ゴッキンゲルゲル・ゴキ博士の知らんけど日記 その39:「ブラック・ジャック」という奇跡18 ~二度死んだ少年~

 第18話「二度死んだ少年」は、1974年4月8日、週刊少年チャンピオン誌に掲載された。あらすじはこうだ。

ニューヨーク。黒人少年が父親殺しの罪で警官たちに追われている。追い詰められ観念した少年は7階から飛び降りる。覚悟の自殺。が、まだ死んでいない。虫の息だが脳死には至っていない。たまさかニューヨークに居合わせたブラック・ジャックに医師団は助けを求める。ブラック・ジャックが電話口で答える。「せっかく 自殺したいんだ させてやればいいだろう」「そんなことおっしゃらずに・・・人助けですよ」「人助け?」「いやだね わたしにかかわりないことだ」。そこで、医師団はコロンビア大学教授・ゲーブルに声をかける。たまたまその場に居合わせたブラック・ジャックにゲーブル教授は言う。「アメリカに用かね?だれかに治療をたのまれたの?」「あなたのうわさは かねてから きいてるが」「金がめあてで 手術をする名人だね いや 職人というべきかね」「わたしにとって いちばんけいべつする人種だよ 金ずくの医者はね」。無言でゲーブルをじっと見つめるブラック・ジャック。ゲーブルは手術室に向かうが・・・。

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