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無名絵描きが地方コミティアでサークル初参加した話

いつもお世話になっております。お世話してない方、はじめまして。極メメこと、極彩色のメメントモリです。

去る2024年6月30日、仙台にて開催されたみちのくコミティア12にサークルとして参加して来ました。

即売会に参加したことはあるもののサークル参加は初めてでしたので、備忘録としてレポートを残したいと思います。

そして「サークル参加したいけど自信ない……」「1つも売れなかったらどうしよう……」と思っている方の背中を押せたらいいなと思います。

では早速行きましょう

赤裸々な売上

まず皆さんが気になるところがここだと思いますので始めに書きます。
お品書きはこんな感じ

で、結果なのですが
原画(5000円) 2枚
画集(500円) 6冊
シール(100円) 11枚
ポストカード(100円) 7枚

計14800円の売上でした。
ぶっちゃけ全然赤字なのですが「1つも売れなかったらどうしよう……」と思っていたのでお迎えいただけて本当に嬉しかったです。作品をお迎えいただいた方々、ほんとうにありがとうございました!

サークル主として意識したこと

では以下、サークル主としてスペースを見てもらえるように意識したことを述べていきます。主に「無名絵描きが、参加者様にスペースに興味をもってもらうためにしたこと」って感じです。サークル参加経験なしで知名度も無いと、はじめましての方にいかに興味をもってもらうか?が大事だと思うのでそこを意識しました。

おしゃれをしよう

おしゃれをしましょう。
せっかくのイベントです。まずは自分のテンションを上げるために武装しましょう。
当日私はデコラファッションでイベントに臨みましたがここまで派手にしろという訳では無いです。

当日の服です


「かわいい!」「気合い入ってるね!」と多くの方に言っていただけましたし、なにより参加者様との会話のネタになるのでおしゃれはした方がいいと思いました。参加者様との会話の大切さについては後述します。

アクセサリー1つ付ける、ちょっとよそ行きのお洋服を着る。「その服いいですね!」と言われた時に「や、別に……普段着です……」と言うより「ありがとうございます!お気に入りなんです!」「この日のために買いました!」等と言った方が確実にお互いテンションが上がると思います。

ただ、イベントにはお子様がいらっしゃる場合もありますのであまりにも露出の多い服装や、第三者から見て怖いなと思われる装いは避けた方が無難でしょう。

スペースに来てくれた方との会話を大事にする

「会話によって親近感を持ってもらう」「スペースに長く滞在してもらう」というのが目的です。あとはせっかくイベントでの一期一会ですし、出会いを大事にしたかった意味合いもあります。
お互い創作に興味があるという共通点があるので、「こういうイベントよく来られるんですか?」「お姉さん(お兄さん)も絵とか描かれるんですか?」などから会話を広げられますよね。あとは初参加ならではの、「このイベント参加するの初めてなんです!」「本も初めて作りました」とかも会話のネタになると思います。
せっかくスペースに立ち止まってくれた方に、ただ「見てもらう」「買ってもらう」だけじゃなくて、「あのサークルさんとした会話面白かったな」という思い出も提供できたらいいのかなと思いました。でもこれはあくまで無名サークルだから出来ることで……大手になればなるほど会話を楽しむって難しくなるのかなとも思いました(ちょっと寂しいね)

可能なら、立とう

イベント参加して30分くらい、参加者様が素通りしていくという時間を過ごしました……
で、2つ向かいのサークル様を見たら主さんが立ってたんですよね
そこで私は過去に「アコスタマルシェ」というイベント(コスプレイヤーさん等が写真集や小道具を頒布する)に一般参加したことを思い出しました。そういえば私の推しのサークルさんもずっと立ってたなと思い、立ちました

立つと歩いている参加者様と目線が同じになります。目が合いやすくなります。「こんにちは!」が言いやすくなります。
なによりただ座ってるのが個人的にかなり苦痛だったので会場BGMに合わせてゆらゆら揺れたりリズムを取ったりして暇を潰せました。
「立とう」といいましたがくれぐれも無理はしないでください。私は長時間立っていたツケがまわり2日経った今でも右膝が痛みます。疲れたら椅子に座って休みましょう。

余談ですが、イベント始まる前は「人がこない間はスケッチブックにラクガキでもしてるか」と思ってたのですが、あんまりオススメしないです……
例えばあなたがコンビニに行って2つレジがあるとしますよね
2つのレジのうち、1つは店員さんがレジ前でスタンバってる、もう1人は店員さんが割り箸とかストローの補充をしてる、だと前者のレジに並びたくありませんか?
「絵を描いてて忙しそう、今は声掛けない方がいいかな……」と思われちゃったらせっかく作品を見てもらうチャンスを失うのではないか……と個人的には思いました。暇なら踊るまではいかなくても楽しそうに笑顔で挨拶をし続けるのがいいのかなと思います。

スペースを離れる人には「行ってらっしゃい」

たとえ作品をお買い上げいただけなくても、立ち寄ってくださった方には必ずお礼を言いましょう。加えて「行ってらっしゃい!」と言えるとなお良いと思います。

服屋さんに行ってなにも買わずに店を出る時「ありがとうございましたー」と言われて心が傷んだことはありませんか?買ってないのにお礼を言われてしまった罪悪感というか……私はめちゃめちゃあります。ちなみに私はINFPです。
でも「行ってらっしゃい」だと後腐れなく参加者様も立ち去れるかなと。っていうかそっちの方が気持ちいいかなと思います。気分はディズニーランドのキャストさんです。

つまり私が言いたいこと

いろいろ書いてて気付きましたが結局私がイベント中意識したことって「いかに場を盛り上げるか」かなって思いました。立ち寄ってくださった方には良い気持ちでスペースに滞在し、良い気持ちで立ち去ってもらいたい。これが作品が売れたことに直結するかと言うと、なんかそういうデータあるんですかって感じなので断言できませんが、「楽しかった」という印象を与えられるサークルは長く愛してもらえるサークルに成長出来るんじゃないかなと思います。
自分の作品が未熟だからって、それ以外のところで付加価値を付けてるだけじゃねえかと言われればそれは、そう。でも「1つも売れなかった……もうイベント出るの辞めよう……」という思いで帰るよりだったら全力のホスピタリティでおもてなしして、自分も全力で楽しめた方が今後の活動の意欲にも繋がると思います。

それと、仮にもし「買っていただけなかった」「立ち読みはしてくれたけど購入には至らなかった」としても、あなたの作品が悪いわけではありません。単に、その人があなたの絵(作品)と魂が共鳴しなかっただけだと思います。

岸辺露伴みたいなことを言ってしまいました。

私は友人に《HUNTER × HUNTER》を勧められましたが2巻くらいでリタイアしてしまいました。逆に友人は私が《ジョジョの奇妙な冒険》を勧めた時2部までしか観れませんでした。どちらの作品も名作で世界中に沢山のファンがいる漫画なのに、それでもこういうことが起きるんです。

なので限られた時間で限られた人数しか来ない同人イベントにおいて魂が共鳴する人がいる方が珍しいことなので、自分が思ったより作品が売れなかったりしても、「ま、今回は魂の共鳴者はいなかったか」くらいのテンションでいた方が気が楽なんじゃないかな〜と思います。

それはさておき作品自体のクオリティをあげることももちろん大切だと思うので(まじで他のサークル様が絵がうますぎてびっくりした)今後も精進して行きます。

最後に

長々とここまで読んで下さりありがとうございました。
冒頭でも言いましたがサークル参加を悩んでいる方の背中を押す記事になれたらいいなと思います。

思ったより長い文章になってしまったので《みちのくコミティア 反省点編》はまた後日別の記事にまとめようと思います。

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