見出し画像

573人/7001件、江戸日本橋の青空を見たい、『武漢日記』まとめ途中~398日目

 再再宣言16日目。
 都内新規感染573人/7001件、都基準重症者78人(前日比5人増)。死亡2人(累計1920人)。
 全国重症者1152人(9日時点、厚労省)、過去最多。10日連続1000人超

2040年までも生き延びて、日本橋の上の青空を見るぞ

 現在、首都高高架下で昼も真っ暗になっている、日本橋付近の首都高が地下化に向けた工事のため、10日から一部入口廃止。
 「お江戸日本橋」の上に、青空が見えるようになるらしい。やれば、できるじゃん! 不可能かと思っていた。まずはありがとう、まちづくりの方々。2035年に地下化した新たな道路が開通し、2040年ごろまでに高架橋の撤去が終わって、日本橋の上空に青空が戻る!

 よし、2040年までは何としても生き延びて、日本橋の上の青空を見るぞ!

『武漢日記』、自分が気に入ったポイント


 方方『武漢日記』(飯塚容+渡辺新一=訳、河出書房新社、2020)、武漢が封鎖された期間中2020/1/25~3/24の60日間の記録を先日抜粋した。
『武漢日記』抜粋1
『武漢日記』抜粋2
『武漢日記』抜粋3止
 その中から、自分の気になったポイントをまとめておく。

1.知識階級の中国人の、日常生活や物事の考え方、それに触れられること

 よくわからない隣国・中国について、今最も関心の高いコロナ禍というテーマを通し、「うんうん」とうなずき、「そうなのか!」と驚き、「ここは日本と違うなあ」と首をかしげ、身近に感じながら読める。1600年代のロンドンにおける疫病まん延の記録?、小説?のデフォー『ペスト』が、それほど遠くない感じで読めるのに類似か。コロナ禍の今だから。
 ※過去日記「207人、デフォー『ペスト』~132日目(2020/08/18)」
 政権の動きはともかく、中国人がどんな考え方をしているか、自分は対中国のビジネスをしているわけでもなく、よく知らない。そもそも、13、14億人の人口が同じ考えのはずもないが、知らないがゆえに決めつけがち
 この日記は生活記録も兼ねているので、あくまで方方という一人の女性、しかし、作家という物事を俯瞰的にとらえられる立場の人間がどう生き、どう考えているか、が力強く伝わってくる。媚びず、骨太な内容だ。

画像1

2..政治家・官僚への醒めた、それなりの評価と責任追及の姿勢
1/26「官僚は文書に基づいて物事を処理する。文書がないと、彼らは狼狽してしまう」
2/13「政府の措置がだんだんと明確になったこと、そして徐々に人にやさしくなったことだ。(略)私たちは政府を信じている」2/13
2/21「一般の市民は政府を信頼しているから、彼らに時間を与えている」
2/24「ある国の文明度を測る唯一の基準は、弱者に対して国がどういう態度をとるかだ」
3/7「武漢の指導者は市民に、党と国家の恩義に感謝するよう求めた。まったくおかしな考え方だ。政府は市民の政府であり、市民に奉仕すべき存在である」
3/9「引責辞任は本来、常識である」「反省と追及はセットである。厳しい追及がなければ、深い反省もない」
3/11「官僚や専門家は、愚かなのか、職務怠慢なのか、不注意なのか、責任逃れなのかは別として、事態がここまで来たら、すべて同罪である。厳罰に処し、戒めとしなければならない」
3/24「責任の追及もあきらめない。(略)二か月にわたって家に閉じ込められた武漢市民として、武漢の悲惨な毎日をこの目で見てきた証人として、私たちには死者たちの無念を晴らす責任と義務がある。誤りを犯した人は自ら責任を負うべきだ」 

画像2

3.「極左」との距離
 方方は「極左」ではない、攻撃を受けているし。といって、おそらく政権よりでもない。極左に対して、右派があるのかどうか?

4.「独立思考」「自立思考」、自分で自分の考え方を組み立てていくための基本的な道筋
 これが自分の一番好きなテーマで、書き込みたいが、気力が落ちてきた。。後日できれば再び。

それ以外の注目ポイント
・メディアへの視線、激励
・小説の存在価値
・続出する死者、特に医者、看護師といった医療従事者の死去、病院の内情
・武漢人への愛とプライド
・スマホ健康アプリによる人民管理を意味なく恐れない
・非常時の人間の心の変化、あり方への冷静な視線
・徐々に経済に話が動いていく時系列

 皆さまのご健康を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?