについての考察

        2024年3月31日をもって、長らく笑点を支えた林家木久扇師匠が番組を卒業しました。 1969年11月から、途中療養などで番組を休んだことはありましたが、約55年もの長きにわたって「愛すべき与太郎キャラ」として笑点に出演していた木久扇師匠。 そんな伝説的ともいえる木久扇師匠の後任は誰になるのでしょうか。 世間では色々な方の名前が飛び交っていますが、ここでは「近年のメンバー交代の分析」と「新メンバーに求められる要素」に着目して、新メンバーを予想したいと思います。 メンバー

        • 立川左談次の手ぬぐい

          本名:山岡 通之 誕生:1950年12月2日 命日:2018年3月19日 軽妙な高座で人気だった立川左談次の手ぬぐいです。 手ぬぐいいっぱいに立川左談次と書かれた印象的なデザインですね。 大胆ながらもポップで柔らかな印象を受ける、左談次師匠らしい手ぬぐいです。

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        公演終了から1年。あらためて講談研究室をふり返る。

          九代目春風亭小柳枝の手ぬぐい

          本名:臼井 正春 誕生:1936年1月18日 命日:2024年1月31日 先日亡くなられた九代目春風亭小柳枝の手ぬぐいです。 落語芸術協会に所属し、古典の本格派として存在感を示しました。 デザインは画家の松下紀久雄。 昔ながらの寄席の様子が柔らかいタッチで描かれています。

          九代目春風亭小柳枝の手ぬぐい

          三代目林家正楽の手ぬぐい

          本名:秋元眞 誕生:1948年1月17日 命日:2024年1月21日 紙切り芸の第一人者として長年にわたって活躍し、先日惜しくも亡くなられた三代目林家正楽の手ぬぐいです。 そっくりな似顔絵は、イラストレーターの山藤章二さんによるもの。デフォルメされた様子がよく似ています。 両隅が青く染められていてオシャレです。 林家正楽師匠のご冥福をお祈りします。

          三代目林家正楽の手ぬぐい

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          一門系図まとめ(2024年)

          一門系図まとめ(2024年)

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          笑点 大喜利レギュラー年表

          笑点 大喜利レギュラー年表

          ファイナルファンタジーXIV×新宿末廣亭 コラボ手ぬぐい

          スクウェアエニックスの人気ゲーム、ファイナルファンタジーと新宿末廣亭がコラボした手ぬぐいです。 手ぬぐいの上部には「しん宿(しは変体仮名)」の文字、真ん中には寄席文字で「ファイナルファンタジーXIV」と「末廣亭」、右下にはファイナルファンタジーに登場するモーグリとデブチョコボが描かれています。 紺色の格子柄はシンプルで使いやすそうですね。 寄席とテレビゲームのコラボは大変珍しいですね。 今後もこのような変わり種の手ぬぐいも紹介していこうと思います。

          ファイナルファンタジーXIV×新宿末廣亭 コラボ手ぬぐい

          林家こん平の手ぬぐい

          本名:笠井 光男 誕生:1943年3月12日 命日:2020年12月17日 長らく笑点メンバーとして活躍した林家こん平の手ぬぐいです。 白い手ぬぐいに艶っぽい河童のイラストが描かれた印象的なデザインです。 この河童、漫画家・イラストレーターの小島功(こじま こお)によるもの。『黄桜』の河童のイラストでもよく知られています。 このセクシーな手ぬぐい、越後生まれの食いしん坊キャラで知られたこん平師匠のイメージとかなりギャップがあり、最初に見たときはおどろいてしまいました。

          林家こん平の手ぬぐい

          八代目桂文楽の手ぬぐい

          本名:並河益義 誕生:1892年11月3日 命日:1971年12月12日 昭和の名人と謳われた八代目桂文楽の手ぬぐいです。 黒門町の師匠と呼ばれ、端正で精緻な芸で名人と称された八代目桂文楽の手ぬぐいです。 手ぬぐいは、紺と青の二色に染められ、自身の紋である三ツ割桔梗があしらわれています。 こちらは別のデザイン。 同じく三ツ割桔梗と、斜に縞模様が描かれています。 このデザインは、弟子たちにも受け継がれています。 弟子であった桂文平(現・柳亭左楽)、柳家小満ん、九代目

          八代目桂文楽の手ぬぐい

          五代目古今亭今輔の手ぬぐい

          本名:鈴木五郎 誕生:1898年6月12日 命日:1976年12月10日 五代目古今亭今輔の手ぬぐいです。 長らく落語芸術協会の会長を務めた五代目古今亭今輔は、数多くの新作落語を手掛けた新作派として知られました。 桂米丸など、多くの新作落語家を育てたこともあり、「新作落語の芸協」のイメージを作った人とも言えるでしょう。 手ぬぐいは、大きなおかめののお面が描かれたデザイン。 よく見ると、おかめの髪型が「今」、後ろの紐のようなものが「輔」の形になっています。 左下には「古今

          五代目古今亭今輔の手ぬぐい

          三代目三遊亭圓丈の手ぬぐい

          本名:大角 弘 誕生:1944年12月10日 命日:2021年11月30日 生涯を通じて多数の新作落語を演じ、「新作落語中興の祖」とも称された三代目三遊亭圓丈の手ぬぐいです。 1964年に六代目三遊亭圓生に入門し、三遊亭ぬう生を名乗る。 1969年に二ツ目昇進。 1978年に6人抜きで真打昇進し、三遊亭圓丈を襲名。 以降、新作落語の会「実験落語」を主宰するなど、新作落語の旗手として活躍。生涯を通じて新しい落語を作り続けた「戦う落語家」でした。 4匹の犬と幟をもった2匹の

          三代目三遊亭圓丈の手ぬぐい

          桂南治の手ぬぐい

          本名:武田実 誕生:1947年4月18日 命日:2001年11月26日 落語芸術協会に所属した桂南治の手ぬぐいです。 1969年に二代目桂小南に入門し、桂南次。 1973年に二ツ目昇進し、桂南治と改名。 1984年に真打昇進。 164cmと小柄ながら、がっしりとした体格でファンも多かったそう。 山形県出身で地元で多くの落語会を開いていました。 手ぬぐいには、高座名が篆書体で書かれているシックなデザイン。ひょうたんのなかにも高座名が書かれており可愛らしいですね。 出囃

          桂南治の手ぬぐい

          七代目立川談志の手ぬぐい

          本名:松岡 克由 誕生:1936年1月2日 命日:2011年11月21日 2023年に十三回忌を迎えた七代目立川談志の手ぬぐいです。 立川流の家元、落語界の風雲児など、数々の異名を持ち、強烈な個性と唯一無二の芸で人気を誇った七代目立川談志。参議院議員や沖縄開発庁政務次官を勤めたことでもよく知られています。 生前、非常に多くの種類の手ぬぐいが作られましたが、そこからいくつか紹介したいと思います。 濃紺と藍色に染め分けられた手ぬぐいに、自筆のイラストと「落語は人間の業の肯

          七代目立川談志の手ぬぐい

          桂南八の手ぬぐい

          本名:楡井 勇(にれい いさむ) 誕生:1946年11月14日 明日:2007年11月15日 桂南八の手ぬぐいです。 1967年に二代目桂小南に入門、1970年に二ツ目昇進、1981年に真打昇進しました。 太い眉毛と太い首、ずんぐりとしたフォルムが印象的な師匠でした。 手ぬぐいには、前掛けをした童と、犬張子、サインが描かれています。

          桂南八の手ぬぐい